スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
ここでは,UAP又はOLTPシステムのアプリケーションからHiRDBにアクセスする場合の,統計情報の取得タイミング及び統計解析ユティリティの編集単位について示します。
HiRDBにアクセスするUAPに関する統計情報の取得タイミングを,次の表に示します。
表21-3 HiRDBにアクセスするUAPに関する統計情報の取得タイミング
統計情報の 種別 |
統計ログの 出力タイミング |
統計解析ユティリティの 編集単位 |
DAT出力 ファイル解析 |
---|---|---|---|
UAPに関する統計情報 | コネクションごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる |
SQLに関する統計情報 | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる |
SQL最適化情報に関する統計情報 | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる |
SQLオブジェクト実行に関する統計情報 | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる |
OpenTP1と連携している場合,統計情報の取得タイミング及び統計解析ユティリティの編集単位が変わります。ただし,統計情報の取得タイミング及び統計解析ユティリティの編集単位が変わるのは(a)に示す運用形態のときだけです。
なお,ここでいうOpenTP1との連携とは,TP1/Server Base及びTP1/Message Control(バージョン03-06以降)のアプリケーションからHiRDBにアクセスすることを表しています。
OpenTP1のSPP(サービス提供プログラム)やMHP(メッセージ処理プログラム)の1サービスからHiRDBにアクセスするような形態のアプリケーションです。
この形態の場合,OpenTP1のUAPでは1UAP内で複数のサービスを形成でき,それぞれのサービスからそのサービスの用途に合ったHiRDBへのアクセスができます。このような形態のときの統計情報には,SPP又はMHPのUAP名(SPP又はMHPに関するOpenTP1のユーザサーバ定義上で指定したPDCLTAPNAMEの指定値)に加え,SPP又はMHPに要求したサービス(HiRDBアクセスを伴うトランザクション内での最初のサービス)のサービス名を付けます。このサービス名はSUP又はTP1/Message ControlがRPCを使用して要求するときに指定するサービス名で,SPP又はMHPを構成するサービスに付けたサービス名です。
このサービス名によって,どのサービスの延長でアクセスされたものかの識別ができます。また,OpenTP1のトランザクション統計情報とサービス名で対応がとれます。OpenTP1と連携している場合の統計情報の取得タイミングを次の表に示します。
表21-4 OpenTP1と連携している場合の統計情報の取得タイミング
統計情報の種別 | 統計ログの 出力タイミング |
統計解析ユティリティの 編集単位 |
DAT出力 ファイル解析 |
||
---|---|---|---|---|---|
UAPに関する統計情報 | サービス名なし | 通常インタフェース | コネクションごと | UAP名ごと
|
トランザクション,UAP名をキーに解析できる |
XAインタフェース | トランザクションごと | ||||
サービス名あり | 通常インタフェース | コネクションごと
|
UAP内のサービス名ごと
|
トランザクション,UAP名,サービス名をキーに解析できる | |
XAインタフェース | トランザクションごと
|
||||
SQLに関する統計情報 | サービス名なし | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる | |
サービス名あり | SQLごと
|
UAP内のサービス名ごと
|
UAP名,サービス名をキーに解析できる | ||
SQL最適化情報に関する統計情報 | サービス名なし | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる | |
サービス名あり | SQLごと
|
UAP内のサービス名ごと
|
UAP名,サービス名をキーに解析できる | ||
SQLオブジェクト実行に関する統計情報 | サービス名なし | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる | |
サービス名あり | SQLごと
|
UAP内のサービス名ごと
|
UAP名,サービス名をキーに解析できる |
OpenTP1のSUP(サービス利用プログラム)から直接HiRDBをアクセスするような形態のアプリケーションです。
この形態は,OpenTP1と接続していない通常のアプリケーションと統計情報の差はありません。統計情報上のUAP名は,SUPに関するOpenTP1のユーザサーバ定義上で指定したPDCLTAPNAMEの指定値となります。
TPBroker for C++,TUXEDO,又はWebLogic Serverと連携している場合,統計情報の取得タイミング及び統計解析ユティリティの編集単位が変わります。TPBroker for C++,TUXEDO,又はWebLogic Serverと連携している場合の統計情報の取得タイミングを次の表に示します。
表21-5 TPBroker for C++,TUXEDO,又はWebLogic Serverと連携している場合の統計情報の取得タイミング
統計情報の種別 | 統計ログの 出力タイミング |
統計解析ユティリティの 編集単位 |
DAT出力 ファイル解析 |
|
---|---|---|---|---|
UAPに関する統計情報 | 通常インタフェース | コネクションごと | UAP名ごと
|
トランザクション,UAP名をキーに解析できる |
XAインタフェース | トランザクションごと | |||
SQLに関する統計情報 | 通常インタフェース | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる |
XAインタフェース | ||||
SQL最適化情報に関する統計情報 | 通常インタフェース | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる |
XAインタフェース | ||||
SQLオブジェクト実行に関する統計情報 | 通常インタフェース | SQLごと | UAP名ごと
|
UAP名をキーに解析できる |
XAインタフェース |
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