uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド

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付録L 用語解説

DocumentBrokerで使用する用語について説明します。

(英字)

ACE(Access Control Element)
アクセス制御エレメントのことです。

ACFlag(Access Control Flag)
アクセス制御フラグのことです。

ACL(Access Control List)
アクセス制御リストのことです。

AND-NOT検索
検索オペレータに「AND-NOT」を使用する検索方法です。二つの検索条件をAND-NOTでつないで,左側のオペランドに指定した検索条件は成立するが,右側のオペランドに指定した検索条件は成立しない文書を検索します。例えば,「著者が『日立太郎』であるが,所属は『日立製作所』ではない文書を検索する」というような場合に使用できます。

AND検索
検索オペレータに「AND」を使用して,検索条件同士の論理積を求める検索方法です。例えば,「著者が『日立太郎』で,文書中に『コンピュータ』という文字列を含む文書を検索する」というような場合に使用できます。

API(Application Programming Interface)
アプリケーションプログラムとのインターフェースを指します。

ConfigurationHistoryオブジェクト
バージョン管理に使用する最上位のDMAオブジェクトです。文書のバージョンを管理するVersionSeriesオブジェクトを管理します。

Containableオブジェクト
コンテナの包含要素になるオブジェクトです。CdbrContainableクラスのサブクラスを基に作成されたオブジェクトを指します。

Containee
参照型のコンテインメント(ReferentialContainment)の場合,オブジェクト(Container)に包含されるオブジェクトを指します。

Container
参照型のコンテインメントの場合,オブジェクト(Containee)を包含するオブジェクトを指します。

ContainerVersionオブジェクト
包含しているオブジェクト全体を一つの概念的なオブジェクトとして管理するDMAオブジェクトです。また,構成管理型のコンテインメントではオブジェクトを包含するオブジェクトとして利用できます。ContainerVersionオブジェクトは,バージョンを保持できるオブジェクトです。したがって,ContainerVersionオブジェクトのバージョンを上げることで,ある時点でのオブジェクトのまとまりを管理できます。

Containerオブジェクト
コンテインメントを利用してオブジェクトを管理する場合に,オブジェクトを包含するDMAオブジェクトの一つです。dmaClass_Containerクラスおよびユーザが定義したdmaClass_Containerクラスのサブクラスを基に作成します。

ContentElement(dmaClass_ContentElementクラス)
文書のコンテントにアクセスするために使われるDMAオブジェクトの抽象クラスです。ContentElementの四つのサブクラス(edmClass_ContentFileLinkクラス,dmaClass_ContentTransferクラス,edmClass_ContentTransfersクラス,およびdmaClass_ContentReferenceクラス)は,コンテントの格納とアクセス機能を提供します。

ContentFileLinkオブジェクト
文書のコンテントを管理するために使用するDMAオブジェクトです。File Link連携機能を使用する場合に使用します。dmaClass_ContentElementクラスのサブクラスであるedmClass_ContentFileLinkクラスを基に作成します。

ContentReferenceオブジェクト
文書のコンテントを管理するために使用するDMAオブジェクトです。コンテントをデータベースに格納しないで,位置情報を永続化して管理する場合に使用します。dmaClass_ContentElementクラスのサブクラスであるdmaClass_ContentReferenceクラスを基に作成します。

ContentTransfersオブジェクト
文書のコンテントを管理するために使用するDMAオブジェクトです。一つの文書のコンテントとして複数のファイルをデータベースに格納(永続化)して管理する場合に使用します。dmaClass_ContentElementクラスのサブクラスであるedmClass_ ContentTransfersクラスを基に作成します。

ContentTransferオブジェクト
文書のコンテントを管理するために使用するDMAオブジェクトです。コンテントをデータベースに格納(永続化)して管理する場合に使用します。dmaClass_ContentElementクラスのサブクラスであるdmaClass_ContentTransferクラスを基に作成します。

CORBA(Common Object Request Broker Architecture)
OMG(Object Management Group)が提唱するオブジェクト間の通信メカニズムを提供するORB(Object Request Broker)の標準アーキテクチャです。

DCD(Document Content Description)
W3Cで定義している,タグセットを記述するためのタグセットです。マッピング元XMLタグ定義はこのDCDの形式で記述します。DTDと同じようにXML文書の構造を記述しますが,DTDと異なり,DCD自体がXMLのタグセットとして定義されています。また,タグおよびその属性について,データの型を指定できるといった特長を持ちます。

DMA(Document Management Alliance)
文書管理インターフェースの標準化を図る団体AIIM(Association for Information and Image Management International)によって定義される共通インターフェースです。

DMA URL
DMAオブジェクトのOIID(Object Instance Identifier)を定義するURLです。

DMAオブジェクト
DMAが規定するオブジェクトモデルに基づいたオブジェクトです。DMAで規定されたクラス(クラス名がdmaClass_で始まるクラス),DocumentBrokerで拡張したクラス(クラス名がedmClass_で始まるクラス),およびこれらのクラスからユーザが定義したサブクラスを基に作成されます。

