3.4.3 アプリケーションデータの変換
異なるOSと通信するときには，アプリケーションデータを相手アプリケーションが必要とする文字セットに変換してください。送信側のキューマネジャで変換したり，受信側のキューマネジャで変換したりできます。組み込みフォーマットのライブラリで不十分な場合には，独自のライブラリを作成してください。MQMD構造体のFormatフィールドで指定されたメッセージ形式に変換されます。
- 注意事項
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MQFMT_NONEが指定されたメッセージは変換されません。
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PCF（プログラマブルコマンドフォーマット）データの転送時は，コード変換（mqtalccha定義コマンド-dオプションのcnvccsidオペランドに変換後の文字セット識別子を指定）は有効になりません。
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- 〈この項の構成〉
(1) 送信側キューマネジャでの変換
送信側メッセージチャネルエージェントでアプリケーションデータを変換する場合には，mqtalccha定義コマンド-dオプションのcnvccsidオペランドに変換後の文字セット識別子を指定します。
また，適切なUOCを作成すると送信側キューマネジャで組み込みフォーマットにデータ変換できます。
- 組み込みフォーマット
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次に示すデータのフォーマットです。
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文字（MQFMT_STRINGのフォーマット名を使用）から構成されるメッセージ
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プログラマブルコマンドフォーマットのようなキューマネジャで定義するメッセージ
TP1/Message Queueではメッセージとイベントを管理するためにプログラマブルコマンドフォーマットメッセージを使用します。この場合，フォーマット名はMQFMT_ADMINです。ユーザは独自のメッセージに同じフォーマットを使用して，組み込みフォーマットを利用できます。この場合，フォーマット名はMQFMT_PCFです。
すべてのキューマネジャ組み込みフォーマットは"MQFMT"で始まる名前を持ちます。MQMD構造体のFormatフィールドについては，マニュアル「TP1/Message Queue プログラム作成リファレンス」を参照してください。
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- アプリケーション定義フォーマット
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ユーザ定義フォーマットの場合，メッセージ編集出口UOCでデータ変換できます。メッセージ編集出口UOCについては，マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。
(2) 受信側キューマネジャでの変換
アプリケーションメッセージデータを，受信側キューマネジャで組み込みフォーマットに変換できます。MQGMO_CONVERTオプションがMQGET命令に指定されると変換が実行されます。MQGMO構造体については，マニュアル「TP1/Message Queue プログラム作成リファレンス」を参照してください。
- 文字セット識別子
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TP1/Message Queueは動作環境のOSで提供される文字セット識別子をサポートします。キューマネジャを作成するときは，動作環境のOSの文字セット識別子が使用されます。
OSがサポートする文字セットについてはOSのマニュアルを参照してください。
複数のOSにわたるアプリケーションを記述するときには，アプリケーションでのデータ変換，フォーマット名，およびUOCについて検討してください。