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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


3.13.4 rapリスナーおよびrapサーバの起動と停止

rapリスナーおよびrapサーバの起動には,dcsvstartコマンドを実行します。または,ユーザサービス構成定義にdcsvstart定義コマンドを指定してOpenTP1を開始することで,rapリスナーおよびrapサーバを起動できます。

コマンド引数にrapリスナー名を指定してdcsvstartコマンドを実行すると,rapリスナーとrapサーバの両方が起動します。

(実行例)

>dcsvstart -u rapリスナー名

rapリスナーおよびrapサーバの停止には,dcsvstopコマンドを実行します。または,dcstopコマンドを実行してOpenTP1を停止することで,rapリスナーおよびrapサーバを停止できます。

コマンド引数にrapリスナー名を指定してdcsvstopコマンドを実行すると,rapリスナーとrapサーバの両方が停止します。

(実行例)

>dcsvstop rapリスナー名

rapリスナーおよびrapサーバは,システム管理者のユーザ識別子で起動してください。rapリスナーおよびrapサーバは,$DCDIR/spool下にファイルを作成するため,システム管理者のユーザ識別子で起動しないとディレクトリのパーミッションの関係で起動時にエラーとなり起動できません。

また,rapリスナーの開始時にKFCA00327-Wメッセージが出力されることがあります。これは,rapリスナーがrapサーバに対してサービス関数を実行する時に発行するRPCのエラーメッセージです。rapリスナーは,RPCでエラーが発生した場合リトライする仕様となっているため,エラーメッセージが表示されてもプログラム上の問題はありません。

rapサーバについては,rapサーバ単独での停止および開始(dcsvstopコマンドでの停止,dcsvstartコマンドでの開始)をしないでください。また,rapサーバがオンライン中であるとき,rapサーバに対してscdholdコマンドを実行しないでください。ただし,次の場合にはdcsvstartコマンドでrapサーバを起動してください。

rapクライアントからの要求が連続してrapリスナーに到着していると,rapリスナーを正常停止させようとしても停止できないことがあります。このような状態でもrapリスナーを停止させたい場合は,rapリスナーおよびrapサーバを強制停止させます。

rapリスナーおよびrapサーバを強制停止するには,rapサーバ,rapリスナーの順序で停止してください。

(実行例)

>dcsvstop -f rapサーバ名

>dcsvstop -f rapリスナー名

その後,rapリスナーおよびrapサーバを再開始させるには,rapリスナー,rapサーバの順序で開始してください。

(実行例)

>dcsvstart -u rapリスナー名

>dcsvstart -u rapサーバ名