DocumentBroker Standard GUI
業種・業務に依存しない標準的な企業内文書管理システムを提供するECMパッケージ製品です。
文書を審査・承認後に公開する仕組み,公開する文書に電子署名や承認日時を付与する機能などを文書管理システムに取り込めるため,コンプライアンスや情報セキュリティへの対応が容易になります。

DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)
文書空間の構成を定義するために使用するファイルです。

DocVersionオブジェクト
DocumentBrokerで扱う文書に相当するDMAオブジェクトです。dmaClass_DocVersionクラスおよびユーザが定義したdmaClass_DocVersionクラスのサブクラスを基に作成します。

edmClass_Relationshipクラス
文書間リレーションを表すDMAクラスです。単独では作成できない,文書に従属するRelationshipオブジェクトの基となるクラスです。

edmSQL
DocumentBrokerのオブジェクトを検索するための検索条件式を表現するための文法です。SQLの文法に基づいています。

edmSQL検索
検索条件に,SQLライクの文法で記述できるedmSQL文を指定して実行する検索のことです。

FAM(File Access Module)
HiRDB File Linkで使用するファイルサーバ上で,コンテントを管理するためのプログラムです。

File Link文書
HiRDB File Linkで管理しているファイルサーバに格納されている一つのファイル,または一つのディレクトリおよびそのサブディレクトリ下のすべてのファイルをコンテントとして持つ文書のことです。データベースでは,コンテントへのリンク情報を管理しています。バージョンなし文書またはバージョン付き文書をFile Link文書として扱えます。

File Link連携機能
HiRDB File Linkと連携してコンテントを管理する機能です。

GUID(Globally Unique Identifier)
DMAのクラス,プロパティ,検索オペレータなどに与えるユニークな識別子です。GUIDは,「X」を0〜9およびa〜f(小文字)で表される16進数とした「XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX(8-4-4-4-12)」の形式で表されます。

IDファイル
DocumentBroker オブジェクト操作ツールを使用して複数のオブジェクトを一括して操作する場合,操作対象となるオブジェクトのOIIDなどを記述するファイルです。

LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)
TCP/IP上で動作する解放型DAPを提供し,X.500のデータモデルを保持しています。

NOT条件
指定したキーワードとの不一致を求める検索条件です。例えば,「作成者が『日立』ではない文書を検索する」というような場合に使用できます。

OIID(Object Instance Identifier)
文書空間での永続オブジェクトの存在や格納位置などを明確にするために使用する識別子です。OIIDはDMA URLとして定義されます。

OR検索
検索オペレータに「OR」を使用して,検索条件同士の論理和を求める検索方法です。例えば,「作成者が『日立太郎』であるオブジェクトか,作成者の所属が『日立製作所』であるオブジェクトを検索する」というような場合に使用できます。

Parent
直接型のコンテインメントの場合,オブジェクト(Child)を包含するオブジェクトを指します。

RDエリア
データベースの表,インデクスおよびデータディクショナリを格納するデータ領域のことです。データの格納単位の一つで,1〜16個のHiRDBファイルから構成されます。

Renditionオブジェクト
文書の表現形式(HTML,PDFなど)を管理するDMAオブジェクトです。

Reservationオブジェクト
新しいバージョンを作成する権利をVersionSeriesオブジェクトに予約するDMAオブジェクトです。新しいバージョンのチェックインが完了すると,このオブジェクトは削除されて,VersionDescriptionオブジェクトに置き換えられます。

Scalar型
プロパティの基本単位の一つです。基本単位がScalar型であるプロパティは,データ型に従った値を一つだけ持ちます。

SystemManagerオブジェクト
Systemオブジェクトを管理するDMAオブジェクトです。

Systemオブジェクト
サーバ内の文書空間を管理するDMAオブジェクトです。

UOC(User Own Coding)
ユーザによって作成されたプログラムのことです。DocumentBrokerでは,ユーザ認証や,アクセス制御機能のためのユーザ情報取得にUOCを使用できます。

VariableArray型
プロパティの基本単位の一つです。基本単位がVariableArray型であるプロパティは,データ型に従った複数の値を可変長な一次元配列として持ちます。また配列の要素は,構造体で管理できます。

Versionableオブジェクト
バージョン管理の対象になるオブジェクトです。

VersionDescriptionオブジェクト
文書のバージョン(更新履歴)を管理するために使用するDMAオブジェクトです。VersionSeriesオブジェクトとVersionableオブジェクトを接続するために使用します。

VersionSeriesオブジェクト
文書のバージョン(更新履歴)を管理するために使用するDMAオブジェクトです。連続的な履歴を持つバージョンの構成を保持するオブジェクトです。

VersionTracedComponentDocVersionオブジェクト
直接型,参照型および構成管理型のコンテインメントでコンテナに包含される対象となるためのプロパティを持つDMAオブジェクトです。dmaClass_DocVersionクラスのサブクラスのedmClass_VersionTracedComponentDocVersionクラスを基に作成します。

