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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


5.10.1 MCF構成変更再開始機能使用時の流れ

MCF構成変更再開始機能使用時の,ユーザの操作の流れについて説明します。

  1. OpenTP1を終了します。

    コマンドラインからMCF構成変更準備停止のオプション(-b -q)を指定したdcstopコマンドを実行し,オンラインを停止します。

    Windowsの場合,MCF構成変更準備停止によるOpenTP1の停止は,サービスダイアログやOpenTP1のGUI機能で行うことはできません。コマンドラインから実行してください。

    TP1/Message Controlは終了処理中にディスクキュー上の未処理受信メッセージまたは未送信メッセージをバックアップします。

    OpenTP1の終了については,「5.10.3(1) MCF構成変更再開始機能によるOpenTP1の終了」を参照してください。

    注意事項

    TP1/Message Controlの構成を変更する前に,全システムサーバが終了してから,OpenTP1ファイルシステム,システムサービス定義,メッセージキューサービス定義,およびネットワークコミュニケーション定義をバックアップしてください。

  2. TP1/Message Controlの構成を変更します。

    OpenTP1がオフライン状態になってからTP1/Message Controlの構成を変更します。

    変更できる項目は次のとおりです。

    • OpenTP1ファイルシステム

    • メッセージキュー用物理ファイル

    • システムサービス定義とメッセージキューサービス定義

    • ネットワークコミュニケーション定義

    構成変更の手順については,「5.10.4 MCF構成変更再開始機能使用時の構成変更手順」を参照してください。

  3. OpenTP1を開始し,オンラインを再開します。

    OpenTP1を起動すると,MCF構成変更再開始が行われます。

    Windowsの場合,OpenTP1の起動には,サービスダイアログ,コマンドライン,およびGUI機能が使用できます。ただし,MCF構成変更再開始を取り消した再開始モードによるOpenTP1の起動の場合(dcstartコマンドに-bオプションを指定した場合)は,サービスダイアログやOpenTP1のGUI機能で行うことはできません。コマンドラインから実行してください。

    MCF構成変更準備停止が異常終了した場合など,終了モードの違いによってMCF構成変更再開始が行われないことがあります。

    OpenTP1の開始については,「5.10.3(2) MCF構成変更再開始機能によるOpenTP1の再開始」を参照してください。

    OpenTP1の起動中に,TP1/Message Controlがバックアップした未処理受信メッセージまたは未送信メッセージのリストアを行い,ディスクキューを回復します。

  4. MHPを開始します。

    dcsvstartコマンドで,追加したMHPを開始します。

    MCF構成変更再開始でのOpenTP1の起動では,ユーザサービス構成定義に記述したMHPは起動されません。MCF構成変更再開始でOpenTP1の起動した場合は,dcsvstartコマンドで追加したMHPを開始してください。

    参考

    OpenTP1システムの開始に合わせてMHPを自動的に起動したい場合は,システム環境定義のuser_command_onlineオペランドを使用してください。

    ただし,user_command_onlineオペランドの使用時には,次のことに注意してください。

    • 追加したMHPは,次回の構成変更再開始で自動起動されないよう,user_command_onlineオペランドで実行するコマンドから起動処理を削除してください。

    • user_command_onlineオペランドを実行する必要がない場合は,user_command_onlineオペランドの記述を削除するかコメントにしてください。

      削除するかコメントにしないと,次回以降のOpenTP1の起動処理が失敗します。