uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
VariableArray型のプロパティが使用するメモリ所要量の算出について説明します。DocumentBrokerは,VariableArray型のプロパティの要素を格納する方法として,次の方法を提供しています。
- HiRDBの繰り返し列に格納する方法
- 別表に要素を格納する方法
ここでは,VariableArray型のプロパティ「A」を例にして,それぞれの方法についてメモリ所要量の算出方法を説明します。メモリ所要量を算出する基となるVariableArray型のプロパティ「A」のデータ構造を次の図に示します。
図2-36 VariableArray型のプロパティ「A」のデータ構造
この図では,Lは実際に登録される要素数,Mはデータベースに定義した最大要素数を表します。それぞれの値は,複合データに設定した値を表します。複合データとは,複数の異なる型によって表されるデータです。VariableArray型のプロパティの要素の値を格納するために使用します。
値VX,Xのデータサイズ(単位はバイト)をdX,X,値VX,Xが格納される表の列に定義されているデータサイズ(単位はバイト)をDXとすると,1セッション当たりVariableArray型のプロパティ「A」を取得する場合に占有するメモリ量は,次に示す算出式で求めることができます。
ただし,次に示す算出式はBatchSizeHintエントリが1の場合の式です。BatchSizeHintエントリが2以上の場合,算出式の(a)および(b)はBatchSizeHintエントリに指定した値を掛けた値になります。なお,BatchSizeHintエントリはDocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)で指定できます。
- HiRDBの繰り返し列に要素を格納するVariableArray型のプロパティの算出式
VariableArray型のプロパティ「A」を取得するために占有するメモリ量=(a)クライアント・サーバ間通信用領域+(b)DABrokerが確保する領域+(c)HiRDBのクライアントが確保する領域
- (a):
クライアント・サーバ間通信用領域 = 8 + ( 8 + 8×N + Σj=1,LΣi=1,N dij )×L
- (b):
DABrokerが確保する領域 = ( (Σi=1,N (16 + Di)) + 2×( 1 + N ) )×M
- (c):
HiRDBのクライアントが確保する領域 = ( (Σi=1,N(16 + Di)) + 2×( 1 + N ) )×M
- 別表に要素を格納するVariableArray型プロパティの算出式
VariableArray型のプロパティ「A」を取得するために占有するメモリ量=(a)クライアント・サーバ間通信用領域 +(b)DABrokerが確保する領域+(c)HiRDBのクライアントが確保する領域
- (a):
クライアント・サーバ間通信用領域 = 8 + ( 8 + 8×N + Σj=1,LΣi=1,N dij )×L
- (b):
DABrokerが確保する領域 = 136 + (Σi=1,NDi) + 2×( 4 + N )
- (c):
HiRDBのクライアントが確保する領域 = 136 + (Σi=1,NDi) + 2×( 4 + N )
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