uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
ここでは,文書クラス定義ファイルで指定できるクラスやプロパティについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) クラスの種類
- (2) プロパティを追加できるクラス
- (3) プロパティとして定義できるデータ型
- (4) 全文検索機能を使用する場合のプロパティの追加
- (5) インデクスを追加できるプロパティ
- (6) プロパティを追加する場合の注意事項
(1) クラスの種類
文書クラス定義ファイルで定義できるクラスの種類は,次のとおりです。
表4-25 文書クラス定義ファイルで定義できるクラスの種類
クラス分類 クラスの種類 可変長配列 可変長配列 独立データ 独立データ コンテナ バージョンなしコンテナ バージョンなし構成管理コンテナ バージョン付き構成管理コンテナ 文書 バージョンなし文書 バージョン付き文書
(2) プロパティを追加できるクラス
文書クラス定義ファイルでプロパティを追加できるクラスは,ユーザが追加したクラス,および次に示すDocumentBrokerが提供するクラスです。
DocumentBrokerが提供するクラスを文書クラス定義ファイルで指定する場合は,次のクラス名に置き換えて指定します。
表4-26 文書クラス定義ファイルで指定するクラス名
指定するクラス名 システム提供のクラス名 aclClass_DCR dmaClass_DirectContainmentRelationship aclClass_RCR dmaClass_ReferentialContainmentRelationship aclClass_VCR edmClass_VersionTraceableContainmentRelationship aclClass_PACL edmClass_PublicACL aclClass_RS edmClass_Relationship
(3) プロパティとして定義できるデータ型
文書クラス定義ファイルで追加できるプロパティのデータ型は,次のとおりです。
ただし,全文検索インデクス用プロパティを追加するときには,データ型を指定する必要はありません。
表4-27 文書クラス定義ファイルで追加できるプロパティのデータ型
追加できるプロパティのデータ型 説明 String String型 Integer32 Integer32型 Boolean Boolean型 VArray VariableArray型
配列の要素は,クラスの種類(ClassTypeエントリ)が可変長配列のクラス(Struct)です。VariableArray型のプロパティを追加できるクラスは次のとおりです。
- dmaClass_ConfigurationHistoryクラスのサブクラス
- dmaClass_Containerクラスのサブクラス
- dmaClass_DocVersionクラスのサブクラス
- edmClass_ContainerVersionクラスのサブクラス
- edmClass_IndependentPersistenceクラスのサブクラス
- edmClass_VersionTracedDocVersionクラスのサブクラス
VariableArray型以外のプロパティを追加できるクラスについては,「(2) プロパティを追加できるクラス」を参照してください。
(4) 全文検索機能を使用する場合のプロパティの追加
全文検索機能を使用する場合,全文検索機能を使用する文書クラスに,全文検索インデクス用プロパティを追加する必要があります。文書クラス定義ファイルで指定できる全文検索インデクス用プロパティを次に示します。全文検索インデクス用プロパティを文書クラス定義ファイルで指定する場合は,次のプロパティ名に置き換えて指定します。
表4-28 文書クラス定義ファイルで指定するプロパティ名
指定するプロパティ名 システム提供のプロパティ名 aclProp_TI edmProp_TextIndex aclProp_SI edmProp_StIndex aclProp_CTI edmProp_ConceptTextIndex aclProp_CSI edmProp_ConceptStIndex 全文検索機能を使用できるのは,クラスの種類にバージョンなし文書,またはバージョン付き文書を指定した場合です。また,一つのクラスに複数の全文検索インデクス用プロパティは指定できません。
全文検索インデクス用プロパティの詳細については,「2.3.4 全文検索機能付き文書クラスの追加」を参照してください。
全文検索機能を使用する場合に必要なそのほかのプロパティは,文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)で自動的に定義されるため,プロパティとして追加する必要はありません。全文検索インデクス用プロパティの指定によって,自動的に定義されるプロパティを次に示します。
表4-29 文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)で自動的に定義されるプロパティ
指定するプロパティ名 自動的に定義されるプロパティ aclProp_TI edmProp_Score,edmProp_RawScore,edmProp_DocLength,
edmProp_ContentIndexStatusaclProp_SI aclProp_CTI edmProp_Score,edmProp_RawScore,edmProp_DocLength,
edmProp_ContentIndexStatus,edmProp_ScoreConceptaclProp_CSI
(5) インデクスを追加できるプロパティ
文書クラス定義ファイルでインデクスを追加できるプロパティは,ユーザが追加した全文検索インデクス用プロパティおよびVariableArray型以外のプロパティです。インデクスの指定の詳細については,「4.15.4 文書クラス定義ファイルの注意事項」を参照してください。
(6) プロパティを追加する場合の注意事項
文書クラス定義ファイルでは,文字列型プロパティに対する全文検索機能を使用するための全文検索機能付き文字列型プロパティを追加できません。文字列型プロパティに対する全文検索機能を使用する場合は,定義情報ファイルを使用し,メタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)を実行して,全文検索機能付き文字列型プロパティを追加してください。
定義情報ファイルの詳細については,「4.7 定義情報ファイル」を参照してください。メタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)の詳細については,「7.3 コマンドの文法」の「EDMAddMeta(メタ情報の追加)」を参照してください。
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