スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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19.4.1 HiRDBが正常開始できないときの対処方法

実行者 HiRDB管理者

HiRDBが正常開始できないのは,次の表に示す原因が考えられます。

表19-9 HiRDBが正常開始できないときに考えられる原因とその対処方法

考えられる原因 対処方法
HiRDBが正しくインストール又はセットアップされていません。 HiRDBのインストール又はセットアップをし直してください。
HiRDBシステム定義に誤りがあります。 HiRDBシステム定義に誤りがある旨のメッセージが出力されます。そのメッセージを参考にして,HiRDBシステム定義を修正してください。
環境変数の設定に誤りがあります。 環境変数を正しく設定してください。環境変数の設定方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
リモートシェルの実行環境が設定されていません。 リモートシェルの実行環境を設定してください。リモートシェル実行環境の設定については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
メモリ又はファイル容量が不足しています。 メモリ又はファイル容量が不足している旨のメッセージが出力されます。不要なプロセスを停止させるか,又は不要なファイルを削除してください。なお,共用メモリの場合は,HiRDBシステム定義を見直してください。プロセス固有メモリの場合は,必要のないプロセスを停止してください。
また,必要に応じてOSの共用メモリ関連のオペレーティングシステムパラメタを見直してください。オペレーティングシステムパラメタについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
HiRDBの開始に必要なファイルがありません。 HiRDBの開始に必要なファイルがない旨のメッセージが出力されます。そのメッセージを参考にして,必要なファイルを作成してください。
HiRDBの開始に必要なファイルに障害が発生しました。 メッセージを参照して障害が発生したファイルを調べてください。その後,「19.6 システムログファイルに障害が発生したときの対処方法」〜「19.9 ファイル障害が発生したとき(システムファイル以外のファイル)の対処方法」を参照して対策してください。
OSの構成がHiRDBの実行環境として不適当です。 OSを構築し直して,HiRDBシステム定義を修正してください。
現用のシステムログファイルを割り当てられません。 アンロード待ち状態のシステムログファイルをpdlogunld又はpdlogchgコマンドで,アンロード済み状態にしてください。
特定のユニットに障害が発生しています(HiRDB/パラレルサーバ限定)。 HiRDB/パラレルサーバは,一つでも起動できないユニットがあると開始できません。したがって,あるユニットに障害が発生すると,その障害が対処されるまでHiRDBが開始できなくなります。この場合,縮退起動をすれば,正常なユニットだけでHiRDBを開始できます。縮退起動の方法については,「19.15 縮退起動をするときの運用方法(HiRDB/パラレルサーバ限定)」を参照してください。
ライブラリが正しく共用化されていません。
(マルチHiRDBの場合)
ライブラリを共用化し直してください。ライブラリの共用化については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

備考
HiRDB開始時の障害で,よくある問い合わせをQ&Aにまとめました。HiRDB開始時の障害のQ&Aについては,「付録A.6 HiRDBの開始に関する質問」を参照してください。