スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
4.2.3 システムジェネレータの操作方法
(1) カレントディレクトリを変更します
OSのcdコマンドを入力してカレントディレクトリをHiRDB運用ディレクトリに変更します。
(2) システムジェネレータ(pdgen)を開始します
pdgenコマンドを入力してシステムジェネレータを開始します。
なお,pdgenコマンドを実行したサーバマシンにシステムマネジャが定義されます。
(3) ライセンス形態指定メニュー画面が表示されます
ここでは,HiRDBのライセンス形態を指定してください。
HiRDBのライセンス形態を選択します。
- 1:同時接続数ライセンスの場合に指定します。
- 次に示すメッセージが出力されます。
- Enter number of your licenses (2- [licenses]) >
- ここには購入したライセンス数を指定してください。ただし,複数のハードウェアでHiRDBサーバを構成する場合は,購入したライセンス数÷ハードウェアの台数の値を指定してください。
- 2:CPU数ライセンスの場合に指定します。
なお,システムジェネレータの実行を中止する場合はqを指定してください。qを指定すると,次に示すメッセージが表示されるので,Yを指定してください。
Really terminate system generation ? (Y/N) > Y |
(4) メインメニュー画面が表示されます
ここでは,HiRDBの基本項目を設定します。
まず1を指定して表示されるメッセージに回答します。その後,2〜7まで同様に,表示されるメッセージに回答していきます。
次に1〜7の各番号を指定したときに表示されるメッセージについて説明します。
- 1:Enter HiRDB directory name>
- 省略値:pdgen実行時のカレントディレクトリ
- HiRDB運用ディレクトリの名称を絶対パス名で指定してください。
- 2:Enter HiRDB port no(5001-65535)>
- 省略値:20000
- HiRDBのポート番号を指定してください。ポート番号は,ほかのHiRDBやプログラムと重複しない値を指定してください。
- Enter HiRDB system id(xxxx)>
- 省略値:HDBP
- HiRDB識別子を指定してください。HiRDB識別子は,ほかのHiRDBと重複しない値を指定してください。
- 3:Enter number of concurrently execute user(1−xxx[User])>
- 同時実行ユーザ数を指定してください。
- 「ライセンス形態指定メニュー画面」で同時接続数ライセンスを選択した場合は,選択後に指定した購入ライセンス数がxxxに表示されます。ただし,購入ライセンス数が1025以上の場合,xxxには1024が表示されます。
- 「ライセンス形態指定メニュー画面」でCPU数ライセンスを選択した場合は1024が表示されます。
- 4:Enter number of access tables per user(4−32000[tables])>
- 省略値:16
- 1UAPが同時にアクセスする表の最大数を指定してください。
- 5:Enter quantity of database update per day(0−2048[MB])>
- 省略値:100
- 一日当たりのデータベース更新量を指定してください。
- 6:Enter host name for dictionary server>
- ディクショナリサーバを定義するユニットのホスト名を指定してください。
- 7:Enter backend server number per unit(1-32)>
- 省略値:2
- 1ユニット当たりのバックエンドサーバ数を指定してください。
(5) 拡張オプションメニュー画面に進みます
1〜7の各項目をすべて設定したら,oを指定して拡張オプションメニュー画面に進んでください。
次にo〜qの内容について説明します。
- o:拡張オプションメニュー画面に進む場合に指定してください。
- u:ユニット初期化画面に進む場合に指定してください。
- g:HiRDBの作成を開始する場合に指定してください。
- メインメニュー画面,拡張オプションメニュー画面及びユニット初期化画面で各項目を指定した後に実行します。
- r:RDエリア追加画面に進む場合に指定してください。
- ただし,HiRDBの作成が完了した後(gを指定した後)でないと指定できません。
- p:プラグイン組み込み画面に進む場合に指定してください。
- ただし,HiRDBの環境設定が完了した後(gを指定した後)でないと指定できません。
- t:HiRDBを終了する場合に指定してください。
- csh or sh:シェル環境に入る場合に指定してください。
- csh:Cシェル環境に入ります。
- sh :Bourneシェル環境に入ります。
- q:システムジェネレータの実行を中止する場合に指定してください。
(6) 拡張オプションメニュー画面(1/2)が表示されます
ここでは,HiRDBシステム定義を作成するための情報を設定します。
1〜13の番号を指定して,表示されるメッセージに回答していきます。その後,nを指定して次のページに進んでください。
次に各番号を指定したときに表示されるメッセージについて説明します。
- 1:Enter table definition buffer size(100−65535[kB])>
- 64ビットモードの場合:(100−2000000[kB])
