分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/User Agent編

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

8.3.2 応答メッセージ送信時の障害

相手システムからの問い合わせメッセージ,およびTP1/NET/User Agentからの応答メッセージ処理中に,障害の発生する個所の区分を次の図に示します。また,障害発生個所に応じたTP1/NET/User Agentの障害処理について,表8-15に示します。

図8-3 問い合わせメッセージ受信時,応答メッセージ送信時の障害の発生個所

[図データ]

表8-15 問い合わせメッセージ受信時,応答メッセージ送信時の障害の発生個所に応じた障害処理

障害発生個所 内容 メッセージログの出力内容 TP1/NET/User Agentの処理 メッセージの扱い UAPでできる処理
1. 問い合わせメッセージ受信時UA障害
(UA障害通知またはコネクション障害通知)
UA障害(コネクション障害時を除く)
  • CERREVTを起動します。
  • 論理端末を閉塞します。
該当しません。 CERREVT処理
送信中断受信時 相手局がメッセージの送信を中断 論理端末の閉塞処理はしません。 受信メッセージを破棄します。 ありません。
2. 入力キュー書き込みエラー メッセージ入力障害
  • ERREVT1またはERREVT2を起動します。
  • 論理端末の閉塞処理はしません。
ERREVT1,またはERREVT2で受信メッセージの障害を通知します。 ERREVT1,またはERREVT2で応答メッセージを送信できるようになります。
3. UAP異常終了 ありません。 ERREVT3を起動します。 該当しません。 ERREVT3で応答メッセージを送信できるようになります。
4. 出力キュー読み込みエラー メッセージ出力障害
  • CERREVTを起動します。
  • 論理端末を閉塞します。
送信済みとします。 CERREVT処理
5. 応答メッセージ送信時
UA障害
(UA障害通知,コネクション障害通知)
UA障害(コネクション障害時を除く)
  • CERREVTを起動します。
  • 論理端末を閉塞します。
送信済みとします。 CERREVT処理
6. 出力キュー送信メッセージ送信済み要求エラー メッセージ送信後処理障害 処理を続けます。 送信済みとします。 ありません。