スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
異なるページ長のRDエリアが複数ある場合は,同じか又は近いページ長のRDエリアをまとめて一つのグローバルバッファに割り当てます。これによって,メモリの使用効率が良くなります。
異なるページ長のRDエリアをまとめて一つのグローバルバッファに割り当てると,ページ長が最も大きいRDエリアに合わせてグローバルバッファが確保されます。このため,ページ長が小さいRDエリアに対してデータページの入出力をした場合,グローバルバッファ一面に使用されない領域ができることになり,メモリの使用効率が下がります。
グローバルバッファの割り当ての例を次の図に示します。
図12-2 グローバルバッファの割り当ての例
HiRDB/パラレルサーバの場合は,サーバごとにページ長が最も大きいRDエリアに合わせてグローバルバッファが確保されます。例えば,ページ長が最も大きいRDエリアのページ長がバックエンドサーバ1は4096バイト,バックエンドサーバ2は8192バイトの場合,割り当てられるグローバルバッファサイズはバックエンドサーバ1が4096バイト,バックエンドサーバ2が8192バイトになります。
複数のRDエリアを構成するHiRDBファイルが一つのHiRDBファイルシステム領域に含まれる場合は,これらのRDエリアを一つのグローバルバッファに割り当てるようにします。
同じページ長でも,UAPからのアクセス方法が異なるRDエリアが複数ある場合,例えば,用途が異なるRDエリア,順次処理が多くて更新が少ないRDエリア,追加や更新が多いRDエリアなどがある場合は,それぞれ異なるグローバルバッファを割り当てるようにします。
データベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加できるRDエリアを次に示します。
また,フレキシブルハッシュ分割した表を格納しているRDエリアは,ALTER TABLEでRDエリアを追加できます。追加したRDエリアを使用するためには,グローバルバッファを割り当てる必要があります。このため,RDエリアの追加が予想される場合は,追加が予想されるRDエリアの最大ページを見込んで,システム共通定義のpdbufferオペランドで-oオプションを指定したグローバルバッファを用意しておきます。
なお,あらかじめグローバルバッファを割り当てていなかった場合は,システム共通定義のpdbufferオペランドで,追加したRDエリアへの割り当てを再度定義します。これによって,追加したRDエリアを使用できます。
リスト用RDエリアにグローバルバッファを割り当てる場合,ユーザ用RDエリアにグローバルバッファを割り当てるときの設計に加え,次に示す点に注意してください。
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