通信管理 XNF/AS プログラマーズガイド HSC編

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3.18 BT_WEOT( )

<この節の構成>
(1) 名称
(2) 形式
(3) 機能
(4) リターン情報
(5) 特記事項

(1) 名称

 
BT_WEOT( )
 

公衆回線接続時,相手局にEOTを送信して,相手局からEOTを受信します。

(2) 形式

#include <dlicom/bsc.h>
int  BT_WEOT(fd,lcbp);
int  fd;
struct  lcb  *lcbp;

(3) 機能

公衆回線接続時に,相手局にEOTを送信し,相手局からEOTまたはENQを受信(EOTのキャッチボール)します。

テキスト送信側は,テキスト送信終結時にBT_WRST関数でEOTを送信する代わりに,BT_WEOT関数を発行します。

テキスト受信側は,BT_RCTN関数でEOT受信したあと,BT_WEOT関数を発行します。

BT_WEOT関数に対して,キャッチボール終了のENQを受信した場合,BT_RCTN関数を発行してテキスト受信を待ちます。

fdには,ドライバをオープンしたときにリターン値として返される回線識別子を指定します。

lcbpには,LCBテーブルへのポインタを指定します。LCBの設定は,「3.26 LCB」および「3.27 ライブラリ関数とインタフェース構造体の関係」を参照してください。

(4) リターン情報

(a) リターン値

0:
要求を受け付けて,同期方式の場合,結果をLCBリターン情報に設定しました。非同期方式の場合,LCBリターン情報に結果は設定されていません。

-1:
要求を拒否しました。詳細エラー情報がerrnoに設定されています。
(b) 詳細エラー情報
名称 要因
ENXIO 6 通信管理が開始していません。
EBUSY 16 ほかのライブラリ関数が実行中です。
EINVAL 22 パラメタ不正,lcbpのアドレス不正,またはLCBテーブルの内容不正です。
上記以外 AIXマニュアルのioctlシステムコールを参照してください。
(c) LCBリターン情報

LCBリターン情報については,「3.26 LCB」を参照してください。

(5) 特記事項

EOTキャッチボールは,HSC-APで時間間隔を取って,BT_WEOT関数を実行する必要があります。