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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform プログラム作成の手引


1.7.7 トランザクションインタフェース情報

トランザクションインタフェース情報の内容について示します。

〈この項の構成〉

(1) C言語インタフェース

マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」との差分についてだけ説明します。

トランザクション種別が「TZ」,「E3」,「ER」でかつ,メッセージ種別(msg_type)がEERPC_MSGTYPE_ZRCの場合の,引数の参照可否を次の表に示します。

表1‒78 トランザクションインタフェース情報の参照可否

項番

引数情報

参照可否

TZ

TZでエラーとなった場合のE3

TZでエラーとなった場合のER

MNでエラーとなった場合のE3

1

情報長

2

サービスグループ名長

3

サービスグループ名

4

サービス名長

×

×

×

5

サービス名

×

×

×

6

トランザクション種別

7

自動閉塞有無

×

×

8

コミット有無

×

9

処理スレッド通番

10

エラー要因コード

×

11

ユーザIFAエリアサイズ

12

ユーザIFAエリアポインタ

13

ユーザSATエリアサイズ

14

ユーザSATエリアポインタ

15

応答要否

×

×

×

16

メッセージ状態

17

プロセス起動要因

×

×

×

×

18

前回プロセス終了要因

×

×

×

×

19

プロセス終了要因

×

×

×

×

20

スレッドダウン種別

×

×

21

異常発生トランザクション種別

×

22

拡張トランザクション種別

23

リソースマネジャ数

24

リソースマネジャ接続状態

25

送信サービスグループ名長

×

×

×

×

26

送信サービスグループ名

×

×

×

×

27

送信サービス名長

×

×

×

×

28

送信サービス名

×

×

×

×

29

異常発生処理スレッド通番

×

30

拡張トランザクションインタフェース情報

31

TP1/EE/XTC拡張トランザクション情報

×

×

×

×

32

TP1/EE/MCP拡張トランザクション情報

33

メッセージ種別

34

エラートラン要因

×

×

×

×

35

ユーザIFAエリアサイズ(拡張)

36

ユーザSATエリアサイズ(拡張)

37

トランザクション起動要因

×

×

×

×

38

リソースマネジャ連携有無

39

サーバ再起動回数

×

×

×

×

40

トランザクション起動時刻

41

送信元のノード識別子

×

42

トランザクションレベル名長

×

×

×

×

43

トランザクションレベル名

×

×

×

×

(凡例)

○:参照できます。

△:拡張トランザクション種別がNULL以外の場合は参照できます。

×:参照できません。

TZ:全銀RCタイマトランザクション

E3:ERRTRN3

ER:ERRTRNR

注※

マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引」を参照してください。

(a) 全銀RCタイマトランザクションのトランザクション情報詳細

全銀RCタイマトランザクション,および全銀RCタイマトランザクションでエラーとなった場合のERRTRN3とERRTRNRで参照可能なトランザクションインタフェース情報を次に示します。次に説明がないトランザクション情報については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」を参照してください。

  • 異常発生トランザクション種別

    異常発生したトランザクション(要求元トランザクション)の種別を設定します。

    EERPC_UAPABN_TZ:全銀RCタイマトランザクション(X'10')

  • メッセージ種別

    トランザクション起動契機となった入力メッセージの種別が設定されます。

    ( )はCOBOLで参照する場合の値です。

    EERPC_MSGTYPE_ZRC:全銀RCサービス(X'31')

  • 拡張トランザクション種別

    拡張トランザクション種別を設定します。拡張トランザクション種別が次の場合,拡張トランザクションインタフェース情報が設定されます。

    EERPC_TRN_EX_ZRC:全銀RCサービス拡張トランザクションインタフェース情報('Z')