- 省略値:1000
- 表定義情報用バッファのサイズを指定してください。
- 2:Enter view definition buffer size(0−32000[kB])>
- 64ビットモードの場合:(0−2000000[kB])
- 省略値:0
- ビュー解析情報用バッファのサイズを指定してください。
- 3:Enter type definition buffer size(0 or 100−65535[kB])>
- 64ビットモードの場合:(0 or 100−2000000[kB])
- 省略値:100
- ユーザ定義型情報用バッファのサイズを指定してください。
- 4:Enter authorization information buffer size(1−100[kB])>
- 省略値:1
- ユーザ権限情報用バッファのサイズを指定してください。
- 5:Enter routine definition buffer size(0 or 20−65535[kB])>
- 64ビットモードの場合:(0 or 20−2000000[kB])
- 省略値:100
- ルーチン定義情報用バッファのサイズを指定してください。
- 6:Enter SQL object buffer size(22−256000[kB])>
- 64ビットモードの場合:(22−2000000[kB])
- 省略値:2000
- SQLオブジェクト用バッファのサイズを指定してください。プラグインを使用する場合,プラグインで使用するSQLオブジェクトの大きさを考慮して指定してください。
- 7:Enter Global buffer size(4−460000[buffer pages])>
- 64ビットモードの場合:(4−1073741824[buffer pages])
- 省略値:350
- RDエリアに割り当てるグローバルバッファのサイズを指定してください。
- ここで指定する値の上限は,32ビットモードの場合は460000,64ビットモードの場合は1073741824ですが,指定値を増やすと共用メモリを確保するサイズが増大します。このため,OSによっては,サポートする共用メモリサイズの上限値を超えてしまい,HiRDB開始中にエラーとなる場合があります。
- 確保する共用メモリサイズについては,「16.2.5 グローバルバッファが使用する共用メモリの計算式」を参照してください。また,確保できる共用メモリサイズの上限値については,各OSのマニュアルを参照してください。
- 8:Enter work buffer size(384−1000000[kB])>
- 省略値:1024
- 64ビットモードの場合:(384−2000000000[kB])
- 省略値:5120
- 作業表用バッファのサイズを指定してください。作業表用ファイルの容量の見積もりについては,「19.作業表用ファイルの容量の見積もり」を参照してください。
- 9:Enter max rdarea number(5−8388608[areas])>
- 省略値:200
- RDエリア数の最大値を指定してください。
- Enter max file number(5−134217728[files])>
- 省略値:400
- HiRDBファイル数の最大値を指定してください。
- 10:Enter permanent process number(1−xxx[process])>
- 常駐プロセス数(サーバプロセスの数)を指定してください。
- xxxにはメインメニューで指定した↑同時実行ユーザ数÷2↑が表示されます。
- 11:Enter lock pool size(1-2000000[kB])>
- 64ビットモードの場合:(1−2000000000[kB])
- 省略値:1000
- 排他制御用プールのサイズを指定してください。
- 12:Enter RDAREA size(for Basic part)(0−1024[MB])>
- 省略値:5
- レジストリ用RDエリアのサイズを指定してください。レジストリ機能を使用しない場合は,0を指定してください。
- Enter RDAREA size(for long key value)(1−1024[MB])>
- 省略値:10
- レジストリLOB用RDエリアのサイズを指定してください。レジストリ機能を使用しない場合は,0を指定してください。
- 13:Enter data dictionary size (Basic part)(4-1024[MB])>
- 省略値:10
- データディクショナリ用RDエリアのサイズを指定してください。
- Enter data dictionary size (for Procedure source)(1-1024[MB])>
- 省略値:10
- ソース格納用のデータディクショナリLOB用RDエリアのサイズを指定してください。
- ストアドプロシジャ又はストアドファンクションを使用しない場合には,0を指定してください。
- Enter data dictionary size (for Procedure object)(1-1024[MB])>
- 省略値:30
- オブジェクト格納用のデータディクショナリLOB用RDエリアのサイズを指定してください。
- なお,ソース格納用のデータディクショナリLOB用RDエリアのサイズに0を指定した場合は,この問い合わせは表示されません。
- n:次ページに進む場合に指定してください。
- q:メインメニュー画面に戻る場合に指定してください。
(7) 拡張オプションメニュー画面(2/2)が表示されます
