スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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3.4.1 ウィザードセットアップの場合の環境設定手順

ウィザードセットアップの場合の環境設定手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) システム構成を設定します
(2) ユニット構成を設定します
(3) システムログファイルの運用方法を設定します
(4) 設定内容を確認します

(1) システム構成を設定します

[HiRDBセットアップツール−開始]ウィンドウで,[ウィザードセットアップ]を選択すると,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システム構成]]ウィンドウが表示されます。

[図データ]

HiRDBのシステム構成を設定します。

このウィンドウで設定する項目について説明します。

項目名 説明
HiRDB識別子 環境設定をするHiRDBの識別子を指定します。
4文字で指定します。初期値は[HRD1]です。
ポート番号 環境設定をするHiRDBが使用するポート番号を指定します。
5001〜65535の範囲で指定します。初期値は22200です。
ユニット数 HiRDBシステムで構築するユニット数を指定します。HiRDB/パラレルサーバの場合に指定できます。
1〜999の範囲で指定します。初期値は1です。
最大同時接続ユーザ数 最大同時接続ユーザ数を指定します。
1〜pd_max_usersオペランドの上限値の範囲で指定します。初期値は8です。
なお,最大同時接続ユーザ数を変更した場合は,HiRDBの規模が再設定されます。
HiRDBの規模 HiRDBの規模を,全ユニットで使用するディスク容量のサイズで指定します。
初期値〜9,999,999ギガバイトの範囲で指定します。初期値は,HiRDB/シングルサーバの場合は490メガバイト,HiRDB/パラレルサーバの場合は550メガバイトになります。
ユニット数,又は最大同時接続ユーザ数を変更した場合は,1サーバ当たりに必要なRDエリア容量×サーバ台数(デフォルトの構成として,1ユニット当たりフロントエンドサーバ1台,バックエンドサーバ2台を仮定),及びそのRDエリア容量に必要なシステムファイル容量を加算した値が再設定されます。
なお,HiRDB開始後の運用によっては,規模が拡大する場合があります。その場合の詳細については,「3.6.2(4)(a) HiRDBファイルシステム領域を編集します」の注を参照してください。
RDエリア容量の割合 HiRDBの規模で指定した容量のうち,RDエリアに使用する領域の割合を指定します。指定できる範囲,及び初期値は,HiRDBの規模によって異なります。

[次へ]をクリックすると,設定内容が保存され,HiRDB/シングルサーバの場合は[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システムログ運用方法]]ウィンドウ,HiRDB/パラレルサーバの場合は[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[ユニット構成]]ウィンドウが表示されます。

なお,HiRDBの規模が十分な大きさでも,データベースの構成(サーバ台数や最大同時接続ユーザ数)によってRDエリア容量の割合が適切ではない場合は,次のとおり最適なRDエリア容量に自動調整されます。

(2) ユニット構成を設定します

HiRDB/パラレルサーバの場合に,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システム構成]]ウィンドウで[次へ]をクリックすると,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[ユニット構成]]ウィンドウが表示されます。

[図データ]

HiRDB/パラレルサーバのユニット構成を設定します。[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システム構成]]ウィンドウで指定したユニット数分のユニット構成を設定します。

このウィンドウで設定する項目について説明します。

項目名 説明
ユニット識別子 設定するユニットの識別子を指定します。
4文字で指定します。初期値は[u001]です。[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システム構成]]ウィンドウでユニット数に2以上を指定した場合,二つ目のユニットの初期値は[u002]となります。
ホスト名 [マシン情報編集]ボタンで[マシン情報編集]ダイアログボックスを表示し,サーバマシンの情報を設定します。[マシン情報編集]ダイアログボックスについては,「3.6.2(3)(a)マシン情報の編集」を参照してください。
フロントエンドサーバ フロントエンドサーバを設置する場合にチェックします。チェックがない場合は,サーバ定義を作成しません。なお,台数の編集はできません。
バックエンドサーバ バックエンドサーバを設置する場合にチェックします。チェックがない場合はサーバ定義を作成しません。また,ユニットに設置するバックエンドサーバの台数を指定します。
バックエンドサーバの台数は0〜34の範囲で指定します。初期値は2です。

<注意事項>
バックエンドサーバの台数を増やしたときは,次のことに注意してください。
  • 簡易セットアップツールで指定できるすべてのユニットのバックエンドサーバの合計台数は,1,998台です。
  • ユニット用ステータスファイルが不足することがあります。その場合は,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ(システム構成)]ウィンドウでRDエリア容量の割合を調整するか,又は[HiRDBセットアップツール−詳細定義(セットアップ)]ウィンドウでユニット用ステータスファイルの容量を再設定してください。
  • HiRDBファイルシステム領域の見積もり計算でエラーが発生する場合があります。この場合は,エラーメッセージを参照して対策してください。

[次へ]をクリックすると,設定内容を保存し,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システムログ運用方法]]ウィンドウを表示します。

(3) システムログファイルの運用方法を設定します

HiRDB/シングルサーバの場合は,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システム構成]]ウィンドウで[次へ]をクリックすると,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システムログ運用方法]]ウィンドウが表示されます。

HiRDB/パラレルサーバの場合は,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[ユニット構成]]ウィンドウで[次へ]をクリックすると,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システムログ運用方法]]ウィンドウが表示されます。

[図データ]

システムログファイルの運用方法を設定します。

このウィンドウで設定する項目について説明します。

項目名 説明
ユニット選択 自動ログアンロードディレクトリを設定するユニットを選択します。
システムログの運用方法 システムログの運用方法を選択します。初期値は[システムログをアンロードする運用]です。
自動ログアンロードディレクトリ 自動ログアンロードディレクトリを設定します。初期値はユニット構成で設定したシステムファイル格納ディレクトリ名を表示します。
システムログの運用方法で[システムログをアンロードする運用]を選択した場合に指定できます。

[次へ]をクリックすると,設定内容が保存され,[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[確認]]ウィンドウが表示されます。

(4) 設定内容を確認します

[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[システムログ運用方法]]ウィンドウでシステムログファイルの運用方法の設定が完了すると[HiRDBセットアップツール−ウィザードセットアップ[確認]]ウィンドウが表示されます。

[図データ]

ウィザードセットアップでの設定内容,及びHiRDBファイルシステム領域の割り当て容量(システムファイル用とRDエリア用の容量)の計算結果を表示します。

HiRDBファイルシステム領域のシステムファイル用の容量は,ステータスファイルの容量見積もりの計算結果,及びシンクポイントダンプファイルの容量見積もりの計算結果を反映し,ユーザが指定したシステムファイル容量に収まるように割り当てられます。

[詳細定義]をクリックすると,[HiRDBセットアップツール−詳細定義(セットアップ)]ウィンドウが表示されます。カスタムセットアップ(詳細定義)については,「3.6 カスタムセットアップ(詳細定義)」を参照してください。

[セットアップ開始]をクリックすると,セットアップが開始されます。