スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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7.1.1 データベースを作成する前に必要な作業

実行者 HiRDB管理者

データベースを作成する前に必要な作業について説明します。

<この項の構成>
(1) クライアント環境定義の設定
(2) パスワードの変更
(3) スキーマの定義
(4) HiRDB管理者以外がデータベースを作成する場合
(5) データの変換方式の設定

(1) クライアント環境定義の設定

次に示すクライアント環境定義を設定してください。クライアント環境定義の設定方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

(2) パスワードの変更

HiRDB管理者用の認可識別子のパスワードが,認可識別子と同じ文字列になっている場合,定義系SQLのGRANTでパスワードを変更してください。データベース定義ユティリティ(pddef)又はHiRDB SQL Executerで次に示すSQLを実行します。

 
GRANT DBA TO HiRDB管理者用の認可識別子 IDENTIFIED BY 新しいパスワード;
 

(3) スキーマの定義

定義系SQLのCREATE SCHEMAでスキーマを定義します。CREATE SCHEMAは,データベース定義ユティリティ(pddef)又はHiRDB SQL Executerで実行してください。なお,1ユーザに対して1個のスキーマを定義します。

(4) HiRDB管理者以外がデータベースを作成する場合

HiRDB管理者以外がデータベースを作成する場合,ユーザ権限を与える作業が必要になります。定義系SQLのGRANTで,データベースを作成するユーザに必要なユーザ権限を与えてください。必要なユーザ権限を次に示します。

ユーザ権限については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。

(例)
表を作成するユーザ(認可識別子:USER002,パスワード:HIRDB002)に,CONNECT権限,スキーマ定義権限,RDエリア利用権限(RDエリア名:RDAREA01)を与えます。
  GRANT CONNECT TO USER002 IDENTIFIED BY HIRDB002;
  GRANT SCHEMA TO USER002;
  GRANT RDAREA RDAREA01 TO USER002;

(5) データの変換方式の設定

データをデータベースに格納するとき,データの形式を変換する機能があります。次に示す機能を適用するかどうかを検討してください。これらの機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。