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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


24.5 履歴情報表のアンロードとリロード

履歴情報表のアンロードとリロードについて説明します。

満杯または履歴情報表のスワップコマンド(eeaphswap)などによってスワップして使用済み状態となった履歴情報表は,履歴情報表状態変更コマンド(eeaphchgh)で未使用状態となるまでは,UAP履歴情報の取得先として再使用されません。また,再使用された場合,以前のUAP履歴情報は失われます。よって,次を目的としてUAP履歴情報をファイルに退避できます。

ここで,使用済み状態の履歴情報表に取得したUAP履歴情報をファイルに退避することを履歴情報表のアンロード,ファイルに退避したUAP履歴情報を格納している履歴情報表をアンロード元の履歴情報表といいます。また,UAP履歴情報を退避したファイルを履歴情報表のアンロードファイルといいます。履歴情報表のアンロードファイルから,UAP履歴情報グループの編集出力コマンド(eeaphedh)やデータ抽出ユティリティで直接UAP履歴情報を参照することはできません。参照するためには,再度履歴情報表にUAP履歴情報を格納する必要があります。このように,履歴情報表のアンロードファイルに格納されているUAP履歴情報を,再度履歴情報表に格納することを履歴情報表のリロード,格納先の履歴情報表をリロード先の履歴情報表といいます。履歴情報表のアンロードとリロードを次の図に示します。なお,履歴情報表のアンロードを実行しても,アンロード元の履歴情報表に格納しているUAP履歴情報は失われません。

図24‒4 履歴情報表のアンロードとリロード

[図データ]

異なる履歴情報表のアンロードファイルのリロード先として,同じ履歴情報表を選択できます。しかし,同時には1つの履歴情報表のアンロードファイルしかリロードすることはできません。同じ履歴情報表に対してリロードを複数回実行した場合,最後に実行したリロードが有効となります。

例を次の図に示します。履歴情報表のリロード1.では,アンロードファイルFILE1を履歴情報表TBL1にリロードしています。このとき,TBL1はFILE1の内容に更新されます。次に履歴情報表のリロード2.では,アンロードファイルFILE2を1.と同じTBL1にリロードしています。このとき,TBL1はFILE2の内容に更新されます。

図24‒5 同じ履歴情報表に対するリロード

[図データ]

履歴情報表のアンロードとリロードの方法には,次の方法があります。

〈この節の構成〉