VersionTracedDocVersionオブジェクト
直接型,参照型および構成管理型のコンテインメントで,コンテナに包含される対象となるためのプロパティを持つDMAオブジェクトです。dmaClass_DocVersionクラスのサブクラスのedmClass_VersionTracedDocVersionクラスを基に作成します。

VTContainee
構成管理型のコンテインメントの場合,オブジェクト(VTContainer)に包含されるオブジェクトを指します。

VTContainer
構成管理型のコンテインメントの場合,オブジェクト(VTContainee)を包含するオブジェクトを指します。

W3C(World Wide Web Consortium)
HTMLやXMLなど,WWWに関する技術の標準化を推進する非営利団体です。

XMLインデクスデータ作成機能
XML文書の文書ファイルからプレーンテキスト形式または構造指定検索用の全文検索インデクスデータを作成する機能です。XML形式のファイルの構文解析もあわせて実行します。

XMLプロパティマッピング機能
XML形式のファイルを構文解析して,DocumentBrokerサーバのプロパティマッピング定義に従ってXML形式のファイル内に記述されているタグ間の文字列または属性値を,XML文書のプロパティに割り当てて設定する機能です。

(ア行)

アクセス権
オブジェクトを作成したり,すでに作成されているオブジェクトにアクセスしたりする権利です。

アクセス制御エレメント(ACE:Access Control Element)
アクセス制御リスト(ACL)の要素です。一つのサブジェクトと一つのパーミッションの組で構成され,指定されたサブジェクトに対して指定されたパーミッションの範囲のアクセス権を与えることを示す情報です。

アクセス制御機能
DocumentBrokerの文書空間でのオブジェクトの作成や,管理されている文書やコンテナなどのオブジェクトに対する操作を,ユーザやグループごとに許可または制限する機能です。

アクセス制御機能付き検索
アクセス制御機能を利用した文書空間で検索を実行した場合に,ユーザにアクセス権がないオブジェクトは検索結果として取得しない検索です。

アクセス制御情報
アクセス制御されている文書空間で,ユーザがメソッドを発行する際に,アクセス権の判定に使用される情報です。

アクセス制御情報変更権
オブジェクトに設定されているアクセス制御情報(ACFlagおよびACL)を変更する権利です。また,パブリックACLをアクセス制御対象オブジェクトにバインドすることを許可する権利も含みます。なお,パブリックACLのアクセス情報変更権には,パブリックACLのユーザ定義プロパティを変更する権利を含みます。

アクセス制御フラグ(ACFlag:Access Control Flag)
オブジェクトの所有者,プライマリグループおよび全ユーザという区分でパーミッションを設定できるアクセス制御情報の一つです。

アクセス制御モデル
アクセス制御機能を利用して運用されている文書管理モデルです。

アクセス制御リスト(ACL:Access Control List)
任意のユーザまたはグループにパーミッションを設定できるアクセス制御情報の一つです。アクセス制御エレメント(ACE)のリストで構成されます。

アドレス呼び出し
文書空間内に構成されている独立した永続オブジェクトに付けられたID(OIID)を利用して,そのオブジェクトを探索することです。

アンバインド
パブリックACLとのバインドを解除することです。

異表記展開検索
全文検索条件として指定する検索タームまたは検索タームの異表記を含む文書を検索する方法です。例えば,検索タームとして「バイオリン」を指定した場合に,「ヴァイオリン」という検索タームの異表記を含む文書も検索できます。

インデクス情報ファイル
ユーザが追加するプロパティにインデクスを定義する場合に,定義するインデクスの情報を記述するファイルです。

永続オブジェクト
データベースに格納されたオブジェクトを指します。

永続プロパティ
データベースに存在するプロパティを指します。

オブジェクト作成権
オブジェクト作成権限で,文書空間にオブジェクトを作成する権利を与えるパーミッションです。ユーザ権限定義ファイルに指定します。

オブジェクト作成権限
文書空間にオブジェクトを作成する権限で,ユーザ権限の一つです。ユーザ権限定義ファイルで定義します。オブジェクト作成権限を与えられたユーザおよびグループに属するユーザは,オブジェクトを作成するメソッドを実行できます。

オブジェクト操作権限
文書空間内のすべてのオブジェクトを,与えられた権限の範囲で操作する権利で,ユーザ権限の一つです。ユーザ権限定義ファイルで定義します。例えば,オブジェクト操作権限としてプロパティ参照権を与えられたユーザおよびグループに属するユーザは,文書空間内のすべてのオブジェクトのプロパティを参照できます。

オブジェクトリファレンス
DMAオブジェクトへのリファレンスを示すObject型プロパティの値です。例えば,dmaProp_ParentContainerプロパティの値がこれに当たります。

(カ行)

概念検索
ユーザが任意に指定した文章や文字列を手がかりにして,その条件と似た概念を持つ文書を検索する方法です。全文検索の一種です。概念検索で指定する条件のことを種文章といいます。

仮のバージョン識別子
チェックアウト中の仮のバージョンを識別するための識別子です。
チェックアウト中のオブジェクトを参照・更新する時に使用します。この識別子はチェックアウト時にDocumentBrokerによって設定される識別子であり,仮のバージョンに該当するオブジェクトのOIIDとは異なります。

