スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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23.1.3 監査証跡の取得例

監査証跡の取得例を次に示します。

(例1)表を検索した場合の監査証跡の取得例
表を検索した場合,表のアクセス権限(SELECT権限)を使用するため,監査証跡が取得されます。
 
表の検索内容
(SQLの指定)
監査証跡の内容
実行者 使用した権限 操作対象の
オブジェクト
種別
操作対象のオブジェクト名 操作種別
ユーザ(USR1)が次のSELECT文を発行した場合
SELECT C1 FROM USR1.T1
権限 USR1 表のアクセス権限(SELECT権限) USR1.T1 表へのアクセス(SELECT)
終了 USR1 USR1.T1 表へのアクセス(SELECT)
ユーザ(USR2)が次のSELECT文を発行した場合
SELECT T1.C1,T2.C1
FROM USR1.T1 T1,USR2.T2 T2
WHERE T1.C1=T2.C1
権限 USR2 表のアクセス権限(SELECT権限) USR1.T1 表へのアクセス(SELECT)
USR2 表のアクセス権限(SELECT権限) USR2.T2 表へのアクセス(SELECT)
終了 USR2 USR1.T1 表へのアクセス(SELECT)
USR2 USR2.T2 表へのアクセス(SELECT)

(凡例)
権限:権限チェック時に取得される監査証跡
終了:イベント終了時に取得される監査証跡
−:該当しません。

(例2)表を定義又は削除した場合の監査証跡の取得例
表を定義又は削除した場合,スキーマ所有者の権限,表の所有者の権限,及びRDエリア利用権限を使用するため,監査証跡が取得されます。
 
表の検索内容
(SQLの指定)
監査証跡の内容
実行者 使用した権限 操作対象の
オブジェクト種別
操作対象のオブジェクト名 操作種別
ユーザ(USR1)が次のCREATE TABLEを発行した場合
CREATE TABLE
T1(C1 INT) IN RDAREA1
権限 USR1 RDエリア利用権限 RDエリア RDAREA1 定義作成
USR1 所有者 スキーマ USR1 定義作成
USR1 所有者 USR1.T1 定義作成
終了 USR1 USR1.T1 定義作成
ユーザ(USR2)が次のDROP TABLEを発行した場合
DROP TABLE T1
権限 USR2 所有者 USR2.T1 定義削除
終了 USR2 USR2.T1 定義削除

(凡例)
権限:権限チェック時に取得される監査証跡
終了:イベント終了時に取得される監査証跡
−:該当しません。