14〜16の番号を指定して,表示されるメッセージに回答していきます。その後,qを指定してメインメニュー画面に戻ってください。
次に各番号を指定したときに表示されるメッセージについて説明します。
- 14:Enter lock wait time(0−32767[second])>
- 省略値:3600
- 排他待ち限界経過時間を指定してください。
- 15:Enter syncpoint dump interval(100−32000[logs])>
- 省略値:1000
- シンクポイントダンプの取得間隔を指定してください。前回のシンクポイントダンプ有効化から,ここで指定したログブロック数分のシステムログが出力されると,シンクポイントダンプを取得します。
- Enter syncpoint dump interval time(0 or 10−1440[minute])>
- 省略値:60
- シンクポイントダンプの取得時間間隔を指定してください。前回のシンクポイントダンプの有効化から,ここで指定した経過時間を過ぎると,シンクポイントダンプを取得します。なお,0を指定した場合,HiRDBは時間経過によるシンクポイントダンプを取得しません。
- 16:Use assign list?(Y/N)>
- 省略値:N
- 絞込み検索をするかどうかを指定します。
- 絞込み検索をする場合はYを指定してください。Yを指定すると,次のメッセージが表示されます。
- Enter max list users number(1-32767[users])>
- リストを作成するユーザ数を指定します。
- Enter max list count per user(1-32767[lists])>
- 1ユーザ当たりの作成可能リスト数を指定します。
- b:前ページに戻る場合に指定してください。
- q:メインメニュー画面に戻る場合に指定してください。
(8) メインメニュー画面が表示されます
8〜10の番号を指定して,表示されるメッセージに回答していきます。ここでは,システムファイルとRDエリアに関する情報を設定します。
次に8〜10の各番号を指定したときに表示されるメッセージについて説明します。
- 8:Select file type for system file
- 1 : Raw 2 : UNIX
- Enter no >
- 省略値:UNIX
- システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域のファイル種別を番号で指定してください。
- Raw:キャラクタ型スペシャルファイル
- UNIX:通常ファイル
- デフォルトは構築しやすさを考慮して,通常ファイルになっています。しかし,信頼性の高いシステムを構築する場合は,キャラクタ型スペシャルファイルを選択してください。
- 9:
- ログオプションメニュー画面が表示されます。
- ここでは,システムログファイルの環境設定をします。
- 1〜3の番号を指定して,表示されるメッセージに回答していきます。その後,qを指定してメインメニュー画面に戻ってください。
- 次に各番号を指定したときに表示されるメッセージについて説明します。
- 1:Use dual log file ? (Y/N)>
- 省略値:N
- システムログファイルを二重化するかどうかを指定してください。二重化する場合はYを指定します。システムの信頼性を向上するためには二重化してください。システムログファイルの二重化については,「10.3.1 システムログファイルの設計」を参照してください。
- 2:Check log unload status (as dictionary and backend server)?(Y/N)>
- 省略値:Y
- 通常はYを指定します。
- ディクショナリサーバ及びバックエンドサーバのシステムログのアンロード状態をチェックするかどうかを指定します。Nを指定すると,アンロード状態のチェックを解除する運用になります。この運用方法は誤るとデータベースを回復できなくなるので注意してください。アンロード状態のチェックを解除する運用については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
- フロントエンドサーバのシステムログはデータベースの回復に使用しないため,システムジェネレータではフロントエンドサーバに対してはNを設定します。
- 3:Enter log file size (for frontend server)(1-2048[MB])>
- 省略値:1
- フロントエンドサーバの1システムログファイルの容量を指定します。
- HiRDBはここで指定した値を1システムログファイルの容量として,「1サーバのシステムログファイル数×ユニット内のフロントエンドサーバ数」分のシステムログファイルを作成します。1サーバのシステムログファイル数は,HiRDBファイルシステム領域の数とシステムログファイルを二重化するかどうかによって異なります。
- Enter log file size (for dictionary server)(1-2048[MB])>
- 省略値:2
- ディクショナリサーバの1システムログファイルの容量を指定します。
- HiRDBはここで指定した値を1システムログファイルの容量として,「1サーバのシステムログファイル数×ユニット内のディクショナリサーバ数」分のシステムログファイルを作成します。1サーバのシステムログファイル数は,HiRDBファイルシステム領域の数とシステムログファイルを二重化するかどうかによって異なります。