関連オブジェクト
コンテインメントの型(直接型,間接型および構成管理型)を定義するためのDMAオブジェクトです。
直接型のコンテインメントの場合,オブジェクトを包含するオブジェクト(Parent)とオブジェクトに包含されるオブジェクト(Child)をDirectContainmentRelationshipオブジェクトを使用して関連づけます。参照型のコンテインメントの場合,オブジェクトを包含するオブジェクト(Container)とオブジェクトに包含されるオブジェクト(Containee)をReferentialContainmentRelationshipオブジェクトを使用して関連づけます。
構成管理型のコンテインメントの場合,オブジェクトを包含するオブジェクト(VTContainer)とオブジェクトに包含されるオブジェクト(VTContainee)をVersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトを使用して関連づけます。

基本コンテント更新権
基本パーミッションの一つで,オブジェクトのコンテントを更新する権利を与えるパーミッションです。基本プロパティ参照権を含みます。文書に対して設定する場合は,全文検索インデクスを作成,削除する権利を含みます。

基本コンテント参照権
基本パーミッションの一つで,オブジェクトのコンテントを参照する権利を与えるパーミッションです。基本プロパティ参照権を含みます。文書に対して設定する場合は,全文検索を実行する権利を含みます。

基本削除権
基本パーミッションの一つで,オブジェクトを削除する権利を与えるパーミッションです。基本プロパティ参照権を含みます。

基本単位
DMAで規定されているプロパティは,データ型に従った値を1個持つか複数個持つかが決められています。これを基本単位といいます。

基本バージョン管理権
基本パーミッションの一つで,バージョン管理されているオブジェクトのバージョンを追加,削除する権利を与えるパーミッションです。基本プロパティ参照権を含みます。

基本パーミッション
ユーザおよびグループがオブジェクトに対して実行できる操作の範囲を定めるパーミッションの基本単位です。オブジェクト操作権限,アクセス制御フラグおよびアクセス制御エレメントで,ユーザおよびグループに許可する操作の範囲を定める場合に使用します。例えば,あるユーザに対して,文書の更新と削除を許可する場合は,更新と削除を許可するために,基本コンテント更新権と基本削除権という二つのパーミッションを設定します(一つのパーミッションで一つの権利を与える)。基本パーミッションには,基本プロパティ参照権,基本プロパティ更新権,基本コンテント参照権,基本コンテント更新権,基本リンク権,基本バージョン管理権および基本削除権があります。

基本プロパティ更新権
基本パーミッションの一つで,オブジェクトのプロパティを更新する権利を与えるパーミッションです。基本プロパティ参照権を含みます。

基本プロパティ参照権
基本パーミッションの一つで,オブジェクトのプロパティを参照する権利を与えるパーミッションです。そのほかのすべての基本パーミッションに含まれます。コンテナに対して設定する場合は,関連オブジェクトのユーザ定義プロパティの参照と管理されている要素を参照する権利を含みます。

基本リンク権
基本パーミッションの一つで,コンテインメントの設定,変更および関連オブジェクトのユーザ定義プロパティを変更する権利を与えるパーミッションです。基本プロパティ参照権を含みます。

近傍条件検索
検索オペレータに「Prox」を使用する拡張検索(全文検索)です。指定する検索タームが同時に存在する場合に,その検索ターム間の距離を条件として検索します。例えば,「『文書管理』という検索タームと『ドキュメント』という検索タームを含み,これらの検索タームがこのとおりの順序で出現し,かつ検索ターム間に入る文字が5文字以内である文書を検索する」というような場合に使用できます。

組み合わせパーミッション
基本パーミッションを複数組み合わせた権利を与えるパーミッションの単位です。アクセス制御フラグおよびアクセス制御エレメントでユーザおよびグループに許可する操作の範囲を定めるときに使用します。組み合わせパーミッションには,プロパティ参照権,参照権,プロパティ更新権,参照更新権,削除権,リンク権,バージョン管理権およびフルコントロールがあります。例えば,あるユーザに対して,ある文書の参照更新権という組み合わせパーミッションを設定すると,そのユーザは基本プロパティ参照権,基本プロパティ更新権,基本コンテント参照権および基本コンテント更新権が設定されたのと同じ範囲の操作を,その文書に対して実行できます。

クライアントアプリケーション動作定義機能
あらかじめ定義しておいた動作環境でクライアントアプリケーションを動作させる機能です。

クライアントアプリケーション動作定義ファイル
クライアントアプリケーションの動作環境を定義したファイルです。

クラス定義情報ファイル
DocumentBrokerサーバで定義されているDMAオブジェクトのクラスまたはそのサブクラスの,クラス名またはプロパティ名からGUID,データ型,プロパティの基本単位などの情報を取得するために使用するファイルです。EDMCrtSimMetaコマンドでも作成できます。Java クラスライブラリやDocumentBroker オブジェクト操作ツールを使用する場合に必要です。

