スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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7.5.2 表の定義

表を構成する列のデータ型の違いによって,RDエリアに格納する単位が異なります。ここでは,社員No,文書データ(LOBデータ)及び抽象データ型「t_従業員」から構成される社員表の例について説明します。

なお,抽象データ型の列を含む表のうち,抽象データ型の列を除いた部分で構成される表を抽象データ型列構成基表といいます。

[図データ]

〔説明〕
社員表をディスクA,Bのユーザ用RDエリアRDAREA01とRDAREA02に,社員表中の文書データ(LOB列)をユーザLOB用RDエリアLOBAREA01とLOBAREA02に,社員表中の抽象データ型(LOB属性)顔写真の列をユーザLOB用RDエリアLOBAREA03とLOBAREA04に分割して格納します。
<この項の構成>
(1) キーレンジ分割の場合
(2) フレキシブルハッシュ分割,FIXハッシュ分割の場合

(1) キーレンジ分割の場合

格納条件指定
CREATE TABLE 社員表
(社員番号 CHAR(6),
 文書データ BLOB(64K) IN ((LOBAREA01),(LOBAREA02)),
 従業員 t_従業員 ALLOCATE(顔写真
     IN ((LOBAREA03),(LOBAREA04)))
    )IN ((RDAREA01)社員番号<=700000,(RDAREA02));

境界値指定
CREATE TABLE 社員表
(社員番号 CHAR(6),
 文書データ BLOB(64K) IN ((LOBAREA01),(LOBAREA02)),
 従業員 t_従業員 ALLOCATE(顔写真
     IN ((LOBAREA03),(LOBAREA04)))
    )PARTITIONED BY 社員番号
     IN ((RDAREA01)800000,(RDAREA02));

(2) フレキシブルハッシュ分割,FIXハッシュ分割の場合

CREATE TABLE 社員表
(社員番号 CHAR(6),
 文書データ BLOB(64K) IN ((LOBAREA01),(LOBAREA02)),
 従業員 t_従業員 ALLOCATE(顔写真
     IN ((LOBAREA03),(LOBAREA04)))
    )[FIX] HASH HASH6 BY 社員番号
     IN (RDAREA01,RDAREA02);

注※ FIXハッシュ分割の場合に指定します。