スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
HiRDB/シングルサーバの場合に作成するコンフィグレーションのファイル名と内容を表24-8に,HiRDB/パラレルサーバの場合に作成するコンフィグレーションのファイル名と内容を表24-9に示します。
なお,各ファイルを使用する場合,$PDDIR/conf下に複写した後,注意に従って変更してください。
また,環境変数PDDIRにはHiRDB運用ディレクトリのパスを設定してください。
表24-8 HiRDB/シングルサーバの場合に作成するファイル名と内容
ファイル名 | 内容 | 注意 |
---|---|---|
pdsys | システム共通定義 |
|
pdutsys | ユニット制御情報定義 | 特にありません。 |
sds01 | シングルサーバ定義 | |
sysfmkfs | システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の作成コマンド | |
sysfint | システムファイルの初期コマンド | |
logunld | システムログファイルのアンロードコマンド |
|
表24-9 HiRDB/パラレルサーバの場合に作成するファイル名と内容
ファイル名 | 内容 | 注意 |
---|---|---|
pdsys | システム共通定義 |
|
pdutsys1 | host1のunt1用のユニット制御情報定義 | host1の環境に複写後,pdutsysというファイル名に変更してください。 |
pdutsys2 | host2のunt2用のユニット制御情報定義 | host2の環境に複写後,pdutsysというファイル名に変更してください。 |
pdsvrc | サーバ共通定義 | 特にありません。 |
fes1 | フロントエンドサーバfes1用の定義 | |
bes1 | バックエンドサーバbes1用の定義 | |
bes2 | バックエンドサーバbes2用の定義 | |
dic1 | ディクショナリサーバdic1用の定義 | |
sysfmkfs1 | host1のunt1で使用するシステムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の作成コマンド | host1から入力してください。 |
sysfmkfs2 | host2のunt2で使用するシステムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の作成コマンド | host2から入力してください。 |
sysfint | host1,host2で使用するシステムファイルの初期化コマンド |
|
feslogunld | pdfesのシステムログファイルのアンロードコマンド |
|
bes1logunld | pdbes1のシステムログファイルのアンロードコマンド | |
bes2logunld | pdbes2のシステムログファイルのアンロードコマンド | |
dic1logunld | pddicのシステムログファイルのアンロードコマンドです。 |
次に示すように実行し,HiRDBファイルシステム領域を作成してください。
$PDDIR/sample/sampleconf/fmkfile |
$PDDIR/sample/sampleconf/fmkfile |
次に示すように実行し,システムログなどのファイルを確保してください。
$PDDIR/sample/sampleconf/sysfmkfs |
$PDDIR/sample/sampleconf/sysfmkfs1 |
$PDDIR/sample/sampleconf/sysfmkfs2 |
次に示すように実行し,システムログなどのファイルを初期化してください。
$PDDIR/sample/sampleconf/sysfint |
$PDDIR/sample/sampleconf/sysfint |
次に示すように実行し,初期設定制御文ファイルを作成してください。
なお,初期設定制御文ファイル名は,$PDDIR/sample/sampleconf/rdinit01です。
$PDDIR/sample/sampleconf/mkinit |
$PDDIR/sample/sampleconf/mkinit |
pdstartコマンドでHiRDBを開始します。
データベース定義ユティリティ(pddef)を次に示すように実行してください。
$PDDIR/bin/pddef < $PDDIR/sample/sampleDB/tblecreate |
$PDDIR/bin/pddef < $PDDIR/sample/sampleDB/tblecreate_e |
次に示すシェルスクリプトを実行し,データベース作成ユティリティ(pdload)でデータロードをしてください。データロードについては,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
$PDDIR/sample/sampleDB/loadinf |
$PDDIR/sample/sampleDB/loadinf_e |
HiRDBのコマンド名とOSやほかのプログラムが提供しているコマンド名が同一になり,HiRDBのコマンドが実行できない場合があります。このような場合,次に示す回避策があります。
上記二つの回避策が実行できない場合に,HiRDBのコマンドを任意の名称で実行する方法があります。HiRDBではこの方法を実現するために必要なシェルスクリプトのひな形を提供しています。
HiRDBでは,プラットフォームに合わせたシェルスクリプトのひな形ファイルを提供しています。HiRDBが提供しているシェルスクリプトのひな形ファイルと内容を次の表に示します。ファイルの格納場所を次に示します。
表24-10 コマンド名の別名実行用シェルスクリプトのひな形ファイルと内容
ファイル名 | 内容 | 注意 |
---|---|---|
aliascmdbsh | Bourneシェル用のひな形ファイル | HiRDB運用ディレクトリ下のbin及びlibの二つのディレクトリ以下にはコピーしないでください。 |
aliascmdcsh | Cシェル用のひな形ファイル |
次に示す手順で,コマンドの別名を作成します。
図24-4 Bourneシェルのひな形ファイル
図24-5 Cシェルのひな形ファイル
以上の設定によって,HiRDBのコマンドを任意の名称で実行できます。また,オプションもHiRDBのコマンドと同様に指定できます。
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