Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


mcftalcle(論理端末定義)

〈このページの構成〉

形式

mcftalcle -l 論理端末名称
        〔-N "modelname=モデル論理端末名称"〕
          -t any
        〔-m "〔mmsgcnt=メモリ出力メッセージ最大格納数〕
              〔dmsgcnt=ディスク出力メッセージ最大格納数〕"〕
        〔-i auto|manual〕
        〔-k "〔quekind=memory|disk〕
              〔quegrpid=キューグループID〕"〕
        〔-o "aj=yes|no"〕
        〔-v アプリケーション名〕
        〔-d "replacemsg=send|discard"〕

機能

論理端末に関する環境を定義します。

コネクション定義の開始(mcftalccn)で-Aオプションを指定する場合,この定義は指定できません。

オプション

●-l 論理端末名称  〜〈1〜8文字の識別子〉

OpenTP1システム内で,一意となる論理端末名称を指定します。

●-N

(オペランド)

modelname=モデル論理端末名称  〜〈1〜8文字の識別子〉

この論理端末定義で使用する定義情報を持つ(モデルとする),論理端末定義の論理端末名称を指定します。ただし,指定した論理端末名称に対する論理端末定義が,先に定義されていなければなりません。

このオペランドを指定したときは,-lオプション以外のオプション,またはオペランドを省略できます。

-lオプション以外のオプション,またはオペランドを省略した場合,modelnameに指定した論理端末名称の定義指定値がすべて流用されます。

この論理端末定義に-Nオプション以外のオプション,またはオペランドを指定した場合は,指定したオプション,またはオペランドの指定値が優先されます。

このオプションは2回以上指定できません。また,モデルとした論理端末と,-Nオプション以外に指定したオプション,またはオペランドの組み合わせによっては,相関チェックによってエラーになる場合があります。そのため,-kオプションのquekindオペランドには,モデル定義と異なる指定をしないでください。

●-t any

この論理端末の端末タイプとして,次の値を指定します。

any

任意型論理端末

●-m

(オペランド)

mmsgcnt=メモリ出力メッセージ最大格納数  〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》

メモリキューで待ち合わせをする出力メッセージの最大格納数を指定します。

出力メッセージの待ち合わせ数が指定した最大数になると,それ以後UAPからの一方送信メッセージの送信要求(dc_mcf_send関数またはCBLDCMCF('SEND△△△△'))はエラーリターンとなります。

0を指定した場合,または省略した場合,メモリキューで待ち合わせをする出力メッセージの数は指定可能な最大数(65535)になります。ただし,実際に待ち合わせをできる出力メッセージ数は動的共用メモリの容量に依存します。

dmsgcnt=ディスク出力メッセージ最大格納数  〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》

ディスクキューで待ち合わせをする出力メッセージの最大格納数を指定します。

出力メッセージの待ち合わせ数が指定した最大数になると,それ以後UAPからの一方送信メッセージの送信要求(dc_mcf_send関数またはCBLDCMCF('SEND△△△△'))はエラーリターンとなります。

0を指定した場合,または省略した場合,ディスクキューで待ち合わせをする出力メッセージの数は指定可能な最大数(65535)になります。ただし,実際に待ち合わせをできる出力メッセージ数はメッセージキューファイルの容量に依存します。

●-i auto|manual  〜《auto》

論理端末の閉塞解除方法を指定します。

auto

コネクション確立時,システムが自動的に論理端末を閉塞解除します。

manual

運用コマンド(mcftactle)の入力,またはAPI(dc_mcf_tactle関数もしくはCBLDCMCF('TACTLE△△'))の発行で論理端末を閉塞解除します。

●-k

(オペランド)

quekind=memory|disk  〜《memory》

出力メッセージの割り当て先(メモリキューまたはディスクキュー)を指定します。

memory

メモリキューだけに割り当てます。

disk

ディスクキューおよびメモリキューに割り当てます。

diskを指定した場合,必ずquegrpidオペランドを指定してください。

quegrpid=キューグループID  〜〈1〜8文字の識別子〉

ディスクで待ち合わせをする出力メッセージに使用するキューグループIDを指定します。

MCFマネジャ定義のmcfmqgidコマンドで指定するキューグループID(キュー種別はotq)のどれかを指定してください。

このオペランドは,quekindオペランドでdiskを指定した場合だけ指定します。

●-o

(オペランド)

aj=yes|no  〜《yes》

メッセージ送信が完了した場合に,メッセージ送信完了ジャーナル(AJ)を取得するかどうかを指定します。

ただし,dc_mcf_sendsync関数またはdc_mcf_sendrecv関数で送信したメッセージは,このオペランドの指定内容に関係なく,メッセージ送信完了ジャーナルを取得しません。

yes

メッセージ送信完了ジャーナルを取得します。

no

メッセージ送信完了ジャーナルを取得しません。

●-v アプリケーション名  〜〈1〜8文字の識別子〉

入力メッセージを受信した場合に起動するアプリケーション名称(MHP)を指定します。アプリケーション属性定義(mcfaalcap -n name)で定義した名称を指定してください。アプリケーション属性定義の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。このオプションを省略した場合,入力メッセージ編集UOCで指定した値,または入力メッセージの先頭から空白の手前までの8バイト以内の値がアプリケーション名として仮定されます。アプリケーション名決定の優先順位は,「2.3.11 アプリケーション名の決定」を参照してください。

●-d

(オペランド)

replacemsg=send|discard  〜《send》

MHPでメッセージを受信し,受信した論理端末と同一の論理端末に対してメッセージ送信をするまでの間にコネクションがいったん解放され再確立した場合,未送信となっていたメッセージを送信するかどうかを指定します。

send

コネクション再確立時に未送信となったメッセージを送信します。

discard

コネクション再確立時に未送信となったメッセージを送信しません。

ただし,次の場合は対象となりません。

  • 入力元論理端末と異なる論理端末にメッセージを送信した場合

  • mcfuevtで起動したMHPからメッセージを送信した場合

  • SPPからメッセージを送信した場合