継承(Inheritance)
既存のクラスを利用して新しいクラスを定義するオブジェクト指向の技術です。

構成管理型のコンテインメント(VersionTraceableContainment)
構成管理コンテナを利用した文書管理の方法です。構成管理型のコンテインメントで使われる構成管理コンテナは,バージョンを作成できるオブジェクトの構成を管理します。

構成管理コンテナ
構成管理型のコンテインメントで使われるコンテナです。
包含されるオブジェクトのバージョンを固定して管理したり,常に最新のバージョンを追跡して管理したりすることで,包含されるオブジェクト全体の構成を管理するために使用するコンテナです。DMAオブジェクトでは,ContainerVersionオブジェクトに相当します。

構造指定検索
XML文書を管理している場合に,文書の論理構造(エレメント)やエレメントの属性をキーとして検索する方法です。例えば,「タイトルに『コンピュータ』という単語が含まれ,章に『XML』という単語が含まれる文書を検索する」というような場合に使用します。また,「『document』というエレメントに設定されている属性『status』の属性値が『public』である文書を検索する」というような場合にも使用できます。

コンテインメント(包含)
コンテナを使用したオブジェクトの包含関係を示します。コンテインメントには直接型(DirectContainment),参照型(ReferentialContainment)および構成管理型(VersionTraceableContainment)の3種類があります。

コンテナ
コンテインメントで,オブジェクトを包含できるオブジェクトの総称です。また,DMAオブジェクトとしては,Containerオブジェクト,VersionTraceableContainerオブジェクトおよびContainerVersionオブジェクトがあります。

コンテント
一般的には,属性に対する文書のデータ部分を指します。DMAでは,ある文書に関連づけられていて,DMAで規定されているContentモデルに従ってアクセスされるオブジェクトの集合を指します。また,アクセスされるオブジェクトの実体(例えば,report.doc,document.htmなど)をコンテントデータといいます。

コンテント格納先パス
リファレンスファイル管理機能を使用する場合に,コンテントの格納先として,コンテント格納先ベースパスからの相対パスで指定するディレクトリパスです。コンテント格納先パスで指定したディレクトリの下に,DocumentBrokerがコンテントを管理するためのディレクトリが作成され,その下にコンテントが格納されます。コンテント格納先パスに指定するディレクトリは,DocumentBrokerによって作成されます。

コンテント格納先ベースパス
リファレンスファイル管理機能を使用する場合に,コンテントの格納先の基点となるディレクトリを指定するディレクトリパスです。コンテント格納先ベースパスに指定するディレクトリは,ファイルシステム上の任意の領域にユーザが作成し,ユーザが管理します。コンテント格納先ベースパスに指定したディレクトリの下に,コンテント格納先パスで指定したディレクトリ,およびDocumentBrokerがコンテントを管理するためのディレクトリが作成され,その下にコンテントが格納されます。

コンテント種別
レンディションのコンテントが,シングルファイル文書のコンテントか,マルチファイル文書のコンテントか,リファレンスファイル文書のコンテントか,またはFile Link文書のコンテントかを示します。

コンテントロケーション
リファレンスファイル管理機能を使用する場合に,データベースで管理される,コンテントの格納先の情報です。コンテント格納先ベースパスからの相対パスがコンテントロケーションとしてデータベースに登録されます。

(サ行)

サーババインド
DocumentBrokerからLDAP対応のディレクトリサービスに対して,DNとパスワードを使用して認証を行い,バインドすることです。

削除権
組み合わせパーミッションの一つです。基本削除権と同じ操作を許可するパーミッションです。

サブクラス
あるクラスから派生するクラスのことです。または,それ自身がサブクラスとして参照されているクラスのことです。

サブジェクト(Subject)
アクセス権を与えるユーザまたはグループです。

サブジェクト種別(SubjectType)
アクセス権を与えるサブジェクトが,ユーザなのか,グループなのかまたはシステムなのかを識別するための情報です。

サブレンディション
マルチレンディション文書に,追加登録されたレンディションのことです。マスタレンディション以外のレンディションを指します。なお,サブレンディションは,登録後にマスタレンディションに変更できます。

参照型のコンテインメント(ReferentialContainment)
コンテナを利用した文書管理の方法です。参照型のコンテインメントで使われるコンテナは,文書にはり付けるインデクスの働きをします。

参照権
組み合わせパーミッションの一つです。基本コンテント参照権と同じ操作を許可するパーミッションです。

参照更新権
組み合わせパーミッションの一つです。基本プロパティ参照権,基本プロパティ更新権,基本コンテント参照権および基本コンテント更新権を組み合わせたパーミッションです。すなわち,参照更新権を設定することで,プロパティを参照,更新する権利とコンテントを参照,更新する権利を設定できます。

システム管理者
DocumentBrokerを運用,管理および保守するユーザです。

実行環境制御ファイル
DocumentBroker オブジェクト操作ツールの実行環境を定義するファイルです。

状態フラグ
マルチレンディション文書の,マスタレンディションに対するサブレンディションのコンテントの状態を表すフラグです。マスタレンディションとサブレンディションのコンテントの状態が一致している,マスタレンディションのコンテントが更新されたのに対してサブレンディションのコンテントが更新されていない,またはサブレンディションのコンテントが存在しない,という3種類の状態が表されます。dbrProp_RenditionStatusプロパティの下位2バイトに設定されます。

