スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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19.17.4 システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の作成方法

システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の作成方法を次の図に示します。

図19-4 システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の作成方法

[図データ]

<この項の構成>
(1) ハードディスクを初期化します
(2) パーティションを設定します
(3) UNIXファイルシステムを初期化します(通常ファイルの場合)
(4) HiRDBファイルシステム領域の所有者及びアクセス権を変更します(キャラクタ型スペシャルファイルの場合)
(5) ファイル名をシンボリックリンクします
(6) システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を初期設定します

(1) ハードディスクを初期化します

実行者 スーパユーザ

ハードディスクを初期化してください。

ハードディスクの初期化方法については,OSのマニュアルを参照してください。

(2) パーティションを設定します

実行者 スーパユーザ

初期化したハードディスクにパーティションを設定してください。

パーティションの設定方法については,OSのマニュアルを参照してください。

(3) UNIXファイルシステムを初期化します(通常ファイルの場合)

実行者 スーパユーザ

HiRDBファイルシステム領域に通常ファイルを使用する場合は,設定したパーティションをUNIXのファイルシステムとして初期化してください。ただし,既に初期化している場合,この操作は不要です。UNIXファイルシステムの初期化方法については, OSのマニュアルを参照してください。

(4) HiRDBファイルシステム領域の所有者及びアクセス権を変更します(キャラクタ型スペシャルファイルの場合)

実行者 スーパユーザ

HiRDBファイルシステム領域の所有者及びアクセス権を変更してください。そうすれば,権限を持たないユーザからの不当なアクセスを防止できます。HiRDBファイルシステム領域に設定する所有者及びアクセス権を次の表に示します。

表19-20 HiRDBファイルシステム領域に設定する所有者及びアクセス権(システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域)

所有者,アクセス権 設定する情報 実行するコマンド
所有者 ユーザID HiRDB管理者 chownコマンド
グループID HiRDBグループ chgrpコマンド
アクセス権 所有者 rw−(読み書きができます) chmodコマンド
グループ rw−(読み書きができます)
その他 −−−(アクセスできません)

注※
OSのコマンドです。OSのマニュアルを参照してください。

(5) ファイル名をシンボリックリンクします

実行者 スーパユーザ

HiRDBファイルシステム領域の名称には,キャラクタ型スペシャルファイル又は通常ファイルの実体名称をそのまま使用しないで,OSのlnコマンドで実体名称にシンボリックリンクした名称を使用することをお勧めします。こうすると,ハードディスクの障害時,別のハードディスクにHiRDBファイルシステム領域を回復するのが容易になります。

なお,lnコマンドについては,OSのマニュアルを参照してください。

(6) システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を初期設定します

実行者 HiRDB管理者

pdfmkfsコマンドで,システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を初期設定します。

 
pdfmkfs -n 40 -l 5 -k SYS /sysfile_c
 

〔説明〕
-n:HiRDBファイルシステム領域サイズを指定します。初期設定するHiRDBファイルシステムの領域サイズは,パーティションの領域長と等しいか,又は小さくしてください。パーティションの領域長より大きくすると,そのパーティションに物理的に続くパーティションを破壊する場合があります。
-l:HiRDBファイルシステム領域内に作成するファイル数の上限を指定します。
-k SYS:システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を指定します。
/sysfile_c:HiRDBファイルシステム領域名を指定します。
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。