スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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23.7.2 UAPを使用したマニュアルのSGML文書の検索

<この項の構成>
(1) UAPの作成
(2) プリプロセスの実行
(3) コンパイル・リンケージ
(4) UAPの実行

(1) UAPの作成

マニュアルのSGML文書を検索するためのUAPの作成について説明します。

次に示すコーディングは,SGML文書中の節タイトルで「プラグイン」というキーワードが何件あるかを調べるためのUAPです。

下記の内容を記述したsample.ecという名称のファイルを作成してください。

#include <stdio.h>
main()
{
EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION;
char xuserid[31];
char xpasswd[31];
int total;
EXEC SQL END DECLARE SECTION;
printf("userid ?\n");
scanf("%30s",xuserid);
printf("passwd ?\n");
scanf("%30s",xpasswd);
printf("connect start,\n");
EXEC SQL CONNECT USER :xuserid USING :xpasswd;
printf("connected,\n")
EXEC SQL
SELECT COUNT(*) INTO :total
FROM manual WHERE contains(doc,'MAN[*[H2{"プラグイン"}]]') IS TRUE;
printf("total --->%2d\n",total);
EXEC SQL DISCONNECT;
}

(2) プリプロセスの実行

プリプロセスについて説明します。

SQLを埋め込んだUAPのソースファイルは,そのままでは,コンパイルできません。そのため,SQLプリプロセサを起動して,ポストソースに変換します。

次に示すコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。

pdcpp sample.ec

sample.cという名称のポストソースファイルが作成されます。

(3) コンパイル・リンケージ

プリプロセスで作成されたファイルsample.cを使用して,UAPをコンパイル・リンケージします。次に示すコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。

cc -o sample -I /opt/HiRDB_P/include sample.c -L /opt/HiRDB_P/client/lib -lzclt

sample.outという名称のファイルが作成されます。

(4) UAPの実行

UAPの実行手順について説明します。

  1. コンパイル・リンケージして作成された実行形式ファイルsample.outを実行してください。
    ユーザIDを問い合わせるメッセージが表示されます。
  2. "manager"と入力して[Enter]キーを押してください。
    パスワードを問い合わせるメッセージが表示されます。
  3. "manager"と入力して[Enter]キーを押してください。
    HiRDBに接続して,SQLが実行され,検索結果が表示されます。

これで簡易導入のすべての手順が終了しました。