スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
ハッシュ分割表のデータ量が増加したためRDエリアを追加すると(表の横分割数を増やすと),既存のRDエリアと新規追加したRDエリアとの間でデータ量の偏りが生じます。ハッシュ分割表のリバランス機能を使用すると,表の横分割数を増やすときにデータ量の偏りを修正できます。ハッシュ分割表のリバランス機能を次の図に示します。
なお,ハッシュ分割表のリバランス機能は,FIXハッシュ及びフレキシブルハッシュのどちらにも適用できます。
図13-11 ハッシュ分割表のリバランス機能
各ハッシュグループのデータ量はハッシュ関数のハッシング結果に依存します。したがって,分割キー値が偏っていると,ハッシュグループのデータ量も偏ってしまい,データを均等に分割できないことがあります。
ハッシュ分割表のリバランス機能の運用手順の概略を次に示します。
表13-2 リバランスユティリティの実行モード
実行モードの種類 | 説明 |
---|---|
共有モード | 表のリバランス処理中に表をアクセスできます。 大規模データベースの場合,表のリバランス処理に数日掛かることがあります。その間,リバランス表へのアクセスを実行しながらリバランス処理を実行できます。ただし,表へのアクセス処理と表のリバランス処理を同時に実行するため,両方の処理性能が低下します。なお,処理性能の低下をなるべく防ぐためにトラフィックの少ない時間帯にリバランス処理を行うように処理を複数回に分けられます。 |
占有モード | 表のリバランス処理中に表をアクセスできません。 リバランス処理に専念できるため,性能的に共有モードより優れています。表へのアクセスを中断できるならば,占有モードでリバランスユティリティを実行することをお勧めします。 なお,占有モードの場合も,リバランス処理を複数回に分けられます。 |
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