スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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15.5.2 空き領域の再利用機能とは

空き領域の再利用機能とは,表の使用中セグメントがユーザの指定したセグメント数に達し,そのセグメントが満杯になるとページサーチモードを空きページ再利用モードに切り替えて,使用中ページの空き領域を使用する機能です。指定した数のすべてのセグメントに空き領域がなくなると,新規ページ追加モードに切り替わり,新規に未使用セグメントを確保します。

なお,セグメント数を指定しないとRDエリア中に未使用ページがなくなるまで空き領域を再利用しません。空き領域の再利用機能を使用しない場合,毎回使用中セグメントの先頭から空き領域をサーチします。この機能を使用している場合,空きページ再利用モードに切り替わった後,次回サーチ位置を記憶してそれ以降をサーチするのでこの機能を使用しない場合より効率良くサーチできます。

空き領域の再利用機能の概要を次の図に示します。

図15-4 空き領域の再利用機能の概要

[図データ]

〔説明〕
  • 空き領域の再利用機能を使用しない場合
    RDエリア中に未使用ページがなくなると,その後データが挿入されるたびに使用中セグメントの先頭から使用中ページの空き領域をサーチしてそこに空き領域にデータを格納します。
  • 空き領域の再利用機能を使用した場合(セグメント数指定あり)
    指定したセグメント数に達した後で表にデータを挿入しようとすると,未使用セグメントを確保しないで,使用中ページの空き領域を使用中セグメントの先頭からサーチしてそこにデータを格納します。そこで次回サーチ開始位置を記憶しておき,次に空き領域をサーチするときはそこからサーチを開始します。
  • 空き領域の再利用機能を使用した場合(セグメント数指定なし)
    RDエリア中に未使用ページがなくなってからデータを挿入しようとすると,使用中ページの空き領域を使用中セグメントの先頭からサーチしてそこにデータを格納します。そこで次回サーチ開始位置を記憶しておき,次に空き領域をサーチするときはそこからサーチを開始します。