スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
障害が発生したときにHiRDBが取得するトラブルシュート情報を次の表に示します。
表19-1 障害が発生したときにHiRDBが取得するトラブルシュート情報
取得情報 | 説明 |
---|---|
メッセージログファイル($PDDIR/spool/pdlog1,pdlog2) | HiRDBが出力するメッセージです。pdcatコマンドで参照できます。障害発生時にはバックアップを取得してください。 |
コマンド実行時の標準出力,標準エラー出力 | 運用コマンドの出力情報,及びエラーメッセージです。運用コマンドを入力した画面に表示されます。ファイルに残したい場合は必要に応じてリダイレクトしてください。 |
syslogfile | HiRDBが出力するメッセージです。OSのエディタで参照してください。syslogfileへのアクセスが集中すると,メッセージを出力できない場合があります。 |
退避コアファイル※ ($PDDIR/spool/save/ファイル名) |
HiRDBの関連プロセスのデータ,及びスタック情報です。一つのサーバに3個までしか退避されないので,残しておきたい退避コアファイルは,バックアップを取得してください。 ファイル名の形式は「サーバ名n」となります。nは退避コアファイルの通番(1〜3)です。ただし,通番は付加されないことがあります。 |
アボート情報ファイル※ ($PDDIR/spool/save/ファイル名) |
アボート情報です。出力された場合はバックアップを取得してください。アボートコードだけならOSのエディタで参照できます。ファイル名の形式は「abcode.サーバプロセスのプロセスID」となります。 |
障害時のスナップ※ ($PDDIR/spool/save/ファイル名) |
障害時のスナップ情報です。出力された場合はバックアップを取得してください。ファイル名の形式は「サーバ名n.deb」となります。nは退避コアファイルの通番(1〜3)です。ただし,通番は付加されないことがあります。 |
共用メモリダンプファイル※ ($PDDIR/spool/pdshmdump/ファイル名) |
HiRDBが共用メモリに保持するデータです。出力された場合はバックアップを取得してください。ファイル名の形式は「サーバ名.rmb.サーバプロセスのプロセスID」となります。 |
簡易ダンプファイル※ ($PDDIR/spool/各サーバ対応のディレクトリ/ファイル名) |
HiRDBが共用メモリ及びプロセス固有メモリに保持するデータです。出力された場合はバックアップを取得してください。ファイル名は日付とプロセスIDを組み合わせた形式になります。 |
RPCトレースファイル | HiRDBでRPCを使用して送受信する電文です。出力された場合はバックアップを取得してください。ファイル名はpd_rpc_trace_nameオペランドで指定します。 |
コマンドトレースファイル ($PDDIR/spool/cmdlog1,cmdlog2) |
実行したコマンド(HiRDBが内部で生成するコマンドも含む)の履歴情報です。OSのエディタで参照してください。障害発生時にはバックアップを取得してください。 |
エラーログファイル ($PDDIR/spool/errlog/errlog1,errlog2) |
HiRDBが出力する内部情報です。出力された場合はバックアップを取得してください。 |
接続ユーザ情報ファイル ($PDDIR/spool/cnctusrinf) |
HiRDB終了時の接続ユーザ情報です。OSのエディタで参照してください。 |
接続ユーザ詳細ファイル ($PDDIR/spool/cnctusrdtl) |
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排他資源管理テーブル情報ファイル ($PDDIR/spool/pdlckinf/出力日時.mem) |
HiRDBの排他制御でデッドロック,排他待ちタイムアウト,排他資源管理テーブル不足エラーが発生したときのユーザ情報です。OSのエディタで参照してください。出力された場合はバックアップを取得してください。 |
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