はじめに
このマニュアルは,次に示すプログラムプロダクトで使用するアプリケーションプログラムの作成方法,API関数の文法について説明したものです。
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uCosminexus TP1/Financial Service Platform
以降,このマニュアルでは,このプログラムプロダクトを「TP1/FSP」と表記します。
■ 対象読者
TP1/FSPで使用するアプリケーションを作成するプログラマの方を対象としています。
また,次に示す知識があることを前提としています。
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オペレーティングシステム(Linux)とオンラインシステムの基礎的な知識
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Linuxのシステム管理の基礎的な知識
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TP1/Server BaseおよびTP1/Server Base Enterprise Optionの知識
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アプリケーションプログラムのコーディングに使う高級言語(C言語またはCOBOL言語)の文法の知識
■ 図中で使用する記号
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
■ JISコード配列のキーボードとASCIIコード配列のキーボードとの違いについて
JISコード配列とASCIIコード配列では,次に示すコードで入力文字の違いがあります。このマニュアルの文字入力例(コーディング例)の表記は,JISコード配列(日本語のキーボード)に従った文字に統一しています。
コード |
JISコード配列 |
ASCIIコード配列 |
---|---|---|
(5c)16 |
' \ '(円記号) |
' \ '(バックスラッシュ) |
(7e)16 |
'  ̄ '(オーバライン) |
' ~ '(チルダ) |
■ 文法の記号
このマニュアルで使用する各種記号を説明します。特に断りがない場合は,C言語,COBOL言語の説明で共通に使用する記号です。なお,C言語とCOBOL言語で共通の内容を説明するときは,C言語の用語に統一して説明します。C言語の用語に対応するCOBOL言語の用語については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」でご確認ください。
(1)文法記述記号
システム定義,コマンドのオプションおよび引数の指定方法について説明する記号です。
文法記述記号 |
意味 |
---|---|
〔 〕 |
この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。
|
… |
この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを示します。
|
{{ }} |
この記号で囲まれた複数の項目が1つの繰り返し項目の単位であることを示します。
|
{ } |
この記号で囲まれている複数の項目のうちから1つを選択することを示します。項目の区切りは|で示します。
|
| |
この記号で区切られた項目は選択できることを示します。
|
_ (下線) |
この記号で示す項目は,該当オペランド,またはオプションを省略した場合の省略時解釈値を示します。
|
△ |
半角スペースを示します。
|
(2)属性表示記号
システム定義,およびコマンドのユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。
属性表示記号 |
意味 |
---|---|
〜 |
この記号のあとに指定値の属性を示します。 |
《 》 |
指定を省略したときに仮定される値を示します。 |
〈 〉 |
指定値の構文要素を示します。 |
(( )) |
指定値の指定範囲を示します。 |
(3)構文要素記号
システム定義,およびコマンドのユーザ指定値の内容を説明する記号です。
構文要素記号 |
意味 |
---|---|
〈英字〉 |
アルファベット(A〜Z,a〜z)と_(アンダスコア) |
〈英字記号〉 |
アルファベット(A〜Z,a〜z)と#,@,\,$,% |
〈英数字〉 |
英字と数字(0〜9) |
〈英数字記号〉 |
英字記号と数字(0〜9) |
〈符号なし整数〉 |
数字列(0〜9) |
〈16進数〉 |
数字(0〜9),A〜F,およびa〜f |
〈識別子〉 |
先頭がアルファベットの英数字列 |
〈英大識別子〉 |
先頭がアルファベットの大文字の英数字列 |
〈記号名称〉 |
先頭が英字記号の英数字記号列 |
〈文字列〉 |
引用符「"」を除く任意の文字の配列※ |
〈パス名〉 |
記号名称,/,および .(ピリオド) (ただし,パス名は使用するOSに依存) |
〈TP1EEファイル名〉 |
アルファベット(A〜Z,a〜z),数字(0〜9), .(ピリオド),_(アンダスコア),および@で構成される文字列(最大14文字) |
〈ホスト名〉 |
英数字,および!,#,$,%,&,',(,),*,+,-,.(ピリオド),/,;,<,=,>,?,@,[,\,],^,_(アンダスコア),{,|,},~,,(コンマ) ただし,OSによって使用できる文字が異なります。詳細は,使用しているOSのマニュアルを参照してください。 |