所有者(Owner)
オブジェクトの所有者として設定されているユーザです。アクセス制御フラグでパーミッションを与えられます。所有者に設定されているユーザは,そのオブジェクトのアクセス制御フラグで所有者に与えられたパーミッションの範囲の操作をそのオブジェクトに対して実行できます。また,そのオブジェクトの所有者およびセキュリティACLの値を変更できます。

シングルファイル文書
データベースに登録されている一つのファイルをコンテントとして持つ文書のことです。

スーパークラス
あるクラスのクラス定義に使われたクラスを,派生したクラスのスーパークラスといいます。

セキュリティACL
オブジェクトに設定されたアクセス制御情報へのアクセスを制御するためのアクセス制御リストです。任意のユーザまたはグループにアクセス制御情報変更権を設定できます。

セキュリティ運用者
DocumentBrokerのアクセス制御の運用情報の管理者です。セキュリティ定義ファイルを保守します。

セキュリティ管理者
アクセス制御機能を利用した文書空間で,アクセス判定を受けることなく,すべてのオブジェクトに自由にアクセスする特権を持ち,文書空間のすべてのオブジェクトを保守するユーザです。セキュリティ定義ファイルに定義します。

セキュリティ定義ファイル
アクセス制御の運用情報を定義するファイルです。セキュリティ管理者,ユーザ権限定義ファイル名およびオブジェクト作成時に,アクセス制御フラグにデフォルトで設定されるパーミッションを定義します。

セッション
文書空間に接続している間のことです。文書空間に接続することを,セッションの確立といいます。文書空間との接続を解除することを,セッションの切断といいます。

全文検索
文書中に含まれるキーワードを条件(全文検索条件)として,キーワードを含む文書を検索する方法です。

全文検索インデクス
全文検索の対象になるテキストデータに対応するプロパティです。edmProp_TextIndexプロパティ,edmProp_StIndexプロパティ,edmProp_ConceptTextIndexプロパティ,edmProp_ConceptStIndexプロパティおよびedmProp_Contentプロパティに相当します。

全文検索機能付き文書クラス
全文検索の対象となる文書を作成するためのクラスです。dmaClass_DocVersionクラスのサブクラスに全文検索に必要なプロパティを追加した,ユーザ定義のクラスです。

(タ行)

チェックアウト(check-out)
文書またはコンテナにバージョンを追加するために,次バージョンの追加を予約して,最新バージョンのコピーを要求することです。

チェックイン(check-in)
文書またはコンテナのバージョンの追加を確定することです。

直接型のコンテインメント(DirectContainment)
コンテナを利用した文書管理の方法です。直接型のコンテインメントで使われるコンテナは,文書を格納するフォルダの働きをします。

定義情報ファイル
サブクラスおよびプロパティを追加するときに,追加するオブジェクトの定義情報を記述するファイルです。

ディレクトリサービス
ネットワーク上にあるユーザや組織の情報などの資源とその属性を記憶し,検索できるようにしたシステムです。
DocumentBrokerでは,SecureWay DirectoryやSun Java System Directory Serverなどの製品を使用したLDAP対応のディレクトリサービスと連携できます。
LDAP対応のディレクトリサービスとして使用できる製品の詳細については,「1.3.2(5) アクセス制御機能を使用する場合に必要なプログラム」を参照してください。

同義語展開検索
全文検索条件として指定する検索タームまたは検索タームの同義語を含む文書を検索する方法です。例えば,検索タームとして「パソコン」を指定した場合に,「電子計算機」,「パーソナルコンピュータ」,「PC」など,検索タームと同じ意味を持つ単語を含む文書も検索できます。

動作環境メタ情報ファイル
DocumentBrokerを起動するときに参照するメタ情報です。実行環境ディレクトリ/etc/meta_filesに格納されます。

匿名バインド
DocumentBrokerからLDAP対応のディレクトリサービスに対して,匿名ユーザで認証を行い,バインドすることです。

独立データ
ほかのオブジェクトに依存しない,独立したデータを表すオブジェクトです。プロパティだけを持つことができる文書空間オブジェクトです。edmClass_IndependentPersistenceクラスまたはそのサブクラスを基に作成したDMAオブジェクトをトップオブジェクトとする文書空間オブジェクトです。

特権
アクセス制御機能を利用した文書空間で,アクセス判定を受けることなく,すべてのオブジェクトに自由にアクセスする権利です。セキュリティ定義ファイルにセキュリティ管理者として定義されたユーザに与えられます。特権の有無は,ログイン時にセキュリティ定義ファイルが参照され,ログインユーザごとに作成されるユーザ情報に保持されます。

トップオブジェクト
クラスライブラリのオブジェクトを構成する複数のDMAオブジェクトのうち,最上位に位置するオブジェクトです。例えば,バージョンなし文書の場合は,DMAオブジェクトのDocVersionオブジェクトがトップオブジェクトです。