- Enter log file size (for backend server)(1-2048[MB])>
- 省略値:MAX(1024,↑(a+1)×1.5↑)
- a:メインメニュー画面の5番で指定したデータベース更新量
- バックエンドサーバの1システムログファイルの容量を指定します。
- HiRDBはここで指定した値を1システムログファイルの容量として,「1サーバのシステムログファイル数×ユニット内のバックエンドサーバ数」分のシステムログファイルを作成します。1サーバのシステムログファイル数は,HiRDBファイルシステム領域の数とシステムログファイルを二重化するかどうかによって異なります。
- q:メインメニュー画面に戻る場合に指定してください。
- 10:Select file type for RDAREA
- 1 : Raw 2 : UNIX
- Enter 1−2 >
- 省略値:UNIX
- RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域のファイル種別を番号で指定してください。
- Raw:キャラクタ型スペシャルファイル
- UNIX:通常ファイル
- デフォルトは構築しやすさを考慮して,通常ファイルになっています。しかし,信頼性の高いシステムを構築する場合は,キャラクタ型スペシャルファイルを選択してください。
(9) ユニット初期化画面に進みます
uを指定してユニット初期化画面に進んでください。
(10) ユニット初期化画面が表示されます
ここでは,HiRDB/パラレルサーバを構成する各ユニットを初期化します。ユニットごとに,次に示す用途に使用するHiRDBファイルシステム領域を初期設定します。
1〜5の番号を指定して,表示されるメッセージに回答していきます。すべての項目を指定したら,iを指定してユニットの初期化を実行します。
次に各番号を指定したときに表示されるメッセージについて説明します。
- 1:Enter host name to create unit >
- このユニットのホスト名称を指定してください。
- Already unit created hostには,初期化済みのユニットのホスト名称が表示されます。
- 2:
- システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を初期設定し,その領域にシステムファイルを作成します。次に示すメッセージが表示されるので応答してください。
- キャラクタ型スペシャルファイルの場合
Enter file name and partition size for HiRDB-file-system-area.
This HiRDB-file-system-area will be used for HiRDB system files.
(log and status etc...)
-- Attention --
Please enter file name with complete path.
The path name must be a character special file because Raw file system are
selected.
(ex) /dev/dsk/rhd00301
Please type the file name carefully because all the data will lose in the special file.
The size of HiRDB-file-system-area will more than XXX [MB].
Enter file name with completely path > aa....aa
Enter HiRDB-file-system-area size
(=partition size of this character special file) [MB] > bb....bb
|
- XXX
システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域に必要な大きさが表示されます。ここで表示されるサイズより大きなキャラクタ型スペシャルファイルをaa....aaで指定してください。
- aa....aa(キャラクタ型スペシャルファイルのパス名)
システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を割り当てるキャラクタ型スペシャルファイルの名称を絶対パス名で指定してください。
ファイル名をシンボリックリンクしている場合は,シンボリックリンクした名称を指定してください。ファイル名をシンボリックリンクしておくと,ハードディスクの障害でハードディスクを交換するときに便利です。ファイル名のシンボリックリンクについては,「2.3.7 HiRDBファイルシステム領域を作成する準備」を参照してください。
なお,誤った名称を指定すると,そのキャラクタ型スペシャルファイルの領域を破壊します。したがって,指定する名称が正しいかどうかをよく確認してください。
- bb....bb(パーティションサイズ)
aa....aaで指定したキャラクタ型スペシャルファイルのパーティションサイズをメガバイト単位で指定してください。パーティションサイズより大きな値を指定した場合は,システムの作成時にエラーとなります。パーティションサイズより小さな値を指定した場合はエラーとなりません。ただし,指定したサイズ以上の領域は使用しないため,無効領域が発生します。
- 通常ファイルの場合
Enter file name and partition size for HiRDB-file-system-area.
