スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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19.2 HiRDBファイルシステム領域サイズの見積もり(pdfmkfs -nコマンド)

作業表用ファイルを作成するHiRDBファイルシステム領域のサイズは,pdfmkfsコマンドの-nオプションで設定します。

HiRDBファイルシステム領域のサイズは,次に示す計算式で求めます。

計算式
 
HiRDBファイルシステム領域のサイズ(単位:バイト)=A+B
 

A:
SQL文が使用する作業表用ファイルの容量です。求め方については,「19.2.1 SQL文が使用する作業表用ファイルの容量」を参照してください。

B:
データベース作成ユティリティ(pdload),データベース再編成ユティリティ(pdrorg),及びリバランスユティリティ(pdrbal)が使用する作業表用ファイルの容量です。求め方については,「19.2.2 ユティリティが使用する作業表用ファイルの容量」を参照してください。

なお,作業表用ファイルを使用するSQL文と作業表用ファイルを使用するユティリティの操作を同時に実行しない場合は,A又はBのどちらか大きい値をHiRDBファイルシステム領域のサイズとしてください。

注意事項
ここで求めたHiRDBファイルシステム領域のサイズが大き過ぎて,一つのHiRDBファイルシステム領域に収まらない場合は,複数のHiRDBファイルシステム領域をpdfmkfsコマンドで初期設定し,HiRDBシステム定義のpdworkオペランドに指定してください。このときに注意することを次に示します。
  • 各HiRDBファイルシステム領域のサイズを同じにしてください。
  • 一つのHiRDBファイルシステム領域のサイズは,一つの作業表(列情報格納用)の容量より大きくしてください。
  • HiRDBファイルシステム領域を分割し過ぎると,未使用領域が複数のHiRDBファイルシステム領域に分割されます。したがって,領域すべてが有効活用されないため,容量が不足することがあります。
  • 1作業表用ファイルの容量が2ギガバイトを超える場合は,ラージファイルを使用してください。1作業表用ファイルは複数のHiRDBファイルシステム領域に分割できません。
<この節の構成>
19.2.1 SQL文が使用する作業表用ファイルの容量
19.2.2 ユティリティが使用する作業表用ファイルの容量