(ハ行)

バージョン管理権
組み合わせパーミッションの一つです。基本プロパティ参照権,基本プロパティ更新権,基本コンテント参照権,基本コンテント更新権および基本バージョン管理権を組み合わせたパーミッションです。

バージョン付き構成管理コンテナ
バージョンを保持できる構成管理コンテナです。DMAオブジェクトでは,ConfigurationHistoryオブジェクトに相当します。

バージョン付き文書
複数のバージョンを保持できる文書を表すオブジェクトです。DMAオブジェクトでは,ConfigurationHistoryオブジェクトに相当します。

バージョンなし構成管理コンテナ
バージョンを保持しない構成管理コンテナです。DMAオブジェクトでは,ContainerVersionオブジェクトに相当します。

バージョンなし文書
バージョン管理しない文書を表すオブジェクトです。DMAオブジェクトでは,DocVersionオブジェクトに相当します。

パーミッション
オブジェクトの作成,オブジェクトのプロパティ参照,オブジェクトのコンテント更新などの実行可能な操作の範囲を表す値です。オブジェクト作成権限を与えるパーミッション,オブジェクトの操作の範囲を定めるパーミッションがあります。オブジェクトの操作の範囲を定めるパーミッションには,基本パーミッションと組み合わせパーミッションがあります。

バインド
文書やフォルダからパブリックACLを参照することです。
また,LDAP対応のディレクトリサービスに対して,DNとパスワードを使用して認証を行うことも,バインドといいます。

パブリックACL
文書空間にオブジェクトとして存在するアクセス制御リスト(ACL)です。複数のオブジェクトが共有できます。

非ナル値制約
非ナル値制約とは,列の値にナル値を許さない制約のことです。

ファイルサーバ
HiRDB File Linkで構築したファイルサーバを指します。

フィルタリング定義ファイル(TFD)
Preprocessing Library for Text Searchの正規化機能によって構造指定検索用データ(ESIS-Bデータ)から不要なタグを除去したり,不要なタグ間のテキストをタグごと除去したりする場合に必要な定義ファイルです。

複合データ
複数の異なる型によって表されるデータです。主に,VariableArray型のプロパティとして設定されているObject型の要素の値を参照,設定するときに使用します。

プライマリグループ
アクセス制御フラグ(ACFlag)でパーミッションを与えるグループです。

フルコントロール
組み合わせパーミッションの一つです。すべての基本パーミッションを組み合わせたパーミッションです。オブジェクトに対するすべての操作を許可します。

プロパティ更新権
組み合わせパーミッションの一つです。基本プロパティ更新権と同じ操作を許可するパーミッションです。

プロパティ参照権
組み合わせパーミッションの一つです。基本プロパティ参照権と同じ操作を許可するパーミッションです。

プロパティマッピング定義ファイル(DPM)
XML文書中のタグ名とその内容をマッピングするクラス名,およびプロパティ名の対応関係の定義(プロパティマッピング定義)を記述したファイルです。この定義ファイルを基に,XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)によってマッピング定義ファイルを生成します。
プロパティマッピング定義は,登録時にマッピング定義名を付けて登録します。プロパティマッピングの実行時には,このマッピング定義名を指定して使用するプロパティマッピング定義を選択します。

文書
DMAオブジェクトでは,dmaClass_DocVersionクラスおよびそのサブクラスを基に作成するオブジェクトのことです。コンテントを保持できます。

文書間リレーション(Relationship)
文書と文書の関連づけです。

文書空間
DMAオブジェクトモデルを実装するリポジトリです。

変換フラグ
マルチレンディション文書の,サブレンディションのコンテントを,レンディション変換の対象にするかどうかを表すフラグです。DocumentBroker Rendering Optionを使用してレンディション変換を実行する場合に使用します。また,DocumentBroker Rendering Optionによるレンディション変換でエラーが発生した場合には,エラーを示すフラグとしても使われます。dbrProp_RenditionStatusプロパティの上位2バイトに設定されます。

(マ行)

マスタレンディション
マルチレンディション文書に登録されたレンディションのうち,主要なレンディションのことです。マルチレンディション文書を参照・更新する場合には,レンディション形式を指定しますが,レンディション形式を指定しないときは,マスタレンディションが対象になります。なお,マスタレンディションとして扱うレンディションは,登録後に変更できます。

マッピングセット定義ファイル(XMS)
HiRDB Adapter for XMLが使用する,登録されたマッピング定義の一覧を管理するファイルです。

マッピング定義ファイル(XMP)
HiRDB Adapter for XMLが使用できる文法に変換したマッピング定義が記述されているファイルです。ユーザ作成のプロパティマッピング定義ファイル(DPM)とマッピング元XMLタグ定義ファイル(DCD)から生成します。

マッピング元XMLタグ定義ファイル(DCD)
登録するXML文書の構造をDCDの形式で記述したファイルです。

マルチファイル管理機能
一つの文書に,複数のファイルを登録して管理する機能です。

マルチファイル文書
データベースに登録されている複数のファイルをコンテントとして持つ文書のことです。バージョンなし文書またはバージョン付き文書は,マルチファイル文書として扱えます。

