uCosminexus DocumentBroker Version 3　システム導入・運用ガイド

2.2.9　XML文書の管理に必要なオブジェクト

XML文書は，バージョンなし文書またはバージョン付き文書として作成，管理します。バージョンなし文書については，「2.2.3　バージョンなし文書の管理に必要なオブジェクト」を参照してください。バージョン付き文書については，「2.2.4　バージョン付き文書の管理に必要なオブジェクト」を参照してください。

ここでは，XML文書を管理する場合の注意点と，XML文書管理機能によって設定される情報について説明します。

XML文書を管理する場合は，利用目的に応じて次に示す点に注意する必要があります。

XMLプロパティマッピング機能を使用する場合
マッピング先となるXML文書のプロパティを追加する必要があります。
また，登録するXMLファイルの論理構造を明確にして，どのタグをどのプロパティにマッピングするかという対応を定義してください。詳細については，「2.5　XML文書管理機能を使用したシステム構築の検討」を参照してください。

XMLインデクスデータ作成機能を使用する場合
バージョンなし文書またはバージョン付き文書の構成要素として，全文検索機能付き文書クラスを指定する必要があります。また，全文検索インデクス用プロパティを追加する必要があります。詳細については，「2.2.11　全文検索機能付き文書クラスを作成する場合に必要なオブジェクト」，および「2.5　XML文書管理機能を使用したシステム構築の検討」を参照してください。

それぞれのオブジェクトに対して，XML文書管理機能によって設定される情報について説明します。

バージョンなし文書の場合

XMLプロパティマッピング機能によって抽出した情報は，DMAオブジェクトのDocVersionオブジェクトのプロパティにマッピングできます。

バージョンなし文書に対するXMLプロパティマッピングの例を次の図に示します。

図2-11　バージョンなし文書に対するXMLプロパティマッピングの例

また，XMLインデクスデータ作成機能で作成したインデクスデータを基に，DocVersionオブジェクトの全文検索インデクス用プロパティが設定できます。

バージョン付き文書の場合

XMLプロパティマッピング機能によって抽出した情報は，DMAオブジェクトのConfigurationHistoryオブジェクトとDocVersionオブジェクト（またはVersionTracedDocVersionオブジェクト）のプロパティにマッピングできます。

例えば，タイトルや著者などバージョン共通の情報を表すタグの情報は，ConfigurationHistoryオブジェクトのプロパティにマッピングできます。バージョンや作成日などバージョンごとに異なる情報を表すタグの情報は，DocVersionオブジェクトのプロパティにマッピングできます。バージョン付き文書に対するXMLプロパティマッピングの例を次の図に示します。

図2-12　バージョン付き文書に対するXMLプロパティマッピングの例

また，XMLインデクスデータ作成機能で作成したインデクスデータを基に，DocVersionオブジェクトの全文検索インデクス用プロパティが設定できます。

[目次][前へ][次へ]

[他社商品名称に関する表示]

2.2.9 XML文書の管理に必要なオブジェクト

2.2.9　XML文書の管理に必要なオブジェクト