スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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11.8.3 シナリオ運用方法

バックエンドサーバの負荷均等化のシナリオについて説明します。

<この項の構成>
(1) JP1/AJS2によるシナリオ定期実行
(2) JP1/PFMによるバックエンドサーバの負荷監視とユーザ操作によるシナリオ実行
(3) JP1/PFMによるバックエンドサーバの負荷監視と自動シナリオ実行

(1) JP1/AJS2によるシナリオ定期実行

JP1/AJS2を使用し,バックエンドサーバの負荷均等化を行う時期や,時間帯を設定してシナリオを実行します。JP1/AJS2によるシナリオ定期実行を次の図に示します。

図11-8 JP1/AJS2によるシナリオ定期実行

[図データ]

特徴
  • バックエンドサーバの負荷に偏りが生じる時期や,時間帯が予測できる場合に有効です。
  • バックエンドサーバを移動する時期や,時間帯を設定できるため,運用計画が立てやすいです。
  • ポリシー運用の最小製品構成でこの運用が行えます。

(2) JP1/PFMによるバックエンドサーバの負荷監視とユーザ操作によるシナリオ実行

JP1/PFMを使用してバックエンドサーバの負荷を監視します。負荷が設定値を超えた場合,それをイベントとしてJP1/IM-CCに通知してJP1/IM-Viewに表示します。これをオペレータが監視してGUI操作でシナリオを実行します。JP1/PFMによるバックエンドサーバの負荷監視とユーザ操作によるシナリオ実行を次の図に示します。

図11-9 JP1/PFMによるバックエンドサーバの負荷監視とユーザ操作によるシナリオ実行

[図データ]

特徴
  • バックエンドサーバの負荷均等化を動的に行えます。
  • バックエンドサーバの負荷を半自動的に変更できます。
  • バックエンドサーバの移動要否をオペレータが最終確認した後に,バックエンドサーバの移動をするため,柔軟かつ安全な運用ができます。

(3) JP1/PFMによるバックエンドサーバの負荷監視と自動シナリオ実行

JP1/PFMを使用してバックエンドサーバの負荷を監視します。負荷が設定値を超えた場合,自動的にJP1/AJS2でシナリオを実行します。JP1/PFMによるバックエンドサーバの負荷監視と自動シナリオ実行を次の図に示します。

図11-10 JP1/PFMによるバックエンドサーバの負荷監視と自動シナリオ実行

[図データ]

特徴
  • バックエンドサーバの負荷均等化を動的に行えます。
  • オペレータの操作を必要としません。バックエンドサーバの負荷を自動で変更できます。