スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
HiRDB運用ディレクトリを各サーバマシンに作成してください。HiRDB運用ディレクトリとは,HiRDBを実行するディレクトリのことです。ここで作成したHiRDB運用ディレクトリ下にHiRDBの各種ディレクトリ及びファイルが格納されます。
なお,HiRDB運用ディレクトリはインストールディレクトリと同じにしないでください。インストールディレクトリをHiRDB運用ディレクトリとすると,ディスク圧迫によるトラブルや,インストールの失敗などの可能性があります。また,インストールするたびにインストールディレクトリの所有者をrootからHiRDB管理者に変更して,グループとモードを(1)のように変更する必要があります。
HiRDB運用ディレクトリの名称は任意ですが,次に示す情報を設定してください。
また,次のことに注意してください。
サーバプロセス,又はクライアントの強制終了時などに,HiRDBは$PDDIR/spool下にトラブルシュート情報を出力します。また,ワークファイルの出力先を特に指定していない場合にコマンド又はユティリティを[Ctrl+C]キーを押すなどして途中終了させると,$PDDIR/tmp下にコマンド又はユティリティが出力した作業用一時ファイルが削除されずに残ります。これらのファイルを残しておくと,HiRDB運用ディレクトリがあるディスクの容量を圧迫する原因になります。HiRDB運用ディレクトリがあるディスクの容量が不足するとHiRDBが異常終了することがあるため,HiRDBは次に示すファイルを定期的に削除します。
これらの単調増加するファイルについては,「1.2.2 単調増加ファイル」を参照してください。
なお,通常はこれらのファイルを24時間ごとに削除します。この削除間隔をpd_spool_cleanup_intervalオペランドで変更できます。また,pd_spool_cleanup_interval_levelオペランドで指定した日より前に出力されたファイルだけを削除するという指定ができます。
このほかにも,トラブルシュート情報($PDDIR/spool下のファイル)を一括して削除する方法があります。
HiRDB運用ディレクトリがあるディスクの障害などに備えて,HiRDB運用ディレクトリ下のファイル($PDDIR/conf下のファイル)のバックアップを取得してください。HiRDB運用ディレクトリを回復するには,$PDDIR/conf下のファイルのバックアップが必要になります。$PDDIR/conf下には,HiRDBシステム定義のファイルが格納されています。HiRDBシステム定義を変更した後に,$PDDIR/conf下のファイルのバックアップを取得してください。
また,HiRDB運用ディレクトリ下にユーザがファイルを作成する場合,そのファイルのバックアップも取得してください。HiRDB運用ディレクトリの回復時にそのファイルのバックアップが必要になります。
HiRDB運用ディレクトリの回復方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
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