スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
(1) プリフェッチ機能の効果
キャラクタ型スペシャルファイルを使用して大量検索をする場合に入出力時間を短縮できます。特にインデクスを使用しない検索又はインデクスを使用して昇順検索をする表で,データ件数が多い場合に有効です。
プリフェッチ機能は次に示すSQL文又はユティリティの場合にページを一括して入力します。
- インデクスを使用しないSELECT,UPDATE,DELETE文の場合にデータページを一括して入力します。
- インデクスを使用した昇順検索をするSELECT,UPDATE,DELETE文(=条件,IN条件を除く)の場合にインデクスリーフページを一括して入力します。
- クラスタキーを使用した昇順検索をするSELECT,UPDATE,DELETE文(=条件,IN条件を除く)の場合にインデクスリーフページ及びデータページを一括して入力します。
- ローカルバッファを使用しないデータベース再編成ユティリティ(pdrorg)のアンロードの場合にインデクスリーフページ及びデータページを一括して入力します。
(a) グローバルバッファの場合
プリフェッチ機能を動作させるには,システム共通定義のpdbufferオペランドの-mオプションに1以上を指定します。また,一括して入力するページ数は,pdbufferオペランドの-pオプションに指定します。
(b) ローカルバッファの場合
プリフェッチ機能を使用するには,pdlbufferオペランドの-pオプションに一括して入力するページ数を指定します。
(4) 指定上の考慮点
- プリフェッチ機能を使用する場合,グローバルバッファ(又はローカルバッファ)とは別に一括入力専用のバッファが取られます。これによって,グローバルバッファ用の共用メモリが増加します。グローバルバッファが使用する共用メモリの計算式については,「16.HiRDBのメモリ所要量」を参照してください。
- プリフェッチ機能が有効に動作しているかどうかは統計解析ユティリティ(pdstedit)又はpdbuflsコマンドのプリフェッチヒット率を参照してください。
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