スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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15.2.1 セグメントサイズの決定

通常,RDエリアのセグメントサイズは,RDエリア格納ページ数の1/10程度にすることをお勧めします。ただし,セグメントサイズの最大は16,000ページであるため,RDエリアの容量が大きい場合は,1/10以下になります。

セグメントサイズの大小による効果と注意を次に示します。

<この項の構成>
(1) セグメントサイズを大きくした場合
(2) セグメントサイズを小さくした場合
(3) 設定方法

(1) セグメントサイズを大きくした場合

性能の向上
  • 行長が変わるような更新をする場合や,クラスタキーを指定した表に行を追加する場合,行を格納した特定のページに近接する未使用のページを確保できるため,データの入出力時間を削減できます。
  • 同じ表のデータが連続したページに格納されるため,プリフェッチ機能による一括入力の効果が得られます。プリフェッチ機能を使用する場合,セグメントサイズは,システム共通定義のpdbufferオペランドの-pオプションで指定する一括入力最大ページ数に合わせることをお勧めします。

注意事項
  • セグメント数が少なくなるため,一つのユーザ用RDエリアに格納できる表とインデクスの数が少なくなります。

(2) セグメントサイズを小さくした場合

ディスク所要量の削減
  • 一つのユーザ用RDエリアにデータ量の少ない表を多く格納する場合は,余分な未使用ページを削減できます。

注意事項
  • セグメントサイズを小さくしたユーザ用RDエリアに大量のデータを追加すると,セグメントの割り当て回数が増加するため,オーバヘッドが大きくなります。
  • セグメントの数が多くなるため,表を削除したり,表の全行削除をしたりする場合,排他制御の資源が多くなります。

セグメントサイズの大小によるユーザ用RDエリアの概要を次の図に示します。

図15-1 セグメントサイズの大小によるユーザ用RDエリアの概要

[図データ]

(3) 設定方法

セグメントサイズは,データベース初期設定ユティリティ(pdinit)又はデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)のcreate rdarea文で設定します。