スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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25.1.3 ディレクトリサーバ連携機能でできること

<この項の構成>
(1) HiRDBへの接続ユーザをディレクトリサーバで一元管理できます
(2) ロールに対して表のアクセス権限を与えられます

(1) HiRDBへの接続ユーザをディレクトリサーバで一元管理できます

HiRDBが管理していたCONNECT権限情報をディレクトリサーバで一元管理し,HiRDB接続時のユーザ認証をディレクトリサーバで行えます。CONNECT権限はDBA権限保持者が必要なユーザに与えていました。ディレクトリサーバ連携機能を使用する場合は,CONNECT権限を各ユーザに与える必要はありません。ディレクトリサーバにユーザの情報(ユーザID及びパスワード)を登録してください。登録したユーザにCONNECT権限が与えられます。

DBA権限,監査権限,スキーマ定義権限,RDエリアの利用権限,及び表のアクセス権限はHiRDBが管理します。ユーザ認証の概要を次の図に示します。

図25-2 ユーザ認証の概要(Sun Java System Directory Server連携機能の場合)

[図データ]

〔説明〕
ユーザがHiRDBに接続(CONNECT)するときに,Sun Java System Directory Serverがユーザ認証を行います。ユーザID及びパスワードがSun Java System Directory Serverに登録してあれば,HiRDBとの接続(CONNECT)を許します。

(2) ロールに対して表のアクセス権限を与えられます

Sun Java System Directory Serverにはロールという概念があります。役職又は部署などの人の集合体を一つのロールとしてディレクトリサーバに登録します。そして,そのロールに対して表のアクセス権限を与えると,ロールに所属する全ユーザに対して表のアクセス権限が与えられます。これによって,ロールごとに表のアクセス権限を管理できます。ロールに対する表のアクセス権限付与を次の図に示します。

なお,ロールに対して表のアクセス権限を与えるには,Sun Java System Directory Serverでフィルタを適用したロール名を使用する必要があります。

図25-3 ロールに対する表のアクセス権限付与

[図データ]

〔説明〕
表の所有者がロール(総務部)に対して表のアクセス権限を与えると,総務部の全ユーザがその表をアクセスできるようになります。