分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/User Agent編

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8.4 一方送信メッセージ障害

TP1/NET/User Agentからの一方送信メッセージ,および相手システムからの一方送信メッセージの処理中に,障害の発生する個所の区分を次の図に示します。また,障害発生個所に応じたTP1/NET/User Agentの障害処理について,表8-16に示します。

図8-4 一方送信メッセージ障害の発生個所

[図データ]

表8-16 一方送信メッセージ障害の発生個所に応じた障害処理

障害発生個所 内容 メッセージログの出力内容 TP1/NET/User Agentの処理 メッセージの扱い UAPでできる処理
1. 出力キュー読み込みエラー メッセージ出力障害 次の問い合わせメッセージの送信処理をします。 送信済みとします。 ありません。
2. 一方送信メッセージ送受信時UA障害
(UA障害通知,コネクション障害通知)
UA障害(コネクション障害時を除く)
  • CERREVTを起動します。
  • 論理端末を閉塞します。
論理端末の閉塞を解除したあと,メッセージを再送します。 CERREVT処理
受信打ち切り受信時 送信メッセージの受信打ち切り
  • ERREVTAを起動します。
送信メッセージを破棄します。 ERREVTA処理
受信拒否受信時 送信メッセージの受信拒否 論理端末を閉塞します。 相手局からの受信拒否解除受信後,メッセージを再送します。 ありません。
3. 出力キュー送信メッセージ送信済み要求エラー メッセージ送信後処理障害 処理を続けます。 送信済みとします。 ありません。
4. 入力キュー書き込みエラー メッセージ入力障害
  • ERREVT1またはERREVT2を起動します。
  • CERREVTを起動します。
  • 論理端末を閉塞します。
ERREVT1,またはERREVT2で受信メッセージを通知します。
  • ERREVT1処理またはERREVT2処理
  • CERREVT処理