分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義

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2.1.1 システムサービス定義とファイル名

システムサービス定義を登録するファイル名とファイル数を,次の表に示します。

なお,次の表で示すノードとは,OpenTP1システムを指します。

表2-1 システムサービス定義を登録するファイル名とファイル数

定義名 定義ファイル名(絶対パス名) 定義ファイル数(1ノード当たり)
システム環境定義 $DCDIR/conf/env 0〜1
システムサービス構成定義 $DCCONFPATH/sysconf 1
ユーザサービス構成定義 $DCCONFPATH/usrconf 1
システム共通定義 $DCCONFPATH/betranrc 1
ロックサービス定義 $DCCONFPATH/lck 0〜1
タイマサービス定義 $DCCONFPATH/tim 0〜1
ネームサービス定義 $DCCONFPATH/nam 0〜1
プロセスサービス定義 $DCCONFPATH/prc 0〜1
スケジュールサービス定義 $DCCONFPATH/scd 0〜1
$DCCONFPATH/dcscdmlt1 0〜1
$DCCONFPATH/マルチスケジューラグループ名1 0〜マルチスケジューラグループ数
トランザクションサービス定義 $DCCONFPATH/trn 1
XAリソースサービス定義 $DCCONFPATH/xar 0〜1
インタバルサービス定義 $DCCONFPATH/itv 0〜1
ステータスサービス定義 $DCCONFPATH/sts 1
ジャーナルサービス定義 $DCCONFPATH/jnl 0〜12
システムジャーナルサービス定義 $DCCONFPATH/任意3 0〜12
チェックポイントダンプサービス定義 $DCCONFPATH/任意3 0〜チェックポイントダンプを取得するシステムサービス数24
ログサービス定義 $DCCONFPATH/log 0〜1
マルチノード構成定義 $DCCONFPATH/nodeconf 0〜1
マルチノード物理定義 $DCCONFPATH/nodeaddr 0〜1
グローバルアーカイブジャーナルサービス定義 $DCCONFPATH/jar 0〜1
アーカイブジャーナルサービス定義 $DCCONFPATH/任意5 1〜166
DAMサービス定義 $DCCONFPATH/dam 0〜1
TAMサービス定義 $DCCONFPATH/tam 0〜1
クライアントサービス定義 $DCCONFPATH/cltsrv 0〜17
ISTサービス定義 $DCCONFPATH/ist 0〜1
RMMサービス定義 $DCCONFPATH/rmm 0〜1
監視対象RM定義 $DCCONFPATH/任意8 0〜1
拡張RM登録定義 $DCDIR/conf/extendRM 0〜1
XATMI通信サービス定義 $DCCONFPATH/_xatc 0〜1
メッセージキューサービス定義 $DCCONFPATH/que 0〜1
ユーザサービスネットワーク定義 $DCCONFPATH/usrnet 0〜1
rapリスナーサービス定義 任意9 rapリスナー数
rapクライアントマネジャサービス定義 任意9 0〜1
性能検証用トレース定義 $DCCONFPATH/prf 0〜1
XAR性能検証用トレース定義 $DCCONFPATH/_xr 0〜1
JNL性能検証用トレース定義 $DCCONFPATH/_jl 0〜1
LCK性能検証用トレース定義 $DCCONFPATH/_lk 0〜1
TRNイベントトレース定義 $DCCONFPATH/_tr 0〜1
リアルタイム統計情報サービス定義 $DCCONFPATH/rts 0〜1
リアルタイム取得項目定義 $DCCONFPATH/任意※10 rtsput定義コマンドの指定数※11
MQAサービス定義※12 $DCCONFPATH/mqa 0〜1
MQTサービス定義※12 $DCCONFPATH/mqt 0〜1
テスタサービス定義※13 $DCCONFPATH/uto 0〜1
ユーザサービスデフォルト定義 $DCCONFPATH/usrrc 0〜1
ユーザサービス定義 $DCCONFPATH/ユーザサーバ名14 ユーザサーバ数15
注※1
マルチスケジューラ機能を使用する場合,マルチスケジューラデーモン独自に動作環境に関する定義を指定する必要があるときだけ,この定義ファイルを作成します。
dcscdmlt
このファイル名で示す定義ファイルを,すべてのマルチスケジューラデーモンが解析します。
ただし,マルチスケジューラグループ名の定義ファイルが存在する場合は,その定義内容を優先します。
マルチスケジューラグループ名
このファイル名で示す定義ファイルを,ファイル名と同一のマルチスケジューラグループに属するマルチスケジューラデーモンが解析します。
スケジュールサービス定義のscdmulti定義コマンドの-gオプションで指定した名称です。
dcscdmltで示す定義ファイルに同じ定義を指定した場合,マルチスケジューラグループ名で示す定義ファイルの指定値が有効になります。
注※2
システム共通定義のjnl_fileless_optionオペランドにYを指定している場合,定義ファイルを省略できます。
注※3
ノード内で一意になる名称を指定してください。
ここで指定したファイル名を,ジャーナルサービス定義(jnldfsv)に定義します。
なお,ほかの定義ファイルで使用しているファイル名は指定できません。
注※4
対象サービスごとに作成してください。
注※5
ノード内で一意になる名称を指定してください。
ここで指定したファイル名を,グローバルアーカイブジャーナルサービス定義(jnldfsv)に定義します。
なお,ほかの定義ファイルで使用しているファイル名は指定できません。
注※6
アーカイブジャーナルサービス定義を指定した場合にだけ作成してください。
注※7
0の場合,警告メッセージが出力されますが,省略値で動作します。
注※8
同一マシン内で一意になる名称を指定してください。
ここで指定したファイル名を,RMMサービス定義(rmm_check_services)に指定します。
なお,ほかの定義ファイルで使用しているファイル名は指定できません。
注※9
$DCCONFPATH以外の名称を指定してください。
注※10
リアルタイム統計情報サービス定義のrtsput定義コマンドで-fオプションに指定した名称です。
注※11
リアルタイム統計情報サービス定義のrtsput定義コマンドで-fオプションに指定した定義ファイルの数だけ作成してください。
注※12
MQAサービス定義とMQTサービス定義の詳細については,マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。
注※13
テスタサービス定義の詳細については,マニュアル「OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引」を参照してください。
注※14
システム開始時に一緒に起動するユーザサーバの場合は,ユーザサービス構成定義(dcsvstart定義コマンド)で指定するユーザサーバ名と同じ名称を指定してください。
必要に応じて起動するユーザサーバの場合は,サーバ起動コマンド(dcsvstart)で指定するユーザサーバ名と同じ名称を指定してください。
なお,ほかの定義ファイルで使用しているファイル名は指定できません。
注※15
ユーザサーバごとに作成してください。