  • 拡張トランザクションインタフェース情報

    拡張トランザクション種別がEERPC_TRN_EX_ZRCの場合,全銀RCサービス拡張トランザクションインタフェース情報が設定されます。

    TRNINF_ZRC_EX{
      EEULONG  trn_len;          情報長
      char     yobi_0[4];        予備
      char     call_kind;        TP1/FSP呼び出し元処理種別
      char     yobi_1[3];        予備
      EELONG   le_name_len;      論理端末名サイズ(タイムアウト用)
      char     le_name[9];       論理端末名(タイムアウト用)
      char     lcn_number[2];    LCN番号(タイムアウト用)
      char     rsp_flag;         送達管理メッセージ送信フラグ
      char     yobi_2[172];      予備
    }
trn_len

拡張トランザクションインタフェース情報の長さが設定されます(単位:バイト)。

図1‒53 拡張トランザクションインタフェース情報の長さ

[図データ]

call_kind

イベント通知元情報として次の数値を設定します。

EEZRC_CALLKIND_TZ:タイマサービス(X'02')

le_name_len

送達管理待ちタイムアウトとなった論理端末名サイズを設定します。

le_name

送達管理待ちタイムアウトとなった論理端末名を設定します。

lcn_number

送達管理待ちタイムアウトとなったLCN番号をキャラクタ情報で設定します。

LCN番号が12の場合:'12'

rsp_flag

送達管理メッセージを送信する必要があるかを示します。

call_kindがEEZRC_CALLKIND_TZの場合は設定しません。

(b) サービストランザクション(制御ミドル)でのトランザクション情報詳細

eemcpcn定義-zオプションrspmodeオペランドにmanualを指定したコネクションで,情報メッセージ受信時にサービストランザクション(制御ミドル)でエラーとなった場合のERRTRN3で参照可能なトランザクションインタフェース情報を次に示します。次に説明がないトランザクション情報については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」を参照してください。

  • 拡張トランザクション種別

    拡張トランザクション種別を設定します。拡張トランザクション種別が次の場合,拡張トランザクションインタフェース情報が設定されます。

    EERPC_TRN_EX_ZRC:全銀RCサービス拡張トランザクションインタフェース情報('Z')

  • 拡張トランザクションインタフェース情報

    全銀RCサービス拡張トランザクションインタフェース情報TRNINF_ZRC_EXが設定されます。

trn_len

拡張トランザクションインタフェース情報の長さが設定されます(単位:バイト)。

call_kind

イベント通知元情報として次の数値を設定します。

EEZRC_CALLKIND_MN:受信サービス(X'01')

le_name_len

call_kindがEEZRC_CALLKIND_MNの場合は設定しません。

le_name

call_kindがEEZRC_CALLKIND_MNの場合は設定しません。

lcn_number

call_kindがEEZRC_CALLKIND_MNの場合は設定しません。

rsp_flag

送達管理メッセージを送信する必要があるかを示します。

EEZRC_REPLY_NONE:送達管理メッセージは送信済み,または送信不要です(X'00')。

EEZRC_REPLY:送達管理メッセージは未送信です(X'01')。

(2) COBOL言語インタフェース

マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」との差分についてだけ説明します。

拡張トランザクションインタフェース情報

拡張トランザクション種別が'Z'の場合,全銀RCサービス拡張トランザクションインタフェース情報が設定されます。

01 一意名1.
02 データ名C1    PIC 9(9) COMP.       情報長
02 FILLER        PIC X(4).            予備
02 データ名C2    PIC X(1).            TP1/FSP呼び出し元処理種別
02 FILLER        PIC X(3).            予備
02 データ名C3    PIC S9(9) COMP.      論理端末名サイズ(タイムアウト用)
02 データ名C4    PIC X(9).            論理端末名(タイムアウト用)
02 データ名C5    PIC X(2).            LCN番号(タイムアウト用)
02 データ名C6    PIC X(1).            送達管理メッセージ送信フラグ
02 FILLER        PIC X(172).          予備

それぞれの値については,「1.7.7(1) C言語インタフェース」を参照してください。