HSC-APは，利用する回線を識別するUNIXファイルをオープンして，HSC-APと回線を管理している通信管理との間の通信路を確立します。これをドライバのオープンといいます。逆に，UNIXファイルをクローズして，HSC-APと通信管理との間の通信路を解放することを，ドライバのクローズといいます。

回線を識別するための番号を回線識別子といい，ドライバをオープンしたときにリターン値として返されるファイル記述子がこれに当たります。HSC-APは，この回線識別子を指定してライブラリ関数を発行することで，回線を識別できます。

HSC-APは，回線識別子を指定して回線の初期化を要求します。これを回線のオープンといいます。回線のオープンが完了すると，HSC1手順の回線は，相手局と通信できる状態になります。HSC2手順の回線は，相手局との接続のための発信，または着信ができる状態になります。

逆に，オープンされた回線を使用できない状態にすることを回線のクローズといいます。

HSC2手順による公衆回線での通信では，回線のオープン後，相手局との間の回線を接続する必要があります。回線の接続が完了すると，相手局と通信できる状態になります。

相手局とのデータ送受信が終了したとき，接続された回線を切断し通信を終了します。

接続された回線を介して，データの送信または受信ができます。