スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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9.9.1 コマンドのデッドロックプライオリティ値

コマンドのデッドロックプライオリティ値は通常UAPより低いため,デッドロックが発生した場合,コマンドがエラーになります。コマンドをエラーにしたくない場合は,UAPよりコマンドのデッドロックプライオリティ値を高くしてください。なお,コマンドのデッドロックプライオリティ値を高くした場合,デッドロックが発生するとトランザクションがエラーになります。

<この項の構成>
(1) デッドロックプライオリティ値を変更できるコマンド
(2) デッドロックプライオリティ値の一覧

(1) デッドロックプライオリティ値を変更できるコマンド

次に示すコマンドのデッドロックプライオリティ値を変更できます。

(2) デッドロックプライオリティ値の一覧

デッドロックプライオリティ値の一覧を次の表に示します。

表9-3 デッドロックプライオリティ値の一覧

種別及び条件 デッドロックプライオリティ値
UAP クライアント環境定義のPDDLKPRIOの値 96 96
64 64
32 32
省略 X/Open XAインタフェースを使用する場合 96
X/Open XAインタフェースを使用しない場合,及び分散データベースの分散サーバの場合 64
ユティリティ 64
コマンド pdhold -b,pdhold -s,pddbchg,pdorbegin,pdorend pd_command_deadlock_priorityの値
上記以外のコマンド 64

注※
このオペランドにデッドロックプライオリティ値として32,64,96,120のどれかを指定できます。このオペランドを省略した場合,排他資源の種別によってデッドロックプライオリティ値が次のとおりに設定されます。
  • 64に設定される排他資源
    ディクショナリ表(DICT)
  • 120に設定される排他資源
    RDエリア(RDAR)
    RDエリア増分(RDLF)
    RDエリア状態(RDAS)
    バックアップ閉塞(HOLD)
    インナレプリカ構成(INRP)
    レプリカグループ構成(RPGP)
 
参考
  • デッドロックプライオリティ値が小さい方が処理の優先度が高くなります。デッドロックプライオリティ値が大きくなるほど優先度が低くなります。
  • デッドロックプライオリティ値が同じ場合は,先に実行したトランザクションが優先されます。