This HiRDB-file-system-area will be used for HiRDB system files.
(log and status etc...)
-- Attention --
Please enter file name with complete path.
If specified file are already exist pdgen will delete the file and recreate.
The size of HiRDB-file-system-area will more than XXX [MB].
The HiRDB-file-system-area creates as UNIX file with specified size.
Enter file name with completely path > aa....aa
Enter HiRDB-file-system-area size [MB] > bb....bb
|
- XXX
システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域に必要な大きさが表示されます。ここで表示されるサイズより大きな通常ファイルをaa....aaで指定してください。
- aa....aa(通常ファイルのパス名)
省略値:$PDDIR/sysfiles
システムファイル用のHiRDBファイルシステム領域を割り当てる通常ファイルの名称を絶対パス名で指定してください。
ファイル名をシンボリックリンクしている場合は,シンボリックリンクした名称を指定してください。ファイル名をシンボリックリンクしておくと,ハードディスクの障害でハードディスクを交換するときに便利です。ファイル名のシンボリックリンクについては,「2.3.7 HiRDBファイルシステム領域を作成する準備」を参照してください。
なお,誤った名称を指定すると,その通常ファイルの領域を破壊します。したがって,指定する名称が正しいかどうかをよく確認してください。
- bb....bb(通常ファイルのサイズ)
XXXで表示された値を指定してください。なお,後でシステムファイルを追加する予定がある場合は,その分をXXXに加算して指定してください。単位はメガバイトです。ただし,UNIXファイルシステムの空き領域サイズより大きな値を指定すると容量不足となるため,ここで指定した値以上の空き領域がUNIXファイルシステムにあることを確認してください。
- 3:
- 2と同じです。
- 4:
- 2と同じです。
- 5:
- RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を初期設定します。このHiRDBファイルシステム領域には,システムジェネレータで作成されるRDエリアを格納します。
- HiRDB管理者は,次に示すメッセージに応答してください。
- キャラクタ型スペシャルファイルの場合
Enter file name and partition size for HiRDB-file-system-area.
This HiRDB-file-system-area will be used for RDAREA.
-- Attention --
Please enter file name with complete path.
The path name must be a character special file because Raw file system are selected.
(ex) /dev/dsk/rhd00301
Please type the file name carefully because all the data will lose in the
special file.
The size of HiRDB-file-system-area will more than XXX [MB].
Enter file name with completely path > aa....aa
Enter HiRDB-file-system-area size
(=partition size of this character special file) [MB] > bb....bb
|
- XXX
RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域に必要な大きさが表示されます。ここで表示されるサイズより大きなキャラクタ型スペシャルファイルをaa....aaで指定してください。
なお,ここで表示される大きさは,RDエリア追加画面で追加するRDエリアの容量を含んでいません。RDエリア追加画面でRDエリアを追加する場合は,その分の容量を加算してください。
- aa....aa(キャラクタ型スペシャルファイルのパス名)
RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を割り当てるキャラクタ型スペシャルファイルの名称を絶対パス名で指定してください。
ファイル名をシンボリックリンクしている場合は,シンボリックリンクした名称を指定してください。ファイル名をシンボリックリンクしておくと,ハードディスクの障害でハードディスクを交換するときに便利です。ファイル名のシンボリックリンクについては,「2.3.7 HiRDBファイルシステム領域を作成する準備」を参照してください。
なお,誤った名称を指定すると,キャラクタ型スペシャルファイルの領域を破壊してしまいます。したがって,指定する名称が正しいかどうかをよく確認してください。
- bb....bb(パーティションサイズ)
aa....aaで指定したキャラクタ型スペシャルファイルのパーティションサイズを指定してください。パーティションサイズより大きな値を指定した場合はエラーとなります。パーティションサイズより小さな値を指定した場合はエラーとなりません。ただし,指定したサイズ以上の領域は使用しないため,無効領域が発生します。
- 通常ファイルの場合
Enter file name and partition size for HiRDB-file-system-area.
