分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/User Agent編

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8.3.1 問い合わせメッセージ送信時の障害

TP1/NET/User Agentからの問い合わせメッセージ,およびそれに対する相手システムからの応答メッセージ処理中に,障害の発生する個所の区分を次の図に示します。また,障害発生個所に応じたTP1/NET/User Agentの障害処理について,表8-14に示します。

図8-2 問い合わせメッセージ送信時,応答メッセージ受信時の障害の発生個所

[図データ]

表8-14 問い合わせメッセージ送信時,応答メッセージ受信時の障害の発生個所に応じた障害処理

障害発生個所 内容 メッセージログの出力内容 TP1/NET/User Agentの処理 メッセージの扱い UAPでできる処理
1. メモリ読み込みエラー メッセージ出力障害 UAPへエラーリターンします。 送信メッセージを破棄します。 UAPへリターン後に再送できます。または障害処理ができます。
2. 問い合わせ応答時のUA障害(UA障害通知,コネクション障害通知) UA障害(コネクション障害時を除く)
  • UAPへエラーリターンします。
  • CERREVTを起動します。
  • 論理端末を閉塞します。
送信メッセージを破棄します。
  • CERREVT処理
  • UAPへリターン後に再送できます。または障害処理ができます。
受信打ち切り受信時 送信メッセージの受信打ち切り
  • ERREVTAを起動します。
  • 論理端末の閉塞処理はしません。
送信メッセージを破棄します。 ERREVTA処理
受信拒否受信時 送信メッセージの受信拒否 論理端末を閉塞します。 相手局からの受信拒否解除受信後,メッセージを再送します。 ありません。
3. 応答エラー メッセージ入力障害
  • UAPへエラーリターンします。
  • 論理端末を閉塞します。
受信メッセージを破棄します。 UAPへリターン後に再送できます。または障害処理ができます。