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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.9.21 eerkstrbstced

機能

指定されたファイルの統計情報を編集し,標準出力またはcsv形式でファイルに出力します。

形式
eerkstrbstced  〔-e 編集種別〕
               〔-t 〔開始時刻〕〔,終了時刻〕〕
               〔-r ランID〕
               〔-i 時間間隔〕
               〔-s 〔開始編集ID〕〔,終了編集ID〕〕
               〔-v サービス名〔,サービス名…〕〕
               〔-q DBキュー名〔,DBキュー名…〕〕
               〔-c csv出力ファイル名〕
               統計情報ファイル名〔 統計情報ファイル名…〕

オプション

-e 編集種別 ≪f≫

編集種別を指定します。

sys

システム統計情報を編集出力します。

pci

処理キュー統計情報を出力します。

ersp

レスポンス統計情報を出力します。

edly

通信遅延時間統計情報を出力します。

edbq

DBキュー統計情報を出力します。

all

上記すべての情報を出力します。

f

ファイル情報一覧を出力します。

-t 〔開始時刻〕〔,終了時刻〕

編集する出力範囲を指定します。

開始時刻,および終了時刻は,1970年1月1日0時0分0秒から当年当月当日の現在時刻までの範囲で指定します。

-tオプションを指定する場合は,開始時刻または終了時刻のどちらか一方を必ず指定してください。開始時刻の指定を省略すると,統計情報ファイルの先頭から指定した終了時刻までが出力範囲になります。終了時刻の指定を省略すると,指定した開始時刻から統計情報ファイルの最後までが,出力範囲になります。

統計情報開始時刻,および終了時刻は,「hhmmss〔MMDD〔YYYY〕〕」の形式で指定します。

hh:時(00≦hh≦23)

指定を省略できません。

mm:分(00≦mm≦59)

指定を省略できません。

ss:秒(00≦ss≦59)

指定を省略できません。

MM:月(01≦MM≦12)

指定を省略できます。

DD:日(01≦DD≦31)

指定を省略できます。

YYYY:年(西暦)(1970≦YYYY≦9999)

指定を省略できます。

注※

開始時刻,または終了時刻の「年」の指定を省略した場合は,当年の指定月日時刻とみなします。「年,月,日」の指定を省略した場合,当年当月当日の指定時刻とみなします。「月,日」,「月」,または「日」だけを省略することはできません。省略した場合はオプションエラーになります。「月」または「日」を省略したい場合は,「年」,「月」,「日」のすべてを省略してください。

-tオプションの指定を省略すると,指定したファイル内のすべての情報を編集,出力します。

-r ランID〜〈8文字の16進数数字〉

指定されたランIDを持つ統計情報だけ編集出力します。

-i 時間間隔 ≪h01≫

統計情報を編集出力する間隔を,時間間隔,または分間隔で指定します。

h〔HH〕

時間間隔(01≦HH≦24)で出力します。

HHの指定を省略すると,1時間間隔で出力します。

m〔MM〕

分間隔(01≦MM≦30)で出力します。MMの指定を省略すると,10分間隔で出力されます。

時間間隔と分間隔の両方を指定すると,エラーとなります。

-iオプションの指定を省略すると,1時間間隔で出力されます。

システム統計情報,処理キュー統計情報を編集出力する場合は,取得時の時間間隔以上の値を指定することを推奨します。取得時の時間間隔未満の値を設定すると,該当データなしの時間帯が多くなります。

-s 〔開始編集ID〕〔,終了編集ID〕

編集出力するシステム統計情報の編集IDを指定します。

編集IDについては,TP1/EEのeetrbstcedコマンドを参照してください。

-sオプションを指定する場合は,開始編集IDまたは終了編集IDのどちらか一方を必ず指定してください。

開始編集IDだけ指定すると,開始編集ID以上のシステム統計情報を出力します。

終了編集IDだけ指定すると,終了編集ID以下のシステム統計情報を出力します。

開始編集ID,終了編集IDともに指定する場合は,開始編集ID以上,終了編集ID以下のシステム統計情報を出力します。「開始編集ID≦終了編集ID」となるように指定してください。

-sオプションの指定を省略すると,すべてのシステム統計情報を編集出力します。

-sオプションは,システム統計情報を編集出力する場合に指定できます。

-v サービス名〔,サービス名…〕 〜〈1〜31文字の識別子〉

指定されたサービス名を持つ情報だけ編集出力します。

サービス名は,最大10まで指定できます。

-vオプションはレスポンス統計情報,または処理キュー統計情報を編集出力する場合に指定できます。

-q DBキュー名〔,DBキュー名…〕 〜〈1〜27文字の識別子〉

指定されたDBキュー名を持つ情報だけ編集出力します。

DBキュー名は,最大10まで指定できます。

-c csv出力ファイル名

csv形式で標準出力に出力します。

統計情報ファイル名 〔統計情報ファイル名…〕 〜〈パス名〉

編集するファイル名を指定します。-eオプションにfを指定した場合は,最大1,024個の統計情報ファイル名を指定できます。

指定できるオプションの組み合わせを次の表に示します。

表30‒43 オプションの組み合わせ

オプション

-e

-t

-r

-i

-s

-v

-q

-c

ファイル指定

sys

pci

ersp

edly

edbq

all

f

単一

複数

-e

sys

×

×

×

×

×

×

×

×

×

pci

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ersp

×

×

×

×

×

×

×

×

×

edly

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

edbq

×

×

×

×

×

×

×

×

×

all

×

×

×

×

×

×

×

f

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

-t

×

×

-r

×

×

-i

×

×

-s

×

×

×

×

×

×

-v

×

×

×

×

×

-q

×

×

×

×

×

×

-c

×

×

ファイル指定

単一

複数

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:指定できる

×:指定できない

−:該当しない

出力形式

TP1/EEのeetrbstcedコマンドを参照してください。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95400-E

領域不足

標準エラー出力

KFSB95401-E

コマンド形式不正

標準エラー出力

KFSB95402-E

オプション不正

標準エラー出力

KFSB95403-E

オプションの組み合わせ不正

標準エラー出力

KFSB95405-E

ヘッダ情報不正

標準エラー出力

KFSB95406-E

ブロック不正

標準エラー出力

KFSB95409-E

バージョン不正

標準エラー出力

KFSB95410-E

OPENエラー

標準エラー出力

KFSB95411-E

READエラー

標準エラー出力

KFSB95412-E

WRITEエラー

標準エラー出力

KFSB95413-E

CLOSEエラー

標準エラー出力

KFSB95415-Q

上書き確認

標準出力

KFSB95469-I

ヘルプ表示

標準出力

注意事項

TP1/EEのeetrbstcedコマンドを参照してください。