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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


26.1.7 OBMの定義の関係

OBMを使用するために設定する各定義の関係について次に示します。

〈この項の構成〉

(1) サーバ間の関連づけに関する定義

BCM実行環境とBCS実行環境の定義で,サーバ間の関連づけに関する定義の設定値について示します。

BCMの定義

BCSの定義

設定値

定義名

オペランド

定義名

オペランド

TP1/SBシステム共通定義

node_id

TP1/EEサービス定義

bcssvgdef -nオプション

同じ値を設定

TP1/EEサービス定義

service_group

TP1/EEサービス定義

bcssvgdef -gオプション

同じ値を設定

bcmsvgdef -gオプション

service_group

同じ値を設定

図26‒1 サーバ間の関連づけ

[図データ]

BCS実行環境を複数作成する場合のサーバ間の関連づけに関する定義の設定値について示します。

BCS1の定義

BCS2の定義

設定値

定義名

オペランド

定義名

オペランド

TP1/SBシステム共通定義

node_id

TP1/SBシステム共通定義

node_id

異なる値を設定

TP1/EEサービス定義

service_group

TP1/EEサービス定義

service_group

同じ値を設定

bcssvgdef -g,-nオプション

bcssvgdef -g,-nオプション

同じ値を設定

図26‒2 BCS実行環境を複数設定する場合の定義

[図データ]

(2) サービスの関連づけに関する定義

OBM構成定義と,BCMおよびBCSのTP1/EEサービス定義で,サービスの関連づけに関する定義の関係を示します。

BCM,BCSのTP1/EEサービス定義

OBM構成定義

設定値

オペランド

オペランド

obm_service

obmdef -t normオペランド

同じ値を設定

obm_service

obmdef -t openオペランド

同じ値を設定

obm_service

obmdef -t closeオペランド

同じ値を設定

BCMおよびBCSのTP1/EEサービス定義のトランザクションレベルの関連づけに関する定義の関係を示します。

BCM,BCSのTP1/EEサービス定義

設定値

オペランド

オペランド

queue_trnlevel

obm_trnlevel

同じ値を設定

なお,OBM構成定義obmstartコマンド-tオプションclose_errコマンドにbcmが設定されていない場合は,BCMのTP1/EEサービス定義にはサービスおよびトランザクションレベルの関連づけに関する定義を設定する必要はありません。設定しても無視します。

図26‒3 サービスの関連づけに関する定義

[図データ]

(3) DBの関連づけに関する定義

(a) OBM管理表

OBM管理表は,BCM,BCSの両方が使用します。OBM管理表にアクセスするために,TP1/EEサービス定義のobmstsdefとtrnstringを関連づけます。BCM,BCSが同じOBM管理表にアクセスできるように設定します。

BCM,BCSのTP1/EEサービス定義

設定値

オペランド

オペランド

obmstsdef -nオプション

および-iオプション

trnstring -nオプション

および-iオプション

同じ値を設定

図26‒4 OBM管理表とDBの関連づけに関する定義

[図データ]

(b) バッチデータ

バッチデータにはBCMからアクセスします。BCMのTP1/EEサービス定義のtrnstringとOBM構成定義のobmdefコマンドを関連づけることで,バッチデータのあるリソースマネジャにアクセスできるように設定します。

BCM TP1/EEサービス定義

OBM構成定義

設定値

オペランド

オペランド

trnstring -nオプション

および-iオプション

obmdef -nオプション

および-iオプション

同じ値を設定

図26‒5 バッチデータとDBの関連づけに関する定義

[図データ]