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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.5.1 eeshtblh

機能

共有情報表をHiRDB上に作成または削除します。

共有情報表の削除は,JIトランザクションを起動中のサーバがない,かつJIトランザクションの起動済みのサーバがない場合(eeshlshコマンドで1件も表示されない)に行えます。不要となったテスト環境の削除などに備え,状態に関係なく削除することもできます。

形式

作成の場合

eeshtblh -t共有情報表名
        [-b 表格納用RDエリア名]

削除の場合

eeshtblh -t共有情報表名
         -r
        [-f]

オプション

-t 共有情報表名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

作成または削除する共有情報表名を指定します。

-b 表格納用RDエリア名 〜〈1〜30文字の文字列〉

作成する表を格納するHiRDB上のRDエリア名を指定します。

HiRDBのデータベース初期化ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加したRDエリアのRDエリア名を指定します。

本コマンドではRDエリア名の文字のチェックは行いません。

RDエリア名に空白を含む場合は引用符「"」で囲んでください。指定したRDエリア名は引用符の有無に関係なく大文字と小文字が区別されます。

本オプションを省略すると,格納するRDエリアをHiRDBが自動決定します。HiRDBが決定するRDエリアについては,マニュアル「HiRDB Version 9 SQLリファレンス」を参照してください。

-r

共有情報表を削除する場合に指定します。

このオプションを省略した場合は,共有情報表を作成します。

-f

共有情報表を,共有情報表で管理するサーバの状態に関係なく強制削除します。

このオプションを省略すると,未起動状態ではないサーバがある場合には共有情報表を削除しません。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95600-E

領域不足

標準エラー出力

KFSB95601-E

コマンド形式不正

標準エラー出力

KFSB95602-E

オプション不正

標準エラー出力

KFSB95603-E

オプション組み合わせ不正

標準エラー出力

KFSB95626-I

ヘルプ表示

標準出力

KFSB95604-E

SQLエラー

標準エラー出力

KFSB95605-E

コマンド失敗

標準エラー出力

注意事項
  • RDエリアは,あらかじめHiRDBのデータベース初期設定ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加しておく必要があります。HiRDBのユティリティについては,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」を参照してください。

  • -bオプションにHiRDBのデータベース初期設定ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加したRDエリアのRDエリア名以外を指定した場合,コマンドは失敗します。また,KFSB95613-EメッセージのHiRDBリターンコードの内容は「RDエリアがない」または「SQL文誤り」などの意味になります。HiRDBのユティリティについては,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」を参照してください。

  • -tオプションに指定した共有情報表がすでに存在する場合に共有情報表の作成を行うと,コマンドは失敗します。共有情報表を再作成したい場合は,eeshtblhコマンドに-rオプションを指定して共有情報表を削除したあとに再実行してください。

  • 上記以外の注意事項については表30-15を参照してください。