4.1.3　TP1/EEが値を設定する項目

(1)　開始要求種別，OBM状態と設定値の関係

TP1/EEが設定する項目が，参照できるかどうかは，開始要求種別とOBM状態によって決まります。

表4‒1　OBMの開始種別と設定値

項番	一意名/データ名		開始要求種別※1/OBM状態※2
	開始要求種別 （A8に設定される種別）		START	RESTART		LOTSTART
	OBM状態 （A9に設定される値）		I	P	F	I	P	F	R
1	一意名1		○	○	○	E	E	E	E
2		A1	○	○	○	E	E	E	E
3		A2	○	○	○	E	E	E	E
4		A3(1)	○	○	○	E	E	E	E
5		A3 (2〜)	○	○	○	E	E	E	E
6		A4(1)	×	×	×	E	E	E	E
7		A5(2〜)	×	×	×	E	E	E	E
8		A6	D	D	D	×	×	×	×
9		T1	D	D	D	×	×	×	×
10		A7	○	○	○	E	E	E	E
11		A8	○	○	○	E	E	E	E
12		A9	○	○	○	E	E	E	E
13		A10	×	○	○	×	E	E	×
14		A11	×	○	○	×	E	E	×
15		A12	D	D	D	×	×	×	×
16		A13	D	D	D	×	×	×	×
17		A14	○	○	○	E	×	×	×
18		A15	×	×	×	×	E	E	E
19		A16	D	×	×	×	×	×	×
20		A17	D	×	×	×	×	×	×
21		A18	D	×	×	×	×	×	×
22		A19	D	×	×	×	×	×	×
23		A20	D	×	×	×	×	×	×
24		A21	D	×	×	×	×	×	×
25		A22	○	○	○	E	E	E	E
26		A23	○	○	○	E	E	E	E
27	一意名2/一意名4		○	×	×	E	×	×	×
28		B2	○	×	×	E	×	×	×
29		B3	○	×	×	E	×	×	×
30		B4	○	×	×	E	×	×	×
31		B5	○	×	×	E	×	×	×
32		B6	○	×	×	E	×	×	×
33		B7	○	×	×	E	×	×	×
34		B8	○	×	×	E	×	×	×
35		B9	D	×	×	×	×	×	×
36		B10	D	×	×	×	×	×	×
37		B11	○	×	×	E	×	×	×
38		B12	×	×	×	×	×	×	×
39		B13	D	×	×	×	×	×	×
40	一意名3		×	×	×	×	×	×	×
41		C1	×	×	×	×	×	×	×
42		C2	×	×	×	×	×	×	×

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(2)　一意名1

• データ名A1

  ユーザSATエリアのポインタが設定されます。データ名A2が0の場合は，値を参照できません。当該領域には排他を掛けていません。

• データ名A2

  ユーザSATエリアのサイズが設定されます（単位：バイト）。

• データ名A3

  配列の1番目の要素にeeobmstartコマンドで指定したOBM名の長さが設定されます。配列の2番目，3番目の要素にeeobmstartコマンドで指定したロット名の長さが設定されます。

  配列の4番目の要素は，今後の拡張用です。

• データ名A4

  配列の1番目の要素にeeobmstartコマンドで指定したOBM名が設定されます。

  配列の2番目から4番目までの要素は，今後の拡張用です。

• データ名A5

  バッチデータを格納した表名長が設定されます。イベント型OBMの場合は，0が設定されます。

• データ名A6

  バッチデータを格納した表名が設定されます。イベント型OBMの場合は，参照できません。

• データ名T1

  バッチデータを格納した表のあるRMのトランザクション識別情報です。データ名Cからデータ名Lに設定されるトランザクション識別情報は，CBLEETRN('GETINFO')関数で設定されるデータ名Cからデータ名Lと同じです。詳細は，CBLEETRN('GETINFO')関数を参照してください。

