スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
3.3.1 標準セットアップの場合の環境設定手順
[HiRDBセットアップツール−開始]ウィンドウで必要な項目を入力します。
標準セットアップの場合は,次に示す値で環境設定されます。
- HiRDBの規模:小規模
- システムID:HRD1
- ポート番号:22200
- ユニットID:UNT1
- サンプルデータベースの作成:作成する
標準セットアップの環境設定手順を次に示します。
- 環境設定をするマシンのホスト名を指定します。
[ホスト選択]ラベルには,[hostsファイルからホスト名を選択]ダイアログボックスで指定したホスト名がホスト名,FQDN,又はIPアドレスの形式で表示されます。
初期値は空です。環境設定をするマシンのホスト名を変更する場合,[hostsファイルからホスト名を選択]をクリックして,[hostsファイルからホスト名を選択]ダイアログボックスで,ホスト名,Windowsディレクトリ,ユーザ名,及びパスワードを指定します。
それぞれの項目について説明します。
項目名 |
説明 |
ホスト名 |
環境設定をするマシンのホスト名を指定します。[hostsファイルのホスト名一覧]リストから選択するか,又は直接入力してください。入力できる形式は,ホスト名,FQDN,又はIPアドレスです。また,簡易セットアップツールを実行しているマシンの場合は,ループバックアドレスも指定できます。
なお,ホスト名を変更した場合,[ユーザ名]及び[パスワード]の内容はリセットされるため,入力し直してください。 |
Windowsディレクトリ |
環境設定をするマシンがWindowsの場合はWindowsインストールディレクトリをフルパスで指定します。通常は変更する必要はありません。セットアップ先がUNIXの場合は,指定は無視されます。
セパレータは\と/のどちらも使用できますが,混在して指定できません。 |
ユーザ名 |
環境設定をするサーバマシンのHiRDB管理者用のユーザ名を指定します。ドメインユーザの場合はドメインを付けて指定する必要はありません。 |
パスワード |
[ユーザ名]に指定したユーザのパスワードを指定します。 |
なお,簡易セットアップツールで環境設定をすると,HiRDBに次に示す認可識別子を登録してDBA権限を付与します。
- [ホスト名]で選択したホストがUNIXの場合
ユーザ:[ユーザ名]に指定したHiRDB管理者用のユーザ名
パスワード:[パスワード]に指定したパスワード
- [ホスト名]で選択したホストがWindowsの場合
ユーザ:root
パスワード:root
また,この設定のリモートホスト接続処理で,セットアップ先にワーク領域を作成します。ワーク領域には,セットアップ先に正常に接続しているかを確認するためのバッチファイルや,バッチファイルの実行結果を保存したファイルを格納します。ワーク領域は,次の場所に作成されます。
- [ホスト名]で選択したホストがUNIXの場合
/tmp/[ログインユーザ名]
- [ホスト名]で選択したホストがWindowsの場合
%windir%\Temp\[ログインユーザ名]
- [運用ディレクトリ]テキストボックスでHiRDB運用ディレクトリを指定します。セパレータは\と/のどちらも使用できますが,混在して指定できません。初期値は空です※1。HiRDB運用ディレクトリの指定を省略したり,存在しないHiRDB運用ディレクトリを指定すると,エラーメッセージが表示されます。
[...]をクリックして,[フォルダの参照]ダイアログボックスからディレクトリを選択することもできます。
[フォルダの参照]ダイアログボックスに表示される内容は,環境設定をするホストの内容です。表示される項目を次に示します。
- ディレクトリ
- ファイル※2
- キャラクタ型スペシャルファイル※2
- シンボリックリンク
- 注※1
- Windows版HiRDBをインストールしているマシンの%PDDIR%\pdistup\bin下に実行ファイルをコピーして起動した場合は,Windows版のHiRDBインストールディレクトリになります。
- 注※2
- HiRDBファイルシステム領域を編集する場合だけ表示されます。
- [セットアップディレクトリ]テキストボックスでセットアップディレクトリ(システムファイル及びRDエリアを作成するディレクトリ)を指定します。初期値は空です※。
HiRDB運用ディレクトリの指定と同様に,[...]をクリックして,[フォルダの参照]ダイアログボックスからディレクトリを選択することもできます。
- 注※
- Windows版HiRDBをインストールしているマシンの%PDDIR%\pdistup\bin下に実行ファイルをコピーして起動した場合は,Windows版のHiRDBインストールディレクトリ\areaになります。
- [標準セットアップ]をクリックすると,セットアップが開始されます。
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