This HiRDB-file-system-area will be used for rdarea.
-- Attention --
Please enter file name with complete path.
If specified file are already exist pdgen will delete the file and recreate.
The size of HiRDB-file-system-area will more than XXX [MB].
The HiRDB-file-system-area creates as UNIX file with specified size.
Enter file name with completely path > aa....aa
Enter HiRDB-file-system-area size [MB] > bb....bb
|
- XXX
RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域に必要な大きさが表示されます。ここで表示されるサイズより大きなサイズをbb....bbで指定してください。
なお,ここで表示される大きさは,RDエリア追加画面で追加するRDエリアの容量を含んでいません。RDエリア追加画面でRDエリアを追加する場合は,その分の容量を加算してください。
- aa....aa(通常ファイルのパス名)
省略値:$PDDIR/rdfiles
RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を割り当てる通常ファイルの名称を絶対パス名で指定してください。
ファイル名をシンボリックリンクしている場合は,シンボリックリンクした名称を指定してください。ファイル名をシンボリックリンクしておくと,ハードディスクの障害でハードディスクを交換するときに便利です。ファイル名のシンボリックリンクについては,「2.3.7 HiRDBファイルシステム領域を作成する準備」を参照してください。
なお,誤った名称を指定すると,その通常ファイルの領域を破壊します。したがって,指定する名称が正しいかどうかをよく確認してください。
- bb....bb(通常ファイルのサイズ)
xxxで表示された値に,RDエリア追加画面で追加するRDエリアの容量を加算した値を指定してください。ただし,UNIXファイルシステムの空き領域サイズより大きな値を指定すると容量不足となるため,ここで指定した値以上の空き領域がUNIXファイルシステムにあることを確認してください。
- i:ユニットの初期化を実行する場合に指定してください。
- csh or sh:シェル環境に入る場合に指定してください。
- csh:Cシェル環境に入ります。
- sh :Bourneシェル環境に入ります。
- q:メインメニュー画面に戻る場合に指定してください。
(11) ユニット初期化中のメッセージが表示されます
ユニット初期化中のメッセージが表示されます。ユニット初期化中は,実行中の各コマンドの内容と結果メッセージが表示されます。
HiRDB unit initialization start. host name: host01
Creating HiRDB definition files (/HiRDB/conf)
Definition files are created
HiRDB-file-system-area for rdarea created (/HiRDB/dbarea)
HiRDB system files are initialized
Unit are initialized . enter return key >
|
終了したら,[Enter]を押してください。
なお,途中でエラーを検知すると,各コマンドのメッセージが表示されます。HiRDB管理者はメッセージに従ってエラーの対策をしてください。その後,システムジェネレータをいったん終了して,再度システムジェネレータを実行してください。システムジェネレータを終了するには,メインメニュー画面でqを指定します。
HiRDB/パラレルサーバを構成するすべてのユニットを同様の手順で初期化してください(ユニットの数だけ繰り返してください)。すべてのユニットを初期化したら,qを指定してメインメニュー画面に戻ってください。
(12) HiRDBの環境設定を開始します
gを指定してHiRDBの環境設定を開始します。今まで指定した項目を基にしてHiRDBの環境設定が実施されます。
(13) メッセージが表示されます
環境設定実施中のメッセージが表示されます。環境設定実施中は,実行中の各コマンドの内容と結果メッセージが表示されます。
Start HiRDB system generation
HiRDB starting
Push enter key to main menu > |
終了したら,[Enter]を押してください。
なお,途中でエラーを検知すると,各コマンドのメッセージが表示されます。HiRDB管理者はメッセージに従ってエラーの対策をしてください。その後,システムジェネレータをいったん終了して,再度システムジェネレータを実行してください。システムジェネレータを終了するには,メインメニュー画面でqを指定します。
- サーバ名について
サーバ名はHiRDBが決定します。サーバ名を知るには,システム共通定義($PDDIR/conf/pdsys)のpdstartオペランドを参照してください。
(14) メインメニュー画面が表示されます
ユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア又はリスト用RDエリアを作成する場合は,rを指定してRDエリア追加画面に進んでください。
(15) RDエリア追加画面が表示されます
ここでは,追加するRDエリアの情報を設定してください。
1〜8の番号を指定して,表示されるメッセージに回答していきます。その後,aを指定してRDエリアを追加してください。
次に各番号を指定したときに表示されるメッセージについて説明します。
- 1:Enter rdarea name >
- 作成するRDエリアの名称を半角英数字(英字は大文字だけ)の1〜16文字で指定してください。
- 既に作成されているRDエリアの名称を指定するとエラーになります。
- 2:Enter rdarea size(1−[MB])>
- 省略値:100
- RDエリアの大きさを指定してください。
- 3:Enter segment size(1−16000[Pages])>
- 省略値:20
- RDエリアのセグメントサイズを指定してください。
- 4:Enter page size(4−30[kB])>
- 省略値:4
- RDエリアのページサイズを指定してください。
- 5:1: for Table/Index data
- 2: for Binary large object data
- 3: for List
- Enter rdarea type(1−3)>
- 省略値:1
- 作成するRDエリアの種類を指定します。
- 1:ユーザ用RDエリア
- 2:ユーザLOB用RDエリア
- 3:リスト用RDエリア
- 6:Enter Global buffer number for this rdarea(4−460000[buffer pages])>
- 64ビットモードの場合:(4−1073741824[buffer pages])
- 省略値:350
- RDエリアに割り当てるグローバルバッファのサイズを指定してください。
- ここで指定する値の上限は,32ビットモードの場合は460000,64ビットモードの場合は1073741824ですが,指定値を増やすと共用メモリを確保するサイズが増大します。このため,OSによっては,サポートする共用メモリサイズの上限値を超えてしまい,HiRDB開始中にエラーとなる場合があります。なお,バッファ名は,RDエリア名称と同じになります。
- 確保する共用メモリサイズについては,「16.2.5 グローバルバッファが使用する共用メモリの計算式」を参照してください。また,確保できる共用メモリサイズの上限値については,各OSのマニュアルを参照してください。
- 7:Enter HiRDB file system area name for this rdarea(complete path name)>
- 省略値:$PDDIR/rdfiles
- RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域の名称を絶対パス名で指定してください。ここには,次に示すどちらかのHiRDBファイルシステム領域を指定してください。
- ユニット初期化画面で指定した該当するユニット(ユニットは項番8で指定するバックエンドサーバによって決定されます)にあるRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域
- pdfmkfsコマンドで指定したRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域
- 上記以外のHiRDBファイルシステム領域の名称を指定すると,RDエリアを追加するとき(aを指定するとき)にエラーとなります。
- 8:Enter back-end-server name >
- RDエリアを作成するバックエンドサーバの名称を指定してください。
- どのホストにどのバックエンドサーバが定義されているかどうかは,システム共通定義($PDDIR/conf/pdsys)のpdstartオペランドを参照すれば分かります。
- a:RDエリアを追加する場合に指定してください。
- l:作成済みのRDエリアの一覧を表示する場合に指定してください。
- 表示例を次に示します。
- q:メインメニュー画面に戻る場合に指定してください。
- ディクショナリサーバを定義したユニットにRDエリアを追加するときの注意
- このRDエリア追加画面で追加したRDエリアは,ユニット初期化画面で初期設定したRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域に格納されます。その結果,ディクショナリサーバを定義したユニットでは,システム用RDエリアとユーザ用RDエリア(ユーザLOB用RDエリア及びリスト用RDエリア)が同じHiRDBファイルシステム領域に格納されます。
- したがって,システム用RDエリアとユーザ用RDエリアを別々のHiRDBファイルシステム領域に格納する場合は,この画面でRDエリアを追加しないで,pdfmkfsコマンドで別のHiRDBファイルシステム領域を初期設定し,その後データベース構成変更ユティリティ(pdmod)でRDエリアを追加してください。
(16) メインメニュー画面に戻ります
更にRDエリアを追加する場合は,(15)の操作を繰り返してください。
RDエリアの追加が終了したら,qを指定してメインメニュー画面に戻ってください。
RDエリアを追加した場合,次に示すメッセージが表示されます。
Rdarea are added. You have to restart HiRDB to use the area.
