スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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1.2.1 終了モード

HiRDBには,次の表に示す終了モードという概念があります。終了モードによって,pdstopコマンドのオプションが異なります。

表1-4 HiRDBの終了モード

終了モード 入力コマンド 終了モードの説明
正常終了※1 pdstop 通常の終了モードです。CONNECT要求を禁止し,すべてのユーザの処理が終了した後にHiRDBを終了します。
ユティリティが実行中のため,pdstopコマンドを実行してもHiRDBを終了できない場合は,KFPS05074-Eメッセージが出力されます。pdstopコマンドはリターンコード8で終了します。
計画停止※1※2※3 pdstop -P トランザクションの受け付けを禁止し,ユティリティを含むすべてのトランザクションが終了した後に,HiRDBを終了します。
強制終了 pdstop -f 処理中のトランザクションの完了を待たずに,HiRDBを直ちに終了します。処理中のトランザクションは,再開始時にロールバックの対象※4となります。
異常終了 なし 何らかの異常によってHiRDBが終了する場合の終了モードです。処理中のトランザクションの完了を待たずに,HiRDBは直ちに終了します。処理中のトランザクションは,再開始時にロールバックの対象※4となります。

注※1
OLTPシステムと連携している場合,OLTPシステムを終了した後にHiRDBを正常終了又は計画停止してください。OLTPシステムを終了する前にHiRDBを正常終了又は計画停止すると,OLTPシステムのトランザクションが処理できなくなるため,HiRDBが正常終了又は計画停止できないことがあります。

注※2
HiRDBを計画停止する場合,シングルサーバ又はフロントエンドサーバで動作中のすべてのトランザクションが終了した後に,HiRDBサーバプロセスが保有していたシステムリソースを解放します。このため,ユニット内のすべてのトランザクションが終了した後に,この解放処理で約1分程度費やすことがあります。

注※3
ユティリティ又はトランザクションが実行中のため,pdstop -Pコマンド入力後15分たってもHiRDBが計画停止しない場合,KFPS05072-Wメッセージが出力されます。そして,pdstop -Pコマンドはリターンコード4で終了します。ただし,計画停止処理は続行され,ユティリティ又はトランザクションが終了したら計画停止します。

注※4
処理中のトランザクションは,再開始時にロールバックの対象となります。ただし,次に示す場合のトランザクションはロールバックの対象となりません。
  • データベース作成ユティリティ又はデータベース再編成ユティリティをログレスモードで実行している場合
  • ログレスモードでUAPを実行している場合
したがって,HiRDBを再開始した後に,HiRDB管理者がRDエリアをバックアップから回復するか,又はユティリティを再実行する必要があります。このときのRDエリアの回復方法については,「20.2 データベースをバックアップ取得時点に回復する方法」を参照してください。