スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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11.5.1 HiRDBの稼働中にサーバを削除する場合

HiRDB/パラレルサーバのフロントエンドサーバ(FES3)とバックエンドサーバ(BES4)を削除します。このときの手順を説明します。

[図データ]

システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用するため,HiRDBを正常終了する必要がありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。

ポイント
  • システムマネジャ又はディクショナリサーバは削除できません。
  • フロントエンドサーバが0個になるようなサーバの削除はできません。
  • バックエンドサーバが0個になるようなサーバの削除はできません。
<この項の構成>
(1) pdmodコマンドでBES4のRDエリアを削除又は移動します
(2) クライアント環境定義を変更します
(3) 変更後のHiRDBシステム定義を作成します
(4) pdconfchkコマンドで変更後のHiRDBシステム定義をチェックします
(5) pdchgconfコマンドでHiRDBシステム定義を変更します
(6) pdlogrm及びpdstsrmコマンドでFES3及びBES4のシステムファイルを削除します

(1) pdmodコマンドでBES4のRDエリアを削除又は移動します

RDエリアの削除については,「15.7 RDエリアを削除する方法」を参照してください。RDエリアの移動については,「15.9 RDエリアを移動する方法(RDエリアの移動)」を参照してください。

(2) クライアント環境定義を変更します

クライアント環境定義に次に示すオペランドを指定している場合は注意が必要です。これらのオペランドに削除対象のフロントエンドサーバ(FES3)を指定している場合は指定値を変更してください。

(3) 変更後のHiRDBシステム定義を作成します

次に示す手順で,サーバ構成の変更を反映したHiRDBシステム定義を作成してください。

〈手順〉
  1. $PDDIR/conf/chgconfディレクトリを作成します。
  2. 使用中のHiRDBシステム定義ファイルを1で作成したディレクトリ下にコピーします。
  3. $PDDIR/conf/chgconf下のHiRDBシステム定義を変更します。

HiRDB External Data Access機能を使用している場合の注意事項
外部サーバ接続用のバックエンドサーバを削除する場合は外部サーバに関する定義を削除してください。外部サーバに関する定義を残したままユニットを削除すると,構成変更が失敗するか,又は削除対象ユニットのRDエリアに格納されている表やインデクスをアクセスするとエラーになります。

(4) pdconfchkコマンドで変更後のHiRDBシステム定義をチェックします

 
pdconfchk -d chgconf
 

$PDDIR/conf/chgconfディレクトリ下のHiRDBシステム定義のチェックを行います。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。

(5) pdchgconfコマンドでHiRDBシステム定義を変更します

 
pdchgconf
 

HiRDBシステム定義を変更後のHiRDBシステム定義に置き換えます。

(6) pdlogrm及びpdstsrmコマンドでFES3及びBES4のシステムファイルを削除します

 
pdlogrm -d sys -s fes3 -f /sysarea/log01 -D          1
   :
pdlogrm -d spd -s fes3 -f /sysarea/sync01 -D         2
   :
pdstsrm -s fes3 -f /sysarea/ssts01 -D                3
   :
 

〔説明〕
  1. FES3及びBES4のシステムログファイルを削除します。
  2. FES3及びBES4のシンクポイントダンプファイルを削除します。
  3. FES3及びBES4のサーバ用ステータスファイルを削除します。
これらのコマンドはユニット1(システムマネジャのユニット)からではなくユニット3から実行するため,pdlogrm及びpdstsrmコマンドに-Dオプションを指定してください。

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。