スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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23.2.5 HiRDB管理者が設定する項目

スーパユーザがHiRDB運用ディレクトリの所有者をHiRDB管理者に変更し,そのディレクトリをOSに登録したことによって,ここからはHiRDB管理者が環境を設定します。

HiRDB管理者がHiRDBを構築するために必要な,OSの環境変数の設定及びHiRDB専用のファイルシステム領域の作成方法について説明します。

<この項の構成>
(1) HiRDBの環境変数の設定
(2) 会話型SQL実行ユティリティ(HiRDB SQL Executer)を使用するために環境変数の設定

(1) HiRDBの環境変数の設定

実行者 HiRDB管理者

(a)に示す環境変数のファイルに,(b)に示す値を設定してください。

(a) 設定するファイル

シェルの種類によって,次に示すファイルに環境変数を設定してください。

(b) 設定する情報

OSのコマンドを使用して,(a)に示したファイルに次の表に示す環境変数を設定してください。

なお,環境変数を設定するコマンドの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

表23-9 環境変数の設定情報

変数 設定する情報 説明
PDDIR /opt/HiRDB_P HiRDB運用ディレクトリの絶対パス
PDCONFPATH $PDDIR/conf HiRDBシステム定義を格納するディレクトリ
PATH $PDDIR/bin HiRDBのコマンド及びユティリティを格納するディレクトリ
$PDDIR/client/utl HiRDBのクライアントのライブラリを格納するディレクトリ
$PDDIR/plugin/
_phsgml/bin
HiRDB Text Search Plug-inのSGMLプラグインのコマンド及びユティリティを格納するディレクトリ
SHLIB_PATH $PDDIR/lib HiRDBのプログラムなどが格納されているディレクトリ
PDHOST 例:hostA 12 サーバマシンのホスト名
PDUSER '"manager"' 1 スキーマの所有者
PDNAMEPORT 例:20000 12 サーバマシンのポート番号

注※1
HiRDBのクライアントの環境変数です。

注※2
HiRDBのサーバとクライアントを別々のサーバマシンにインストールする場合は,接続先のサーバの値を設定します。また,HiRDBを使用する前にサーバマシンにホスト名及びポート番号を設定済みの場合はその値を設定してください。

(2) 会話型SQL実行ユティリティ(HiRDB SQL Executer)を使用するために環境変数の設定

会話型SQL実行ユティリティ(HiRDB SQL Executer)を使用すると,UNIX環境で会話形式にSGML文書を検索できます。

会話型SQL実行ユティリティの環境変数の設定については,会話型SQL実行ユティリティのリリースノートを参照してください。