スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
ディスク障害が発生したときの対処手順を次に示します。
ハードディスクを交換して初期化してください。
ハードディスクの初期化方法については,OSのマニュアルを参照してください。
初期化したハードディスクに,前と同じようにパーティションを設定してください。
パーティションの設定方法については,OSのマニュアルを参照してください。
HiRDBファイルシステム領域に通常ファイルを使用していた場合は,設定したパーティションをUNIXのファイルシステムとして初期化してください。
ただし,既に初期化している場合,この操作は不要です。UNIXファイルシステムの初期化方法については,OSのマニュアルを参照してください。
HiRDBファイルシステム領域の所有者及びアクセス権を,前と同じように変更してください。HiRDBファイルシステム領域に設定する所有者及びアクセス権を次の表に示します。
表19-19 HiRDBファイルシステム領域に設定する所有者及びアクセス権(ディスク障害発生時の対処)
所有者,アクセス権 | 設定する情報 | 実行するコマンド※ | |
---|---|---|---|
所有者 | ユーザID | HiRDB管理者 | chownコマンド |
グループID | HiRDBグループ | chgrpコマンド | |
アクセス権 | 所有者 | rw−(読み書きができます) | chmodコマンド |
グループ | rw−(読み書きができます) | ||
その他 | −−−(アクセスできません) |
注※ OSのコマンドです。OSのマニュアルを参照してください。
HiRDBファイルシステム領域の名称をシンボリックリンクしていた場合は,前と同じ名称でシンボリックリンクしてください。OSのlnコマンドでシンボリックリンクします。lnコマンドについては,OSのマニュアルを参照してください。
障害が発生したディスク内に作成していたHiRDBファイルシステム領域をpdfmkfsコマンドで初期設定します。
pdfmkfsコマンドで,システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を初期設定します。
pdfmkfs -n 40 -l 5 -k SYS -i /sysfile_a |
pdfmkfsコマンドで,RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を初期設定します。
pdfmkfs -n 40 -l 5 -k DB -i /dbarea1 |
(6)の(a)で初期設定したHiRDBファイルシステム領域内に,システムファイルを作成します。
pdloginit -d sys -f /sysfile_a/log1a -n 2000 1 pdloginit -d sys -f /sysfile_a/log2a -n 2000 pdloginit -d sys -f /sysfile_a/log3a -n 2000 pdloginit -d sys -f /sysfile_a/log4a -n 2000 pdloginit -d spd -f /sysfile_a/sync1 -n 1000 2 pdloginit -d spd -f /sysfile_a/sync3 -n 1000 pdstsinit -u UNT1 -f /sysfile_a/ssts1a -c 500 3 pdstsinit -u UNT1 -f /sysfile_a/ssts2a -c 500 pdstsinit -s bes1 -f /sysfile_a/b1sts1a -c 500 4 pdstsinit -s bes1 -f /sysfile_a/b1sts2a -c 500 |
障害が発生したディスク内にあったRDエリアをpdrstrコマンドで回復します。RDエリアの回復例については,「20.データベースの回復方法」を参照してください。
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