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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


TP1/NET/TCP/IP固有のシステム定義の種類

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義のうち,TP1/NET/TCP/IPに固有の定義の一覧を次の表に示します。

表6‒2 TP1/NET/TCP/IP固有の定義の一覧

定義名

コマンド

オプション・オペランド

定義内容

指定値((値範囲))《省略時解釈値》

MCFマネジャ定義

mcfmuap

(UAP共通定義)

-t

sndtim

同期型送信監視時間

符号なし整数((0〜65535))《0》(単位:秒)

sndrcvtim

同期型送受信監視時間

符号なし整数((0〜65535))《0》(単位:秒)

recvtim

同期型受信監視時間

符号なし整数((0〜65535))《0》(単位:秒)

MCF通信構成定義

共通定義

mcfttrc

(トレース環境定義)

-t

msgsize

トレース取得するメッセージのサイズ

符号なし整数((0〜1073741824))《128》(単位:バイト)

プロトコル固有定義

mcftalccn

(コネクション定義の開始)

指定数:1〜2048

-c

コネクションID

1〜8文字の識別子

-N

modelname

モデルコネクションID

1〜8文字の識別子

-p

プロトコルの種別

tcp

-g

sndbuf

メッセージ送信用バッファグループ番号

符号なし整数((1〜512))

rcvbuf

メッセージ受信用バッファグループ番号

符号なし整数((1〜512))

-e

msgbuf

メッセージ編集用バッファグループ番号

符号なし整数((1〜512))

count

メッセージ編集用バッファ数

符号なし整数((1〜131070))

-i

コネクションの確立方法

auto|《manual》

-b

bretry

コネクション確立障害時の確立再試行するかどうかを指定

《yes》|no

bretrycnt

コネクション確立障害時の確立再試行回数

符号なし整数((0〜65535))《0》(単位:回)

bretryint

コネクション確立障害時の確立再試行間隔

符号なし整数((0〜2550))《60》(単位:秒)

concmptim

コネクション確立時の監視時間

符号なし整数((0〜65535))《0》(単位:秒)

sndcmptim

メッセージ送信完了までの監視時間

符号なし整数((0〜65535))《0》(単位:秒)

-w

srtimout

コネクション切断抑止をするかどうかを指定

yes|《no》

-t

トランスポート層のプロトコルの種別

tcp

-y

mode

クライアントとサーバの種別

client|server

-r

ipaddr

自システムのホストのIPアドレス

符号なし整数((0〜255))(nnn.nnn.nnn.nnn)

hostname

自システムのホスト名

1〜255文字のホスト名

portno

自システムのホストのポート番号

符号なし整数((1024〜65535))

-o

oipaddr

相手システムのホストのIPアドレス

符号なし整数((0〜255))(nnn.nnn.nnn.nnn)

ohostname

相手システムのホスト名

1〜255文字のホスト名

oportno

相手システムのホストのポート番号

符号なし整数((1〜65535))《free》

-k

keepalive

ソケットオプション「SO_KEEPALIVE」を使用するかどうかを指定

yes|《no》

nodelay

ソケットオプション「TCP_NODELAY」を使用するかどうかを指定

yes|《no》

notrftime

無通信状態監視時間

符号なし整数((0〜65535))《0》(単位:秒)

-f

kind

相手システムからのコネクション解放の通知

《ccls》|cerr

cnrelease

コネクション解放形態

《fin》|rst

releaselog

コネクション解放時のログメッセージの形式

1|《2》

cnerrlog

障害によるコネクション切断時のログメッセージの形式

1|《2》

-A

mastercn

現用コネクションID

1〜8文字の識別子

-u

masm

受信メッセージ組み立て機能を使用するかどうかを指定

yes|《no》

ntimer

後続セグメント受信の監視タイマ

《yes》|no

ntime

後続セグメント受信の監視タイマ値

符号なし整数((1〜2550))《30》(単位:秒)

delichk

メッセージ送達確認機能を使用するかどうかを指定

dccm2m|dccm2s|dccm3m|dccm3s|use|《nouse》

msghold

受信メッセージを保留するかどうかを指定

《nohold》|hold|uoc

holdlimit

受信メッセージの最大保留数

符号なし整数((0〜256))《1》

-h

addrchk

相手アドレス情報のチェックをするかどうかを指定

《yes》|no

chgconn

コネクション確立要求を受け付けた場合,未確立コネクションがなかったときの動作(コネクションリプレース機能を使用するかどうかを指定)

replace|《keep》

listen

オンライン開始時から自動的にコネクション確立要求を受け付けるかどうかを指定

《auto》|manual

-C

lscnfmt

mcftlscnコマンドの表示形式

《1》|2

-l

replymsg

問い合わせ応答形態および継続問い合わせ応答形態のメッセージ送受信を行うかどうかを指定

yes|《no》

cnassign

相手からのコネクション確立要求時にコネクションを割り当てる対象の選択

《freeonly》|all

mcftalcle

(論理端末定義)

指定数:1〜2048

-l

論理端末名称

1〜8文字の識別子

-N

modelname

モデル論理端末名称

1〜8文字の識別子

-t

論理端末の端末タイプ

any

-m

mmsgcnt

メモリ出力メッセージ最大格納数

符号なし整数((0〜65535))《0》

dmsgcnt

ディスク出力メッセージ最大格納数

符号なし整数((0〜65535))《0》

-i

論理端末の閉塞解除方法

《auto》|manual

-k

quekind

出力メッセージの割り当て先

《memory》|disk

quegrpid

キューグループID

1〜8文字の識別子

-o

aj

メッセージ送信完了ジャーナルを取得するかどうかを指定

《yes》|no

-v

アプリケーション名

1〜8文字の識別子

-d

replacemsg

コネクション再確立時に未送信メッセージを送信するかどうかを指定(コネクション再確立時の未送信メッセージの送信抑止機能を使用するかどうかを指定)

《send》|discard

mcftalced

(コネクション定義の終了)

指定数:mcftalccnと同数

コネクション定義の終了

MCFアプリケーション定義

mcfaalcap

(アプリケーション属性定義)

指定数:1〜8192

-n

replychk

応答送信チェックをするかどうかを指定

《yes》|no

(凡例)

−:該当する内容がないことを表します。

注※

TP1/NET/TCP/IPに固有の定義だけ記載してあります。このほかにも,プロトコルで共通の定義コマンド,オプション,オペランドがあります。それらについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。