• データ名A7

  バッチの形式が設定されます。

  　　VALUE'D'：データ型OBM

  　　VALUE'E'：イベント型OBM

• データ名A8

  開始要求種別が設定されます。

  　　VALUE'S'：OBM開始

  　　VALUE'R'：OBM再開始

  　　VALUE'L'：ロット指定の開始/再開始

• データ名A9

  OBM開始，再開始要求を受け付けたときのOBMの状態が設定されます。

  　　VALUE'I'：初期状態

  　　VALUE'P'：計画停止中

  　　VALUE'F'：強制停止中

  　　VALUE'R'：実行中

• データ名A10

  OBMの状態が停止中の場合にOBMが停止した理由コードが設定されます。

  　　0：停止中でない

  　　1：ユーザ要求

  　　3：全ロット停止

  　　11：TP1/EE再開始

  　　21：ノーマルトランザクション異常終了

  　　22：イニシャライズトランザクション異常終了

  　　23：クローズトランザクション異常終了

  　　24：終了UOCの設定値不正

  　　31：バッチデータ入力障害

  　　32：メモリ不足

  　　33：バッチデータ通番抜け

  　　34：サービス名不正

  　　35：バッチデータ表不正

  　　36：ヒューリスティックハザード決着による通番矛盾

  　　37：処理済み通番管理表RDエリア不足

  　　38：ロットスケジューラ障害

  　　39：トランザクションレベル名不正

  　　41：BCMからBCSへ送信時の通信障害

  　　42：BCSからの応答受信時の通信障害

  　　43：BCSとのハートビート障害検知

  　　46：OBM開始コマンドとのハートビート障害検知

  　　99：そのほか要因

• データ名A11

  ユーザが停止要求時に設定した理由コードが設定されます。停止した理由コードが'01'以外の場合は，設定されません。

• データ名A12

  ヘッダデータのアドレスが設定されます。イベント型OBMの場合，またはデータ型OBMでヘッダデータがない場合は，0が設定されます。

• データ名A13

  ヘッダデータの長さが設定されます。イベント型OBMの場合，またはデータ型OBMでヘッダデータがない場合は，0が設定されます。

• データ名A14

  一意名2，一意名に設定されているロット数が設定されます。

• データ名A15

  lot_nameに設定されたロットのユーザが任意に設定したロットIDが設定されます。

• データ名A16

  バッチデータのキー列名の長さが設定されます。OBM構成定義のobmdef -c keynオペランドの設定値の長さが配列のn番目に設定されます。

  次のどれかの場合は，obmdef -c keynオペランドの指定値に関係なく，0が設定されます。

  • lotentry -k keyn_sizeオペランドに0を設定

  • ロット構成が1階層

  • イベント型

  配列の4番目以降は今後の拡張用です。

• データ名A17

  バッチデータの一連通番列名の長さが設定されます。OBM構成定義のobmdef -c seqnumオペランドの設定値の長さが設定されます。イベント型OBMの場合は，0が設定されます。

• データ名A18

  バッチデータのデータ列名の長さが設定されます。OBM構成定義のobmdef -c dataオペランドの設定値の長さが設定されます。イベント型OBMの場合は，0が設定されます。

• データ名A19

  バッチデータのキー列名が設定されます。OBM構成定義のobmdef -c keynオペランドの設定値が配列のn番目に設定されます。

  次のどれかの場合は，obmdef -c keynオペランドの指定値に関係なく，設定されません。

  • lotentry -k keyn_sizeオペランドに0を設定

  • ロット構成が1階層

  • イベント型

  配列の4番目以降は今後の拡張用です。

• データ名A20

  バッチデータの一連通番列名が設定されます。OBM構成定義のobmdef -c seqnumオペランドの設定値が設定されます。イベント型OBMの場合は，0が設定されます。

• データ名A21

  バッチデータのデータ列名が設定されます。OBM構成定義のobmdef -c dataオペランドの設定値が設定されます。イベント型OBMの場合は，0が設定されます。

• データ名A22

  ユーザIFAエリアのポインタが設定されます。データ名A23が0の場合は，値を参照できません。

• データ名A23

  ユーザIFAエリアのサイズが設定されます（単位：バイト）。

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(3)　一意名2，一意名4

一意名2，一意名4には，ロット構成が定義した順番の配列として設定されます。

一意名2，一意名4には同じ値が設定されています。ロットの並べ替えを行う場合などに，片方を開始するOBMのロット構成を設定し，片方を作業用領域として使用できます。

エントリ番号は，配列の位置を示します。3階層のロットを例に配列に設定される順序とエントリ番号の関係を次の図に示します。

図4‒1　ロット構成の例

• データ名B2

  ロット階層のレベル番号が設定されます。

• データ名B3

  子ロットのスケジュール方法が設定されます。再下位ロットの場合は，EEOBM_SCD_NONEが設定されます。

  　　VALUE'S'：シリアルスケジュール

  　　VALUE'P'：優先スケジュール

  　　VALUE'N'：スケジュールなし（最下位ロット）

• データ名B4

  ロットの同時実行数の変更可否が設定されます。

  　　VALUE'S'：変更できません。同時実行数は1で固定です。

  　　VALUE'M'：変更できます。

• データ名B5

  1階層下位のロットの中で，先頭のロットのエントリ番号が設定されます。

  最下位ロットの場合は，0が設定されます。

• データ名B6

  1階層下位のロットのエントリ数が設定されます。

  最下位ロットの場合は，0が設定されます。

• データ名B7

  ロット名の長さが設定されます。

• データ名B8

  ロット名が設定されます。

• データ名B9

  バッチデータのキーの長さが設定されます。データ型OBMの最下位ロットの場合に設定されます。OBM構成定義lotentry -k keyn_sizeオペランドの設定値が配列のn番目に設定されます。

  ロット構成が1階層の場合は，キーの長さは0が設定されます。

  配列の4番目以降は今後の拡張用です。

• データ名B10

  バッチデータのキーが設定されます。データ型OBMの最下位ロットの場合に設定されます。OBM構成定義の最下位ロットのlotdef -k hexnオペランドの設定値が配列のn番目に設定されます。ロット構成が1階層の場合は，キーは設定されません。

  配列の4番目以降は今後の拡張用です。

• データ名B11

  ロットの同時実行数の上限が設定されます。

• データ名B13

  データ型OBMの最下位ロットに設定されます。それ以外は，0が設定されます。

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