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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.6.7 eeobmskip

機能

強制停止中のデータ型OBMの1つの最下位ロットのバッチデータを処理済みとします。

OBMスキップデータUOCを組み込んでいる場合は,eeobmskipコマンド終了時にはスキップされません。eeobmstartコマンドを実行してOBMを再開始すると,OBMスキップデータUOCにバッチデータが渡され,処理済みとなります。

なお,本コマンドで処理済みとしたバッチデータは有効なデータとして扱いません。したがって,本コマンドで処理済みとしたバッチデータにトレーラレコードがあってもトレーラレコードとして扱いません。

オンライン中のOBM構成定義を変更する運用のために複数BCMと接続する場合は,OPENしているOBMに対して実行できます。

表30‒20 コマンド実行可否

項番

OBMの状態

ロットの状態

データ型

イベント型

1

未実行

×

×

2

初期化中

×

×

3

実行中

×

×

4

クローズ中

×

×

5

終了中

×

×

6

停止処理中

×

×

7

計画停止

×

8

強制停止

実行待ち/強制停止

処理済み/計画停止

×

9

再開始処理中

×

×

10

一時休止

×

×

(凡例)

○:コマンド実行可能

×:コマンド実行不可

−:該当しません

形式
eeobmskip -g サービスグループ名
          -o OBM名
         [-l ロット名[,ロット名]]
          -n バッチデータの通番

オプション

-g サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

BCMのTP1/EEのサービスグループ名を指定します。

-o OBM名 〜〈1〜8文字の識別子〉

データを処理済みとするOBM名を指定します。

-l ロット名[,ロット名] 〜〈1〜8文字の英数字〉

バッチデータを処理済みとするロット名を指定します。2階層目のロットから最下位ロットまで順に「,」で区切って指定します。

-n バッチデータの通番 〜〈符号なし整数〉((1〜2,147,483,647))

処理済みとしたいバッチデータの通番を指定します。

未処理のバッチデータの先頭から指定した通番までのすべてのバッチデータを処理済みとします。

最大の通番のバッチデータよりも大きい値を設定した場合は,最大の通番が指定されたものとして扱います。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95706-E

領域不足

標準エラー出力

KFSB95701-E

コマンド形式不正

標準エラー出力

KFSB95702-E

オプション不正

標準エラー出力

KFSB95704-E

オプション組み合わせ不正

標準エラー出力

KFSB95707-E

内部矛盾

標準エラー出力

KFSB95728-I

ヘルプメッセージ

標準出力

KFSB95705-E

コマンドエラー(コマンドプロセスで障害)

標準エラー出力

KFSB95711-E

コマンドエラー(TP1/EEプロセスで障害)

標準エラー出力

KFSB95710-I

要求受け付け

標準出力