Restart now ? (Y/N) > |
追加したRDエリアをすぐに使用する場合は,Yを指定してHiRDBを再度開始します。すぐに使用しない場合(次回のHiRDB開始時まで使用しない場合)は,Nを指定します(HiRDBを再度開始しません)。
(17) メインメニュー画面が表示されます
プラグインのセットアップ・登録をする場合は,pを指定してプラグイン組み込み画面に進んでください。
(18) プラグイン組み込み画面が表示されます
ここでは,プラグインの情報を設定します。
1〜4の番号を指定して,表示されるメッセージに回答していきます。その後,sを指定してプラグインを環境設定します。
次に各番号を指定したときに表示されるメッセージについて説明します。
- 1:Select Plugin for Setup
- 1:Text Search Plug-in
- 2:Image Search Plug-in
- 3:Spatial Search Plug-in
- o:Other Plugin
- Enter no>
- 環境設定をするプラグインの番号を指定してください。
- oを指定した場合,プラグイン名称を指定してください。
- 2:Enter Plugin PP installed directory name>
- プラグインのインストールディレクトリを指定してください。
- 項番1で「1〜3」を選択した場合は指定は不要です。このとき,「Assume by pdgen」が表示されます。
- 3:Enter Plugin definition file name>
- プラグイン定義ファイルの名称を指定してください。
- 項番1で「1〜3」を選択した場合は指定は不要です。このとき,「Assume by pdgen」が表示されます。
- 4:Enter Plugin PIC file name>
- PICファイルの名称を指定してください。
- 項番1で「1〜3」を選択した場合は指定は不要です。このとき,「Assume by pdgen」が表示されます。
- s:プラグインを環境設定する場合に指定してください。
- l:環境設定済みのプラグインの一覧を表示する場合に指定してください。
- 表示例を次に示します。
- q:メインメニューに戻る場合に指定してください。
(19) メインメニュー画面に戻ります
ほかのプラグインを環境設定する場合は,(18)の操作を繰り返してください。
プラグインの環境設定が終了したら,qを指定してメインメニュー画面に戻ってください。
このとき,次に示すメッセージが表示されます。
Plugin are setup. You have to restart HiRDB to use the Plugin.
Restart now ? (Y/N) > |
環境設定をしたプラグインをすぐに使用する場合は,Yを指定してHiRDBを再度開始します。すぐに使用しない場合(次のHiRDB開始時まで使用しない場合)は,Nを指定します(HiRDBを再度開始しません)。
プラグインの環境設定に失敗した場合は,失敗した原因を調査した後,HiRDBが稼働中であればメインメニュー画面でtを指定してHiRDBを停止します。また,HiRDBが停止中であればそのままシステムジェネレータを終了させます。その後,pdsetup -dでOSへの登録を解除し,再度pdsetupからし直してください。
(20) メインメニュー画面が表示されます
以上でシステムジェネレータによるHiRDBの環境設定は終了です。システムジェネレータを終了してください。なお,この状態ではHiRDBは開始されています。
- HiRDBを終了しない場合
qを指定してください。システムジェネレータだけが終了します。
- HiRDBを終了する場合
tを指定し,その後qを指定します。HiRDB及びシステムジェネレータが終了します。
- スキーマ及び表の定義をする場合
csh又はshを指定してください。必要な環境変数が設定されているので,データベース定義ユティリティ(pddef)が実行できます。
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