スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
1.7.1 HiRDB終了時の注意事項
(1) 未決着状態のトランザクションや接続ユーザがいるとHiRDBを正常終了できません
- 現象
- HiRDBを正常終了できません。
- 原因
- 未決着状態のトランザクションや接続ユーザがいると,HiRDBを正常終了できません。
- 対策
- 接続ユーザやトランザクションの状態を確認してから,HiRDBを正常終了させてください。
- pdls -d prcコマンドで接続ユーザを確認できます。
- pdls -d trnコマンドでトランザクションの状態を確認できます。
- 接続ユーザがいないのに,未決着状態のトランザクションがある場合は,次に示すコマンドで決着してください。
- pdcmtコマンドでトランザクションをコミットできます。
- pdrbkコマンドでトランザクションをロールバックできます。
- 未決着状態のトランザクションや接続ユーザがいるときにHiRDBを正常終了させる方法については,「19.14 未決着状態のトランザクションがあるときの対処方法」を参照してください。
(2) pdstopコマンドを強制停止しないでください
- 現象
- pdstopコマンドを入力したがなかなか応答が返らないため,pdstopコマンドを入力したウィンドウを閉じました。この直後にHiRDBが異常終了しました。
- 原因
- pdstopコマンドを強制停止すると,共用資源の整合性が保てなくなるため,HiRDBは異常終了します。同様にpdstopコマンドの応答待ちの状態でウィンドウを閉じると,HiRDBは異常終了します。
- 対策
- pdstopコマンドを入力したウィンドウはコマンドが終了するまで閉じないでください。
- そのほかの運用コマンド及びユティリティについても,応答待ち状態や実行中にウィンドウを閉じないでください。
(3) shutdownコマンドの実行タイミングを考慮してください
- 現象
- シェルスクリプトでpdstopコマンド,shutdownコマンドと連続して実行したら,システムサーバが異常終了しました。
- 原因
- pdstopコマンドが終了しても,システムサーバはまだ終了していません。システムサーバが終了処理中にshutdownコマンドが実行されると,システムサーバが異常終了します。
- 対策
- pdstopコマンドの実行後,すぐにshutdownコマンドを実行しないでください。例えば,pdstopコマンド実行後にshutdownコマンドを実行する場合は,次に示すような手順でコマンドを実行してください。
- pdstop
- sleep 60
- shutdown
- なお,システムサーバが異常終了した場合,次回OSブート後のHiRDBの開始モードは再開始になります。HiRDBは再開始時にシステムの状態をOSシャットダウン時点に回復するため,再開始に掛かる時間が長くなることがあります。HiRDBの再開始時の注意事項については,「1.7.2 計画停止,強制終了,又は異常終了したときの注意事項」を参照ください。
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