マルチレンディション機能
一つの文書に,同一内容の複数の異なる形式のコンテントを登録する機能です。

マルチレンディション文書
複数のレンディションを登録している文書のことです。一つの同じ内容を表す複数の形式のコンテントを保持する文書です。バージョンなし文書またはバージョン付き文書は,マルチレンディション文書として扱えます。

メタ情報ファイル
DocumentBrokerが利用するDMAのクラス,プロパティ,検索オペレータなどの詳細情報を定義したファイルです。クラスおよびプロパティを追加,変更する場合に使用できます。

メタデータ(metadata)
クラス,プロパティおよびオペレータに関する詳細情報を定義するデータです。

メタデータ空間
単一の継承関係を形成するクラスの集合のことです。

(ヤ行)

ユーザ権限
文書空間にオブジェクトを作成する権利(オブジェクト作成権限)と,文書空間内のすべてのオブジェクトに対する操作の範囲(オブジェクト操作権限)をユーザまたはグループ単位で定めるアクセス制御情報の一つです。ユーザ権限定義ファイルに定義します。ユーザ権限の内容は,ログイン時にユーザ権限定義ファイルが参照され,ログインユーザごとに作成されるユーザ情報に保持されます。

ユーザ権限定義ファイル
ユーザ権限(オブジェクト作成権限およびオブジェクト操作権限)を定義するためのファイルです。

ユーザ情報
ログインユーザのユーザ識別子,所属グループ,特権およびユーザ権限を表す情報です。ログイン時にユーザごとに生成され,アクセス権の判定に使用されます。

(ラ行)

ランキング検索
全文検索条件に対する適応度をスコアとして算出して,スコアを基に検索結果集合の要素(文書)をソートして出力する検索です。

リファレンスファイル管理機能
DocumentBrokerサーバが存在するマシンから接続可能なファイルシステムの任意のディレクトリで文書のコンテントを管理し,文書のプロパティおよびコンテントの格納先の情報をデータベースで管理する機能です。

リファレンスファイル文書
DocumentBrokerサーバが存在するマシンから接続可能なファイルシステムの任意のディレクトリに格納されているファイルをコンテントとして持つ文書のことです。データベースでは,文書のプロパティとコンテントの格納先の情報を管理しています。バージョンなし文書またはバージョン付き文書をリファレンスファイル文書として扱えます。

リレーション
DMAオブジェクトのRelationshipオブジェクトに相当します。文書と文書の間の参照関係を表すオブジェクトです。

リレーション先文書
文書間リレーションを設定される,参照先になる文書です。

リレーション識別子
文書間に設定されたリレーションを識別するための識別子です。
リレーションを削除したり,リレーションのプロパティを更新したりする時に使用します。この識別子は,リレーションを設定した時にDocumentBrokerによって設定される識別子です。同じ文書から同じ文書に対して二つのリレーションを設定した場合は,それぞれ異なるリレーション識別子が設定されます。

リレーション元文書
文書間リレーションを設定する元になる文書です。

リンク
DMAオブジェクトのDirectContainmentRelationshipオブジェクト,ReferentialContainmentRelationshipオブジェクトまたはVersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトによって表される,文書とコンテナの関連づけです。

リンク権
組み合わせパーミッションの一つです。基本リンク権と同じ操作を許可するパーミッションです。

リンク識別子
コンテナオブジェクトへのリンク(関連づけ)を識別するための識別子です。
リンクを解除したり,リンクのプロパティを参照または更新したり,構成管理モードを変更したりする時に使用します。
この識別子は関連づけをした時にDocumentBrokerによって設定される識別子です。同じコンテナオブジェクトに,同じ要素を2度関連づけした場合は,それぞれ異なるリンク識別子が設定されます。

レンディション
文書のコンテントの形式およびそのコンテントをあわせてレンディションと呼びます。DMAオブジェクトのRenditionオブジェクトおよびContentTransferオブジェクトに相当します。

レンディションタイプ
Wordなどのアプリケーションで編集したファイル,HTML形式のファイル,GIFなどの画像データのファイルのように,登録した文書のコンテントのファイルの形式を表す文字列です。レンディションごとに設定できます。DocumentBrokerでは,レンディションタイプとして,MIME名を指定することを推奨しています。

レンディションのコンテント種別変換機能
レンディションのコンテントの格納先を,最適な格納先へ変換することができる機能です。

レンディション変換
マルチレンディション文書の,マスタレンディションのコンテントの文書形式を変換して,サブレンディションのコンテントを作成,登録することです。

ローカルACL
オブジェクトごとに設定できるアクセス制御リスト(ACL)です。VariableArray型のプロパティとして設定されます。

ロケール(Locale)
言語や使用する文字コードの種別,特定の国や地域で特別な意味を持つ属性などの定義のことです。ロケールは地域化した形でアプリケーションの拡張性を提供するために使われます。

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